銭湯とうまい飯で最高の休日を

先日、朝の11時ごろ軽い二日酔いで起床した。横にはイビキをかいて寝ている後輩が二人、そうだ、昨日我が家で呑んでたんだ。後輩たち数人と飲みに出かけ、そのまま我が家に流れ着いて2時ごろまで飲んでいたような、いつ寝たかは例によって覚えていないけれど。

少し寝汗をかいてシャワーを浴びたかったが、お腹もぐるぐる鳴っている。忍びないと思いながら後輩たちを起こしてラーメン屋に出かけた。ネギがたくさん乗った豚骨のラーメンとライスをお腹に入れる、大満足だ、やはりラーメンは美味しい。

少し寒い外に出て、なんの合図もないまま銭湯へ向かい歩き出す。後輩の一人は途中で帰ってしまったが、残った銭湯好きの後輩と自然と銭湯に来た。お金を払い浴室へはいり体の汗を流す、気持がいい、サウナに入り水風呂を堪能する。余談だけれど、僕はサウナは水風呂の為にあるものだと思っている。サウナも勿論好きだが水風呂の心地よさには勝てない、サウナに水風呂が付いているのではなく最高の水風呂に入るためにサウナに入っているような、そんな気がしている。そんなこんなで大好きな水風呂とサウナと湯船を二周くらいしてから上がった。脱衣所で少し伸びた髪を乾かして休憩所のソファーに腰掛ける。風呂上がりの体が炭酸を欲していたので買おうと自販機へ向かうが、小銭が足りない。後輩に貸してくれと頼むが後輩も金をほとんど持っていない、ポケットから出てきたなけなしの金を借りてサイダーを飲んだ。とてもうまい、これ以上ないくらいの満足感がある。

銭湯を出ると外は日が照っていてポカポカと気持ちがいい、脳みそが溶けきったような弛緩した気分になる。暖かくてもう春が来たようだね、と話しながら散歩がてら二人でふらふらと帰路につく。途中の公園でビールの缶が大量に転がっており後輩とゴミ箱まで運んだ。そういえば、成人式の時期だから新成人たちが飲んだまま散らかしたのかな?なんて思いながらゴミを片付け、少しいい気分だ、一日一善である。

そんなこんなで20分ほどゆったりと歩くと我が家についた。コンポの電源を入れ好きなゆっくりした音楽を流しながら横になると暖かさと満腹感で眠くなってきた。こんなに気持ちがいいことはないい、黄金の微睡みだ。なにか、言い表しづらいが人生の幸せを詰め込んだようなそんな気分になる。心地いいとはこの為にある言葉だなと思ったら、隣の後輩はもう既に寝入っていた。僕は好きな漫画をパラパラとめくりそのうち寝てしまった。

温泉と美味しいご飯、心地の良い気候で完全に満たされた休日だった。

「飯食って風呂入って寝た」だけである。これだけで案外満足するものだ、このところ毎日とても忙しいというわけでもないが、何かとやる事があるから飯食って風呂入って寝るだけの生活を送る事は贅沢な事はしていないが、贅沢な時間を過ごせたなと思う。

余談だけれど、僕の好きなバンドにバレーボウイズという京都の人達がいる。彼らの曲に「人間大好き」というものがあり、サビで「飯食って風呂入って寝るだけ」という歌詞がある。何か失敗をしても、自分を肯定してくれるようなとっても元気の出る曲なので、是非に。

ゆっくりまったりと生きていきたい。



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