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なるようになる

お金を稼ぐことに対して、背徳感を感じていたことがある。

「人とお金のやり取りが生じるとき、純粋な感情でいられるのか」

と、妙に勘ぐってしまうことが多かった。
マーケティングの作法を学んだとき、「心理学的に~と言った方が購買意欲がわく!」とか書かれていて、なんだか人をそそのかしている気分になった。

だけど最近、同級生の就職活動が始まる中、そんな思いに変化が訪れた。

きっと、お金を稼ぐことがそれほど大切じゃなかったんだろうな

もし僕が就職して本当の意味で一人立ちしたとき、より多くのお客さんに商品やサービスを届けたり、選んでもらったりすることが大切になってくる。
なぜなら、お金を稼げなければ生活が苦しくなってしまうから。

今は、学費や生活費を親に払ってもらっている。
アルバイトはしているけど、その収入が無かったら生活が行き詰るという訳でもない。
だから、生きるためにお金を稼ぐ必要がない。
そんな状況だから「純粋な心のやり取りだけでお金を稼ぎたい!」という自分の気持ちを優先しているんだと思う。

将来的に「お金を稼ぐ」ことをどう捉えていくのかは分からない。
だけど、取り巻く環境が変わっていくにつれ、考え方はダイナミックに変化すると思う。
(もちろん悪徳商法はダメ、絶対。)



就職するとしたらどんな業界になるだろう。
理系だからやっぱメーカーの技術職とか開発職?
そういうとこに就職しないと、理系に進んだ意味がない?
でも、マーケティングとかも理系人材求めてるらしいし、文系的な仕事も興味あるしなぁ。
どうなるんだろう…

あと、東京には住みたくない。
人も多いし、家賃が高い。
ビジネスライクな感じで、どんどん人間っぽさが削られていくような気がする。
だけど、いつかそんな思いが吹っ切れて、東京に憧れる日が来るかもしれない。
どうなるんだろう…

正直なとこ、どうなるか分からない。
将来どんな考えを持っているかは、予測できないことだから。



3/27放送の「笑ってコラえて!」を観た。
番組内で、グランドキャニオン登頂を果たしたロボット「エボルタ」開発者の高橋智隆さんが紹介されていた。
著名なロボットクリエイターで、初のロボット宇宙飛行士「キロボ」の開発にも携わっていたそうだ。

その業績がすばらしいのはいうまでもないが、一番驚いたのはその経歴。
立命館大学産業社会学部・卒→京都大学工学部へと再入学を果たしておられるのだ。
というのも、立命館大学で就活を経験する中で、「ロボット開発」という本当に自分のやりたいことに気づいたそう。

年齢的なハンディはあるかもしれない。
金銭的な困難もあるかもしれない。
ただ、本当の気持ちを蔑ろにするほど後悔が残ることは無い。
そして、進み続けていればきっと何かが見えてくる。
加藤さんの生き方が、そんな風に語っている気がした。



人生の行方は生きてみないと分からないし、経験してみないと気づけないことが多い。
だからこそ、そのときの熱や、ふと浮かんだ感情を大切にするべきなんだと思う。

「去年と言ってること違う」
「今までやってきたこととかけ離れてない?」

身の回りには色んな意見がある。
だけど、人生はそんなに窮屈なものでもない。
ちょっとくらい出遅れても、ちょっとくらい遠回りしても全然問題ないのだ。

人生どうなるか分からないけど、まあそれでもいいかな!


#エッセイ #大学生#就活#就職#将来#お金#人生#価値観


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はやぶさ
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