【LEGAL NEWS TOPICS】vol.042
法律や訴訟に関連した最近のニュースから気になるものをセレクトして弁護士の視点でコメントしています。今回は12月4日から12月10日までのニュースです。
【1】朝日新聞社に長時間労働では初の是正勧告 電通だけではない、報じる側の課題は
https://www.buzzfeed.com/kotahatachi/asahi-8520?utm_term=.pklN47xdn#.ch2wQaAyv
最近のトラブルを見ると運送会社、飲食業あたりと並んでマスコミも長時間労働という印象。まぁだからといって電通を叩く権利がない!とかいうつもりはないけれど、働き方を変えていくことはどうしても必要になるだろう。
【2】残業規制「支障なし」45%…読売アンケート
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20161205-OYT1T50151.html
正直かなり会社によって意見が別れると思われる中で、45%が支障なしという回答というのはまぁ順当なところの印象。でも他の会社は本当に深刻な問題になってくるだろう。
【3】吹奏楽部員に長期間セクハラ 福岡大若葉高、教諭を解雇
http://digital.asahi.com/articles/ASJDB4JQBJDBTIPE010.html
教師が生徒にセクハラというのは環境的にやはり悪質さが際立つ。しかもそれを繰り返してたとなるとやはり解雇は避けられないだろう。
【4】<公益通報者>役員と退職者も保護へ 「労働者」限定を拡大
http://mainichi.jp/articles/20161209/k00/00e/040/234000c
役員も不利益をおそれて通報できないというのは確かによくある話だし、役員の場合は下手をしたら通報しないことで損害賠償責任なども生じかねないので保護の方向性は正しいだろう。ただ、やっぱり要件が厳しいのでなかなか難しい。
【5】ネット中途解約料「違法」…初の条項差し止め
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161210-OYT1T50015.html
適格消費者団体が請求した条項差し止めが認められた。消費者契約法違反はなかなかシビアな問題なので契約書作る上ではやはり神経を使う必要がある。
【6】交通取り締まりの警察対応「はなはだ不誠実」 大阪高裁が裁判打ち切る
http://www.sankei.com/west/news/161206/wst1612060061-n1.html
交通違反事件で警察の対応が不誠実という理由での公訴棄却は珍しい。まぁ映像を確認したいと言ったのに見せずに切符を受け取れというのはなかなか無茶だろう。
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次回のLEGAL NEWS TOPICSは12月19日(月)更新予定です。
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