【LEGAL NEWS TOPICS】vol.058
法律や訴訟に関連した最近のニュースから気になるものをセレクトして弁護士の視点でコメントしています。今回は4月2日から4月8日までのニュースです。
【1】毒物カレー事件 林死刑囚、ヒ素鑑定の大学教授ら損賠提訴
https://mainichi.jp/articles/20170404/k00/00m/040/043000c
20年近く前の鑑定結果が誤りだったという損害賠償請求訴訟・・・普通に考えると時効になっているので、鑑定結果がおかしいことを公にアピールして再審開始につなげようという意図なのだろう。
【2】じん肺訴訟「遺族なら引き継げる」最高裁初判断
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170406-OYT1T50125.html
高裁が本人死亡で訴訟を打ち切ったことを不服とする上告審の判断。労災保険給付を請求できる立場の遺族が訴訟を引き継げないというのはやはりおかしな話なので結論的には妥当な判断だろう。
【3】登山届 未提出の男性に過料5万円 条例罰則初適用 岐阜
https://mainichi.jp/articles/20170407/k00/00m/040/100000c
条例で登山届けの未提出に過料の制裁が科せられることになって、その第一号事案だという。遭難の対応とかいろいろ考えると過料というのもありなんだろう。
【4】「共謀罪」法案、審議入り 衆院本会議で論戦始まる
http://digital.asahi.com/articles/ASK462G5GK46UTFK001.html
さんざん物議を醸している共謀罪が審議入り。いろいろな意見があるのもわかって、Twitter見てたら、自分は犯罪の話し合いなんて絶対しないんだから反対するのはおかしい!とう意見もあったけど、なにが犯罪の話し合いと言われるかもわからないし、やっぱりリスクは結構あると思う。きちっとした議論が必要。
【5】ゴルフレッスンプロ、1000人超が破産の危機
http://toyokeizai.net/articles/-/166297
何年か前にも中小企業のホームページ作成ソフトの契約で問題になっていたけれど、同じような手口でゴルフのレッスンプロが狙われたというケース。ただ、今回は広告をとってくるから費用負担ないです!というアピールつきという割と巧妙化している感じ。
【6】寝坊し遅刻で通り魔事件でっち上げ
http://www.sankei.com/west/news/170404/wst1704040055-n1.html
遅刻して怒られるのと通り魔事件をでっち上げて怒られるのとどちらが深刻になるかわからないのだろうか?
----------------------------
次回のLEGAL NEWS TOPICSは4月17日(月)更新予定です。
ホライズンパートナーズ法律事務所では毎週1回メールマガジンを発行しています。更新情報をお知らせするほか、法律や訴訟に関するニュースを弁護士の視点で解説したり、最新の裁判例を解説したりしています。ぜひご登録ください。 ➢メルマガ登録はこちら