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【LEGAL NEWS TOPICS】vol.054

法律や訴訟に関連した最近のニュースから気になるものをセレクトして弁護士の視点でコメントしています。今回は3月5日から3月11日までのニュースです。

【1】労働監督、民間委託検討へ=規制改革会議、6月に答申
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017030900991&g=eco

 人手不足を背景に民間委託が検討されるとのこと。駐車禁止の取締などが民間委託されたのと同じ流れか。駐車禁止以上に裁量の幅が広い業務内容でもあるのでトラブルが増えるのでは?という気はするが、どうなるか?


【2】朝日新聞で上司が記者の勤怠を改ざん 10人分、最大月56時間短く
https://www.buzzfeed.com/kotahatachi/asahi-1026?utm_term=.tx0yzxN30#.xnPjl2o3V

 運送会社や飲食店が非常に目立つがマスコミ関連の長時間労働も根深い問題。自分たちのことだからなかなか報道されないけれど。しかし月56時間も短く改ざんしていたとなるとかなり深刻な問題だろう。


【3】JASRAC、結婚式映像制作会社を初提訴 「著作権料支払い義務」
http://www.sankei.com/affairs/news/170309/afr1703090037-n1.html

 JASRACが結婚式の映像制作会社を相手取って訴えたという報道。最近はしっかり著作権料を取ろうという姿勢が顕著で音楽教室からも取ろうとしてトラブルになっているのが報道されたりしている。

 店舗などで音楽をかけるのも著作権料支払が必要だが、実際どれくらい支払われているのだろう?


【4】元アナに逆転無罪=「合理的な疑い残る」―窃盗罪で一、二審有罪・最高裁
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017031000947&g=soc

 最高裁で逆転無罪となったという珍しいケース。特に法解釈ではなく事実認定の問題で無罪となるのは非常に珍しい。そのくらい微妙なケースでも一審、二審は有罪になっているのがおそろしい。

【5】神戸・小1女児殺害 大阪高裁は無期懲役 死刑判決を破棄
http://mainichi.jp/articles/20170310/k00/00e/040/209000c

 裁判員裁判の下した死刑判決を高裁が破棄して無期懲役に。一般の感覚を取り入れることも大事だけれど、法の適用の平等も大事なので、大きく逸脱した量刑は認められない、というのは最高裁も指摘しているところ。


【6】性犯罪を厳罰化=刑法改正案を閣議決定
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017030700357&g=pol

 性犯罪の厳罰化の流れで法改正がなされることになりそう。実際男性が性犯罪の被害者になっているようなケースもそれなりにあるので必要な改正だろう。告訴なしでも処罰できる非親告罪になるなど、けっこう影響が大きい感じ。

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次回の【LEGAL NEWS TOPICS】は3月21日(火)更新予定です。

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