【没】『よそ見打法』【麻雀戦術】
○近年稀に見る、失敗作
11月の末に、『よそ見打法』というものを思いついた。
麻雀中、できるだけ頻繁に"よそ見"をすることによって、脳を強制的に"分析"モードから"感覚"モードにしようというものだ。
結論から言うと、信じられないくらい失敗だった。とにかく、負けが増えまくった。
今日は、その研究の成果(?)を書き残してみようと思う。
○"分析"と"直感"
麻雀は複雑な情報を瞬時に取り入れ、素早く正確に判断を下す必要があるゲームだ。
そのために、人間は"直感"という素晴らしい技術を使っている。
意識の上で考える"分析"に比べ、一度に処理できる情報量は格段に増える。
「経験則で」「なんとなく」出した結論は、実はとても優れた無意識の思考の産物なのだ。
麻雀における押し引きは、この直感をうまく使う必要がある。だからこその『よそ見打法』だ。
まず僕は、麻雀中に、ひたすら読書をしてみることにした。
本を読むことに意識を優先させ、バックグラウンドで麻雀をする感覚だ。
次に、noteの文章を書きながら麻雀を打つようになった。この時期、思考のリソースのほとんどを、大量の文章を書くことに費やした。
牌効率も押し引きも、自分の中に蓄積された基礎の力に頼りまくった。じっくり考えるのは、リーチを受けて現物がない時など、どうしてもミスできない局面だけだ。
その結果、見事に大きく負け越した。
やってみたからこそわかったことだが、『よそ見打法』には致命的な欠陥があったのだ。
○『よそ見打法』の弱点
負けが急激に増えた原因を探すために、牌譜を確認したところ、次の2種類のミスが増えていることに気づいた。
・良形立直率の低下
・安牌の見落とし
まず、立直の愚形率が高くなりすぎていた。
何でもかんでも立直だけを目指して打っていてはいけないらしい。
不利なめくり合いに参加しては、ことごとく撃沈していく様子は、見ていられなかった。
次に、オリの手順が、とにかく雑すぎた。
安全度の比較は、直感に頼りすぎないほうがいいということがわかった。
シビアに、丁寧に、やるべきことを正確にこなす必要がある。
しかし、それ以外は、思っていたほど悪くなかった。『よそ見打法』にはメリットもある。
「序盤の方針と、勝負手の押し引きは、かなり"直感"に任せてもいい」
というのが、今の結論だ。
これは、大きな収穫だった。
○"楽観的"になりすぎてしまう
直感に頼りすぎるデメリットを一言でまとめると、「過度に"楽観的"な判断が増えてしまう」ということだ。
麻雀で悲観的になりすぎることは良くないが、楽観的すぎてもいけない。強気すぎる愚形リーチと、ベタオリ失敗が増えてしまう。
これでは、王座の間で勝ち越せない。
とは言え、ラス回避ルールなら、もっとポイントを溶かしていただろうから、まだ傷は浅かったのかもしれない。
ちなみに今は、『よそ見打法・改』を試しているところだ。この男は、本当に懲りない。
どんな内容かは、せっかくだからまだ秘密にしておこう。
簡単に説明すると、『よそ見打法』の良いところだけを活用できないかと、ちょっとした改良を加えたものだ。今のところ、悪くない手応えを感じている。
noteの更新ペースがやけに高いのは、そのためだ。麻雀と文章を同時に相手するのは、かなり上手くなってきた。自転車に乗りながら、鼻歌を歌えるようになった感じだ。
これはこれで、なかなか気持ちがいい。
年内には、成果を記事にまとめようと思う。
きっと、良い報告ができるだろう。
…誰も待っていないと思うけど。
でもやる。おもしろいから。
ではまた。
読んでくれて、ありがとう。
2023年12月10日 horiwo128