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自転車で75時間1000km走る技術2024Day2

二日目


とても広い。雑魚寝なら10人ぐらい横になれそうな部屋

 アラーム時刻より早く起床。サクサク準備を整えて予定時刻に出発。この広い部屋でもう少し休みたかったな。低層鉄筋マンションの仕切りをぶち抜いてキッチンをなくしてユニットバスをぶち込んだようなお部屋でした。広くて良かったけど水回りは弱かった。この日は約400km先の魚津を目指します。

 21日2:14amにPC3、暗黒の中の安国禅寺に到着。前回同様、暗闇なのでライトで照らしたがブレて撮影に難儀した。そしておはよう?ヒルクライム、杖突峠を登ります。ながい、、国道なので斜度はほどほどですがとにかく長い。時折変な音を聴きながら淡々と暗闇の中を前照灯のライト、時折現れる街灯と抜いてく車のライトの光を頼りに進みます。早朝(いや深夜か)から体によくない。

暗黒禅寺、鐘の音を聞いてみたい

 国道153号線との合流地点から48分かけて杖突峠を終了。高遠、伊那に向かって降り基調、天竜川と飯田線を跨いでアップダウンが連続する広域農道へ入りました。東の空が赤く燃えてきた午前5時11分、道の駅花の里いいじまで水分の補給と排出。ここで休まれてた参加者の方と朝のご挨拶。久しぶりの参加者との邂逅でした。

よく焼けてます。しかも焼きたて

 水分は補給できたがお腹が減ったので松川元大島の711でしっかり朝ごはん。ボンゴレをパクリ。牛乳をごくり。美味しい。食べ終わって準備してたら序盤の町田街道あたりや山中湖のローソンで一緒になった西東京ジャージの方も駐車場に入ってきた。なかなか人と会う機会がなかったので見つけて話しにきたらしいwまぁわかる。彼が行った後に多少時間調整してトータル25分ほど停止して6:00am頃再出発。しばらくすると彼が遠くに見えるようになってきたのでペース調整しながら進む。飯田の街を過ぎた後、昨年は大平峠を抜けるコースであったけど今年はぐるっと巻いて阿智村を通ってPC4の昼神温泉の常夜灯を撮るのが課せられたミッション。7:37amに撮り終えて清内路一番清水という湧き水ポイントに立ち寄る。清冽で美味しい水をいただく。道々でこういうところに立ち寄るとホほっと一息つけます。だけど清内路峠までのピークはまだまだ先。そこを超えたら妻籠宿まで一気に降りて大嫌いな国道19号線木曽高速に突入です。昨年のではここでGPSのRAMマウントと連結させる3Dプリントの部品が破断して飛んでいってしまったけど今年は変更したので大丈夫でした。
 が、、後で違うトラブルに見舞われるOREGON650TC。この時はそんなこと露とも思いませんでした。

清冽なお水をいただきました。とても口当たりの良い美味しい水でした

 国道19号線から県道3号線をつないで国道256号線にはいる。下調べで割と早めの時間からやっている食堂があったので10:22amに道の駅花街道付知に立ち寄る。目的は鶏ちゃん定食。”とりちゃん”ではなく”けいちゃん”と読む。奥美濃の郷土料理で味噌やしょうゆのタレに漬け込んだ鶏肉(ホルモンだったりもするらしい)をキャベツなどと一緒に焼いて食べるもの。
 下で固体アルコール燃料が青々と燃えている卓上コンロ。旅館の夕食スタイルで提供されてて感動。ここ道の駅やぞwハフハフいいながらゆっくり味わって食べた。ブルベの途中であるが幸せである。

温泉旅館かよないでたち。おいしゅうございました。

 交通量の多くてストレスがかかり続ける国道256,257号線を走り抜け、昨年のゴールデンウィークは人でごった返していた下呂。街はそれに比べれば今回はかなり落ち着いていた。抜けてPC5の下呂の常夜灯を12:26pmに撮影。国道41号線を北上。途中で引下のささきだんご店でみだらしだんごを食べたかったがなぜかスルーしてしまう。高山もあっさり通り過ぎ国道41号線から471、360号線へ。ここはこのコースの中では自分の好きな区間。宮川沿いを走る。車もまあまあ走ってるしトンネルがとても多いのだけれども川沿いを下流方向走るのは気持ちのいいものです。海沿いはアップダウンが強烈なところもあったりしますがすぐ近くに見えてる川沿いはそこまでじゃないですからね(無いとはいってない)。


水辺は心が落ち着きます。

 そうこうしてるうちに富山県に入り国道41号線と再合流。川も宮川に高原川が合流して神通川になりました。道の駅細入に立ち寄ったらみだらしだんごに再会したがモタモタしている間にお店終了でまた逃してしまった5:00pm。再出発するタイミングで他の参加者とスライドした。国道41号線に別れを告げて今年は県道25号線で西にある氷見市に向かいます。
 日も暮れてきた18時ごろから雨がポツポツ降ってきた。多少の雨なら大丈夫でしょうということでそのまま進むと太閤山ランドがある県道9号線にはいると本格的な降雨になってきた。すでにびしょ濡れだし昨日と今日の暑さを中和してくれるみたいだったのでそのまま走り続けた。
 高岡付近で氷見うどんを食べる予定だったがこんなにびしょ濡れでは入店できないので諦めた。氷見市にはいる前に雨が一時おさまる。ここは藤子不二雄A先生のゆかりの地。途中、商店街の先生の生み出したキャラクターたちを眺めながらPC6のハットリくんの壁画を7:44pmに撮影。と、ほどなく花火があがる。ヤンキースクーターが花火に向かう。少し眺めて23時までにはチェックインせねばと今日の宿の魚津を目指す。


ハットリくんがやって来た。自分が来たんですが

 で、このあたりでGPSのボタンに違和感を覚えました。みてみたら電源ボタンが崩壊寸前というかしてるw出走前に破れそうだったので液体ゴムで補修したのですがそれが返って良くなかったらしい。とりあえずはまだ大丈夫そうなのでダクトテープで補強。
 
 氷見から上越までは日本海沿いを北上するルート。この酷い1,000kmの中では比較的平坦な区間です。雨晴駅などちょいちょい見所もありますが全て闇の中です。ブルベではよくあることですw(悲。


雨は降ってるし周りは暗いし

 雨晴駅で少し停まってたら後ろから参加者が通過。自分も後を追うように出発しました。すぐに現れた雨晴トンネルでなぜか前走者が折り返してきます。あれ?ミスコースするところなんかあったっけと訝しく思いながらトンネル内の歩道にバイクをあげて確認作業。いやそんなことはないこのまま進めば良いと判断しバイクを車道において跨がろうとしたらトンネル道路のヌルヌルウェット路面でバイクがスリップダウン。自分はあわてて態勢を立て直して膝を少し擦りむく感じになってしまいました。バイクを左に倒したのでリア変速は問題なかったのですがフロントがアウターに上がらなくなってしまった。しかし、この疲れてる状態では正しい判断も作業もできないのでとりあえずインナーで進むことにしました。以前経験したフロント2速縛りよりはマシです。あとバックミラーのミラーがどこかへ飛んで行ってしまってました。母さんに聞きたくなる案件です。

 海洋丸のいる富山港を過ぎ富山つばめ野の711でバイクチェックも兼ねて一休み(21日9:37pm)。気がつけばGPSは施工部分のゴムが落ちてしまいそして内部パーツもなくなってしまいました。普段は節電のため電源ボタンを押したらバックライト点灯するようにしていましたが、これではしようがないのでバックライトの明るさを調整しながら常時点灯で使うしかない。手持ちの充電池の量では心もとない(しかも劣化気味)ので初めて単三アルカリ電池での運用を開始しました。どのくらい保つことやら不安です。空いてる穴は再びダクトテープで塞ぎ。電源が落ちた時や再起動に備えて電源ボタンスイッチを押せそうなコーヒーマドラーを調達しました。
 フロント変速はワイヤーがだるだるになっていました。多分、転倒しかけの時に足でワイヤーを踏んづけてしまった気がするのでそれでフロント変速ができなくなってるみたいです。でも疲れてるのでここでは直さず進みます。
 昨年休憩した滑川のあいらぶ湯(天気が良ければ立山連峰の眺めが絶景!)を過ぎて早月川を越えると魚津市。今年亡くなった父の故郷です。すこし涙がでましたがそれよりもホテルのチェックインです。

昨年の立山連峰。山近。闇と雨で今年は拝めませんでした

 途中コースをそれて23時ジャストに新魚津の駅近にあるホテルにチェックイン。ここでも交渉して自転車をそのまま保管してもらえることになりました(雨でドロドロだったので袋にも詰めたくなかった)。ダブルロックをして指定されてところに駐輪。部屋にはいって荷物を展開したら補給物資調達。カラオケ帰りの人たちがいて少し賑やかな711だった。もどって風呂洗濯食事をしたらもう1時。明日の出発は6時にしているの兎にも角にも横になりました。

Day3へ続く、、

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