自転車で75時間1000km走る技術2024Day3(最終日)
三日目
5時半に起床。雨が降り続いているようです。711で買った朝ごはんを部屋で食べてチェックアウト。軒下でフロントのワイヤーを張り直し、完全な状態ではないもののアウターに変速するようにして6:15amに出発。あいの風とやま鉄道を地下道で渡って元のコースに復帰します。
今日は宿をとってないのでフィニッシュ地点の大丸公園を目指した最終レグになります。あと約400km。24時間くらいで走りきれるといいなと思いつつ、黒部漁港で湧水や回旋橋や海底地下道を見て楽しむ。
親不知に向かう道の雨は徐々に量と強さを増していきます。ちょっとこれやばいんでない?と思うくらい。事実、この日の雨は9月21日から降り続いた能登に甚大な被害を与えていました。自分の走っていた時はこの雨雲の南境界線上あたりのようでした。
市振の道の駅で情報収集。連続降雨量が140mmになったら通行止になりますがまだ達していないようなので先に進みました。途中軽自動車の助手席のおばちゃんから気をつけてとお声をいただきました。いやほんとそうですよね。。そしてここも大嫌いな親不知子不知の国道8号線。マイペースで登り降る。大雨のせいか車もトラックも少なくてよかった。片側交互通行の場所もあったが車に先に行ってもらってから自分も動き出した。
ようやく糸魚川(←姫川)の雄大な流れに出会いたまたま北陸新幹線に遭遇。そしてポツポツ走行中やコンビニ休憩中の他の参加者を見かけました。相変わらずの強い雨に荒れる海。しょうがないのでできるだけ楽しむようにしながらペダルを回す。そういえばこのくらいの距離を走るとお尻が痛みでどうにもならなくなってくるのだが今年はサドルを変更したこととしっかり宿泊して休憩してるおかげなのか痛くない。また、足裏のしびれや痛みとか手の掌の痛みも軽く済んでいる。3日目に入っていますが調子は悪化していないようでした。
雨の8号線を我慢で北上、ようやく県道468号線にそれたらロードバイクに乗った普段着な中学生くらいの男の子たち5人くらいがニコニコしながら下から上がってくる。スライドしながら挨拶を交わす。豪雨の中走ってるのは変態おじさんだけじゃないんだなと妙に嬉しくなったりした。
PC7の船見公園に11:22amに到着。ここで妙にキャットアイのサイコンの表示が薄くなってきたことを感じる。これは電池切れ寸前。GPSは使えてるけどどこかで交換しないとやばいが雨なのでここでの交換は無理なので晴れるまでこのまま頑張ってもらうことにした。
そして、以前より立ち寄りたかった立ち食いそばの塚田そばへ入店。天ぷらそば350円とカレー350円にありつく。いつも通る時は夜中だったりしたので一度も寄れたことがなかったので立ち寄れて嬉しい。食べてる間もお客さんがひっきりなしに出入りしていく超繁盛店ですね。
お腹が満たされた後は国道18号線の登りが待っています。斜度はきつくないけど延々と長野県橋すぎ野尻湖くらいまで続く約25kmの上り坂。精神と時の道です。途中一回の休憩を挟んで1時間50分でクリア。途中で2人ほどほかの参加者を見かける。みなさん頑張りましょう。そしてようやく青空が見えて雨具を脱ぐことができました。
一茶記念館から国道18号線を外れ善光寺へ向かう。長野市に近づくにつれ交通量
も増えたりなかなかスリリングな運転する人もいたりとストレスフル。地方都市によくある風景。犀川を超えておやきが大好きなのでおやきファームに立ち寄ったが大人気行列中だったので泣く泣く食べずにそこを後にした。
昨年はここから千曲川サイクリングロードを経由して坂城から浅間サンラインでしたが今年はこのまま県道35号線を通してPC8の真田歴史館を目指すルートになってる。登り口の森には鹿があつまってこっちを見ていた。登り始めて理解したのはここが足柄峠の代替ルートだったということだ。斜度がきつい。途中からGPSをいつ見ても11%だの12%だのとしか表示してくれない。先が見えないつづら折れが永遠に続くように感じられる見通し。片側一車線でそれほど広い道でもないのに大型車が割と登ってくるというダメージの与え方が半端ない道でした。頂上にいっても眺望開けてないし。登り切って真田!図ったなあと叫びたくなった(県道35線は長野真田線と呼ばれています)。新地蔵峠までの約10kmを1h24かけて登った。降ってほどなくPC8の真田氏歴史館に6:46pmに到着。もうしっかり夜です。
ここはシクロクロスのついでに上田城も含めて訪れたことがあったけどあんな凶悪な道があったとは知らなかった。なぜならこの先を進まなかったからw足柄峠に匹敵する二度と登りたくない道に認定しようと思います(他にはあざみライン)。
この直後からアップダウンが連続。浅間サンラインはまだ先なのにもはや始まってる様相です。ちょっと違うのは登りもキツイが下りも強烈。多分道中での最高速度が出ているのではないかと思います。稲倉の棚田の脇を通り過ぎ(暗いから何も見えん)上信越道と並行しながら走ると浅間サンラインに合流。ここを走る前に信州鞍掛の711で一服入れました。
ここは昨年も立ち寄りましたが昨年は暑さで二人共やられてた状態で到着してヘトヘトでした。今年は逆に夜とはいえ何やらひんやりしてる空気が感じられた。すると、半袖短パンのモーターサイクルお兄さんに声をかけられた。聞けば東京の方から帰ってきたけど軽井沢のあたりはめちゃ寒いですよと聞き防寒対策しなきゃと思いつつお兄さんのそのカッコでバイクでは普通の気温でも寒くない??と思った次第。また途中であったシルバーラーレーさんも到着。コンビニ飯は飽きたから少し先のラーメン屋さんで食べるとのことでした。少し道中やこの先のお話をしてお見送りをしました。自分はちゃんぽん食べて夜に備えてコーヒーを飲み補給食にあんドーナッツを用意。GPSにも電池を補給してあげました。またここまで引っ張ったサイコンの電池をケイデンスセンサーから移植して表示の濃さを復活させました。見やすくなってうれしい。
パワーメーターとかケイデンスセンサーはちょっと電圧が下がるともう電池ないよ新しいの頂戴って言ってくるけどサイコンは最後まで電気を絞り尽くしてくれます。
ここで1h13もの長い時間休憩をしていたようです。休みすぎました。
浅間サンラインはアップダウンが連続する苦手な道。それに加えて昨年と比べても自転車が通る場所がシックスパックの腹筋かよ!と突っ込みたくなるぐらいの割れ方をしているところが多数あってさらに走りにくくなっていた。超大型トラックが少なかったことが唯一の救い。体を動かしているからかさほど寒さも感じずに軽井沢に到着。今年は旧道の国道18号線が土砂流入のために通行止で碓氷バイパスを下るように変更された。そんなに馴染みのない軽井沢駅の南側を通ってると遠くに自転車の尾灯がみえた。バイパスを降る前にウィンドブレーカーを羽織る。と思ったらチェーン脱着所からまだ登りがあったw(入山峠)そこを登り切ってダウンヒルに入る。つづら折れだが路面もよくスピードがのる。リズムよくこなしていると後ろからちょっと速めのトラックが接近してきたがなかなか譲れる場所がない途中で前を走る参加者を抜いたがその人にさほど引っかかることなくまた接近してきた。どうにかなんないかなと思ったところに待避所ありの標識。左コーナー出口内側によって待避所に入り急制動。思ったよりもスペースが短くて焦ったがあちらも抜くならここだなと思ってらしくウィンカーだして右から抜いてた。即座に戻って再び降る。トラックはすごい勢いで走り去って行きました。すごいっすね。フィニッシュ後碓氷バイパスのくだりは怖かったという参加者の感想を聞いたのも納得です。まあでもしょうがない。
旧道との合流地点までくればブルベで土地勘を育てたあたりに入ります。五料の交差点で国道18号線から外れて東進します。そして中野谷郵便局西交差点に差し掛かりました。ここでのキューシートの指示は左。最初それに従って左に曲がりましたがよく見るとそしてよく考えると全くの逆方向に進んでることに気がつきました。富岡の方に行く指示も合わせて書いてありましたがそれならば右に曲がらなくてはいけません。結局再び国道18号線に戻ってしまい片道3.2kmほど余分な道を走ってしまいましたが本ルートに戻りました。このときGPSを稼働させていればミスも防げたのですがもうGPSがなくても戻れるところまで来たので電源を落としてしまっていました(edge830Jはログ記録用だけなので稼働させてたが節電モードかつルートも入れてなかった)。
国道254号線で富岡を通過し吉井でそれて神川のPC9おまつり広場に日をまたいだ23日の1:15amに到着。この時、道の先に自転車の尾灯がみえました。
あと残すPCはラスボスの山伏峠。ちょいちょい秩父の街まで登り降りをこなしていきます。ちょっと疲れの色が濃くなってきたので途中の道の駅芦ヶ久保で休憩。自販機を見たら暖かいコーヒーがある(まだこの時期はどこもかしこも冷たいものしか置いてない)ので買って飲んだら逆に眠気が押し寄せてきた。これは久々に訪れた休んどけサインということで少し仮眠をとることにしました。とはいえ停止時間は全部で23分でしたので10分くらいで目が覚めたようです。でもこのおかげで山伏峠への入り口も間違えることなく(←昨年は二人で正丸トンネルの一つ手前のトンネルから逸れてしまい迷った)また、登坂もしっかりこなせました。23日4:21pmに山伏峠の看板に到着。あとは大丸公園をめざして下山します。ただこの後もパンチの効いた上り坂が2箇所(山王峠、笹仁田峠)控えていますが今年はちゃんと乗車してこなしました。
都道44号線岩倉街道は相変わらず自転車の脇をいかに詰めて通過するか選手権でもやってるのかぐらいの避け幅を取らないガラの悪い車たちが通り過ぎていきます。あと30キロ、慎重に進みましょう。
昨年と変わったところもありキューシートの指示を見落として少しミスコースもありましたがなんとか23日7:25amに大丸公園に戻り無事1006kmの移動を70h25で終えることができました。いきて帰れてよかった。
これにて道中記は終わりになります。ここまで読んでいただきありがとうございました。雑感は次回につらつらとまとめたいと思います。