小澤塾のはなし 叶ったあと。1
こんにちは☼
お久しぶりです。
ひたすら突っ走ったここ数ヶ月
SNSを更新する余裕もなく過ぎていきました。
やーっと、ひと段落したので
記録します。
3月の小澤征爾音楽塾にて
ひとつ夢を叶えたお話です。
赤裸々なので
何卒あたたかぁ〜い目で
お読みくださいませ。
唯一言わなかった夢。
私は言霊、めちゃくちゃ信じています。
だから毎年、お正月に
「20○○年の夢・目標」
と題して
おおよそ10の叶えたいことを
X(旧Twitter)に大公開しています。
そうするとありがたいことに
みんなから応援してもらえて
大概叶えられるんです。
ただ2024年、
自分のノートには書き留めたものの
一つだけ公にしなかった夢があり。
それが
「小澤塾でコンミス*をやる」
だったんです。
夢が輪郭を帯びるまで。
実は私、
N響の歴代コンマスである
堀正文先生
マロ(篠崎史紀)先生
という最強のお二人にヴァイオリンを師事。
N響アワー
実際に足を運んだコンサート
ホールに飾られた写真。
コンマスというその椅子は
私の「憧れ」「理想」を
象徴しつづけてきました。
そんな中、去年初めて参加した小澤塾。
先頭でオーケストラの士気を高める
兄貴姉御の姿を見て
それはまあ、
クリティカルヒットしてしまったわけです。
「いつかは小澤塾であそこに座りたい」
そんな思いはグツグツと煮詰まりながらも…
他のメンバーとの競争心だったり
要らぬプライドだったり
ネガティブとも捉えかねないもの。
小澤塾にそういうの持ち込みたくない!
そもそも競争とか好きじゃないし。
と思い、
結局私はこの夢を
黙っておくことにしました。
ゴールではなく。
2月。
小澤塾のオーケストラリハーサル開始まで
あと数週間と迫った頃。
事務局から届いた一通のメールには
オペラの1幕と2幕
2通りのシーティング表が。
1幕は、コンサートマスター。
2幕は、第2ヴァイオリン首席。
そこに自分の名前を見つけました。
最初に押し寄せた感情が、焦りでした。
誰よりも曲を勉強して
誰よりも上手く弾けて
そんな状態でリハーサルに臨まないと。
私が弾けないと、オケが崩れる。
もっとやらなきゃ。
足りない。
こんなんじゃ、頼れるコンミスじゃない。
そうか、
私の抱いた夢は、
たった今叶えた夢は、
ゴールじゃないんだ。
入口なんだ。
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続きます。
*註釈
コンサートマスター
/コンサートミストレス(女性の場合)
:第1ヴァイオリンの首席であり、オーケストラ全体のリーダーといえるポジション。
「コンマス」「コンミス」と略して呼ばれます。