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気になったニュース(2024年8月25日)

なかなか先週はストレスを抱えながらnoteを書いていたようです。

まあ、そういったモードは今週も変わらず。良かったのは、ようやく夏バテから回復し、しっかりと仕事に着手できたこと。(金曜日正午で燃え尽きたのはナイショ)

気になったニュースを追う時間もなかなか設けられませんでしたが、目を凝らしてみると興味深い特集記事なども組まれていて、とても勉強になります。一部、紹介します。


8月19日(月)

セブン&アイHDにカナダから買収提案 サークルK運営のコンビニ大手

神奈川県内で相次ぐイトーヨーカドーの閉店について報じられていた一方、セブン&アイ本社ではグローバルな大規模ディールが進んでいたそうです。報道では、セブン&アイも特に否定していなかったことも印象的です。M&Aというのが、いよいよ当たり前(検討しない方が不自然)という時代になってきたのでしょうか。

8月20日(火)

健康食品、輸入原材料安全性認証へ 紅こうじ問題受け民間団体

サントリーウエルネスが主導する協会のようです。もちろん「ないよりはマシ」ということですが、これにより中小企業の商品開発のコスト増にならないか不安もあります。

長期的にみれば良き方向にいくとは思いつつ、業界の動きも引き続き追いたいと思います。

8月21日(水)

私は「戦争反対」と叫ぶ 子どもだったあの頃の大人たちは 柚木麻子

小説家、柚木麻子さんによる朝日新聞への寄稿。

「窓ぎわのトットちゃん」は未鑑賞ですが、確かに柚木さんのいうように、今年は「オッペンハイマー」や「関心領域」といったように、悲惨さを直接描かない手法で戦争が語られた映画が脚光を浴びています。

「恐怖心を抱かせる」ことの功罪は、東京都知事の小池さんによるコロナウイルスへの情報発信で明らかにもなっています。ただ、それとこれとはレイヤーが違うような(いや重なるような)感じもして、色々考えさせられました。

さて、2024年。育児していると、ふと思う。最近そういう恐怖心を抱くようなコンテンツを、日常的に見かけなくなった。有名なところでは、「はだしのゲン」は閲覧制限の議論が起きたり、教材から削除されたりしてきた。「火垂るの墓」は、なんと18年から地上波では放送されていない。
もちろん、一概にこの状況が悪いとは言えない。最近では、暴力的な表現や残虐な描写を避けつつ、戦争の悲惨さを伝える優れたコンテンツが増えてきているという。昨年話題になったアニメ映画「窓ぎわのトットちゃん」もそうだった。目を覆いたくなるような描写を使わずとも、楽しい生活がだんだんと戦争にのみ込まれていくグラデーションは見事だった。この時代に合った優れた作品は、今なお作られ続けている。映画の配信サービスなどを利用して、好みに合った作品をそれぞれがアンテナを張って選び取っていけばいいのかもしれない。

(朝日新聞デジタル「私は「戦争反対」と叫ぶ 子どもだったあの頃の大人たちは 柚木麻子」より引用)

8月22日(木)

五輪と甲子園 選手本位の暑さ対策必要 小堀聡氏

「気候変動リスクがあるから暑さ対策が必要だよね」といういつもの議論かと思いきや、記事の最後に「創られた欲望」という経済学者ガルブレイスの議論が紹介されていました

彼が明らかにしたのは、現代社会における欲望の大半は生産者によって創られる、ということであった。(中略)私たちがスマホを欲したからではない。スマホなるものが発明され、製造されたゆえに、私たちはそれを欲するようになったのである。

(毎日新聞「五輪と甲子園 選手本位の暑さ対策必要 小堀聡氏」より引用)

もちろん甲子園という伝統は尊いもの。ただ、これ以上、夏開催を続けることの妥当性は本当にあるのでしょうかと筆者は問うています。「我慢ゲーム」を続けるよりも、どこかで線を引いた方が良い。タイブレークなど試合時間短縮の工夫はなされ続けており、その点の改善は認めますが、いずれ抜本的な改革が求められていくのは間違いないでしょう。

8月23日(金)

「はだしのゲン」作者の中沢啓治さん、米漫画賞の「殿堂入り」

今週は1953年製作の映画「ひろしま」についてnoteを書き、そこで「はだしのゲン」についても言及しました。

そんな「はだしのゲン」が、海外で認められたことは心から嬉しいです。

アメリカは2024年、長崎市の平和祈念式典に不参加でした。これは本当にアメリカという国の歴史において汚点になるはずで、ただ一方で、文化的な観点から原爆による加害行為について省みる意味でのアワードを日本の作家に与えたことの意義はとても大きいと感じます。

8月24日(土)

内田麻理香・評 『ことばが変われば社会が変わる』=中村桃子・著

素晴らしい書評でした。

「セクハラ」という言葉が日本でどのように使われてきたのか。「ことば」を扱う職業ということもあり、「ことば」を正しく使わないといけないなと改めて感じました。アテンションエコノミーに屈してはならないなと。

8月25日(日)

都内、子供理想は「複数」 18~34歳調査 現実は「せいぜい1人」

東京から引っ越した私にとっては、なかなか複雑な記事です。こういった話は個人の自由とか価値観とか、わりとアンタッチャブルな領域になってしまい、その結果「子どもを産む」という能動的な選択に至らないという形になっています。(もちろん個々の会話において配慮は必要なんですが)

理想と現実。

その間で苦しむ人が、実は多いのではないかということが示唆されるアンケート結果。3期目を迎える小池都知事(や、都知事を支持する都民ファーストの会の関係者)はどのように感じるでしょうか。

──

1週間のニュースには取り上げませんでしたが、編集工学を提唱した松岡正剛さんが80歳で亡くなりました。いくつかの書籍を読み、また2020年に開館した角川武蔵野ミュージアムも印象的でした。

松岡さんの情報や編集にまつわる考えはきっと受け継がれていくでしょう。私自身も、「知の巨人」と称された松岡さんの“粋”を倣いながら生きていきたいと思います。

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ほりそう / 堀 聡太
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