地方の映画館、レイトショー後の余韻
レイトショーが終わった後、余韻に浸るのが好きだ。
あのシーンはどんな意味があったんだっけ?
あの俳優の表情良かったなあ。
そもそもこの映画の本質的な面白さってなんだろう。
色々なことを考えながら帰路につく。
今年の春、東京から地方の町に引っ越した。東京の場合、どの映画館のレイトショーもそこそこ人がいるし、電車の中はまあ混み合っていた。でも地方の映画館のレイトショーにはあまり人がいない。数人しか観客がいないなんてこともある。映画館の外に出て、駐車場を見渡すと車が数台しかなく、まさに「余白」だ。
余白というよりも、欠落かもしれない。
映画を観て充実感でいっぱいなのに、目に見える欠落の情緒。ここにたっぷりと映画の余韻をのせるのが、とても気持ちがいい。
今日も、2024年を代表する傑作に巡り会えた。今からどんな余韻に浸ろうか。語り合いたい映画が、自分の内側から湧いてくる。自発的な感情。レイトショー後の余韻というのは、罪深いほどに心地が良いものである。
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