編集スパルタ塾から1年経った|僕の変化について
2020年4月〜2021年3月まで通った、菅付雅信の編集スパルタ塾。8期生としての刺激的な日々から、もう1年が経つ。
以下のnoteに「それっぽい」まとめは書いた。
だが、大事なのは理論や理屈でなく、実践である。
塾から1年、僕自身の変化と今後の希望をまとめてみる。
「意味のあること」を考えるようになった
いちばん意識が変わったのは、ここだ。
人生は有限であり、1年は365日、1日は24時間しかない。
読むもの、見るもの、触るものは「意味があるのか」を考えるようになった。
スポーツ観戦に充てる時間はかなり減った。中日ドラゴンズが負けてもイライラしなくなったのは、自分の関心が別のことに向いたからだ。野球観戦に費やす「3時間」を別のことに充てている。
読書や映画鑑賞の態度が変わった。「いつか本屋を開業したら、どんな本屋を目指すだろう」とか「映画のメディアを立ち上げる上で必要な映画批評の観点は何か」とか、そういった視点を持つようになった。僕個人の面白い / 面白くないではなく、「何が面白いとされているのか」などに視点を向けるようになった。(映画館で映画を観るとき、僕は大量のメモをとるようになっている)
最短距離で目標に達することはできない。
どうしたって回り道をしなければならない。だけど「その回り道は、意味のあるものか」を、常に自問自答するようになったのは、間違いなく良い変化だといえる。
現状維持を、打破した
編集スパルタ塾が終わり、間もなく独立への意思を固めた。
2021年6月末で所属していた会社を辞め、8月に創業した。
本来はもっと石橋を叩くべきだった。勢いに任せ、給料という収入源を失ってしまった。結果的に家族にも迷惑をかけているが、「やるなら今しかない」と直感的に思ったのだ。
ことわっておくが、編集スパルタ塾は「独立した方が良いよ」と指南する講座ではない。ほとんどの同期は、いまも会社員として企画や編集の仕事に精を出している。
ただみんな等しく変わったのは「自分の名前で勝負しよう」という意思だ。
Podcastを始めたり、間借りの店を出したり、僕と同じように独立したり、東京外への移住を決断したり。
正解なんて、ない。
でも現状維持を打破すべく、みんながそれぞれ行動を起こした。結果が出るのはもっと先だろうけど、再会のたびに色々なネタを喋れるのは最高だ。
これから|編集の仕事をしたい
これからは、編集の仕事を増やしていくつもりだ。
僕の強みのひとつは「書く」ことなので、いちライターとしての仕事もどんどん引き受けていきたい。自社サイトの仕事に加え、縁あって佐賀県の介護に関する仕事も受けることができた。
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これらの経験を通じて、もっと編集の仕事をしていきたいと思うようになった。菅付雅信さん曰く、編集とは「企画を立て、人を集め、モノをつくる」こと。
僕の会社で、パブリッシャーとしての機能もいつか持ってみたい。
素晴らしい書き手の本を出版したいし、特定のテーマを編んだ雑誌も発刊してみたい。ほぼ日のようなモノづくりにも携わってみたいし、菅付さんのような塾も主催してみたい。
そんな夢に向かって、ひとつひとつ、誇れる仕事を作っていきたい。
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今年度も編集スパルタ塾は開催予定だ。10期生の募集も始まっている。
西田善太さん、深澤直人さん、高崎卓馬さん(サイト掲載順)など、社会の第一線で活躍している方々が今年度も講師を務めるようだ。
企画や編集といった仕事に就いている方はもちろん、これから携わりたいと思っている方の受講もお勧めしたい。そして何より、1年間かけて一緒に戦う同期の存在も心強い。
めちゃくちゃ大変で、何度も心が折られそうになる。だけど同じくらい楽しい期間です。ブレイクスルーのきっかけになることは間違いないので、ぜひチャレンジしてもらえたらと思う。
初回講義は4/12(火)だが、そこを逃してもゲスト講義1本目は4月下旬だ。そこからがある意味「本番」です。(プレイベントのガイダンス会もワクワクする内容でした。参加検討される方はぜひ動画も観てください)