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struggleとhomeostasisとLabのこと

7月中に全てにカタをつけて8月から再度Tsukuba Place Labリニューアルオープンさせます。イノベーションを起こす場にしたい。改めて考えるとそういうことになるし、じゃあイノベーションってなんだよ、って問われると…知らん俺の好きなことをここでやるんだ。ってなる感覚人間のくせにこじつけを欲しがる性格のせいでだいぶ上手く伝えられずにきてしまっていますが、なにはともあれ8月からLab再稼働させます。あと1ヶ月。noteの最後にはお願いもまとめました。最後まで読んでいただければ幸いです。

struggle : 場に価値はない、場に集う人だけが価値

struggleしている人が好きだから、そんな人が集える場をつくってきました。僕がつくばでやっていることは11年間変わっていません。それは、僕が、熱量ある人のことが好きだから、という至極単純な理由だけで続けていること。

ちょうど5年前の2016年7月1月にTsukuba Place Labのクラウドファンディングをスタートさせました。

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なぜstruggleしている熱量ある人が好きなのか…。きっと僕にはないものだから。もしかすると今では僕も、この”挑戦者が集う場をつくる”ということに対して少なからぬ狂気的な熱を持っていると言えるかもしれない。けれど、少なくとも5年前の僕はそんな強烈に熱を発し自分の信念に命を賭けて世界を変えようとしている人たちの熱に浮かされていた。あるいは、もっと根源的に、誰しもやりたいことを抱えていて、それを時代や土地や経済、あまねく環境のせいにしてしまうことに対してもったいないと思っただけかもしれない。いずれにせよ、熱狂発狂している人が好きだった。そして僕は彼ら彼女らからものすごくエネルギーをもらった。そして確実にその熱量は僕に伝播した。そしてその場にいた人全員にも伝わっていたと思う。

何が言いたいのかというと。環境が人をつくる、ということ。

homeostasis : 熱量ある人が場を熱くし人を熱くする

結局その場の空気感は何よりも雄弁に語りかけてくるし、自然と自分もその空気を纏い始める。これこそが文化の始まりだと思う。人は良くも悪くも環境の中で生きていく。環境の中でしか生きていけない。その環境で、自分は、人は、いとも簡単に変わってしまう。だから、環境が大切だ。

僕は、僕が、熱狂発狂している人が好きだから、そんな人が集う場を創りたかった。

人は環境でしか変われないし、環境は人が創り出すものだと思う。そしてそんな人が創り出す環境としての”場”を僕は作り続けてきた。Tsukuba Place Labはもちろんそうだし、up Tsukubaもそう。今年度から運営させていただいているつくばスタートアップパークだって。

そしてその場は、それぞれに想いとスタイルがあって。創りたい環境はそれぞれに違う。 そして場におけるスタイルはコロナ禍で少しずつ変容した。こと「熱量ある人を呼び込むイベントを年間350本以上開催し続ける」というスタイルで「熱量を集わせる」ことを実現させたかったLabは、その影響を1年ちょっと受け続けて、そして大きな転換点を迎えた。

つまらなくなった。

それは僕の飽き性な性格だけが原因ではないと思う。社会が、コロナが、環境が、コワーキングスペースの在り方を変えた。これまで通勤していた人がしなくなった。当然のように対面での打ち合わせしかしなかった人がWebでミーティングするようになった。会社で仕事をしていた人がコワーキングで作業するようになった。

Labに、たくさんのワーカーが集うようになった。

やったね!これでコワーキングスペースが一丁できあがり♪



…最悪だった。何も生まれない。

もちろん僕の心持ちや振る舞い、場に対しての姿勢や濃度、真剣味、いわば熱量が下がっていただけのことだろう。しかし、だからこそ苦悩した。

問うた。Labはなんの場だ。そもそも集う”場”が悪である今の社会で、だけれども求められるコワーキングスペースというリモートワーク拠点としての機能について。

「場に価値はない、場に集う人だけが価値だ」という原点回帰の繰り返しでした。だがしかし、運営者として、場への集わせ方の設計は今一度メンテナンスが必要な時に来たのだと、そう納得しています。(2021年6月からのTsukuba Place Lab営業について

手法をどう変えるかを考えた。

co-workingからco-Livingにリブランディングします。(中略)作業空間から脱却します。(2021年6月からのTsukuba Place Lab営業について

それでも全然しっくりきてなかった。たぶん本質的な「僕は熱狂発狂したstruggleしている人が好きで、そんな僕が場をつくる」ということを抜いて考えていたからだと今は感じている。

・Labはオープン以来年間350本以上のイベント企画運営を3年半続けてきた
・Labは”みんなでつくる、みんなの場”がコンセプトだからみんなのことを考えて進めていかなければ
・Labは”異なる価値観が出会う、アイデアを共有できる場。人と人とを繋ぎ、やりたいことを実現していくための場"を提供することがvalue

とかとか、ちょっと考えすぎた気がする。


そんなこんなで結局6月1日リニューアルオープンさせることもなく、1ヶ月経った今、やっと今度こそ答えが出たと思う。

struggleする人が集まる場

もうこれだけだ。イベントもスタッフの常駐も安さも毎日7:00-23:00の営業も全ては手段でしかなかったし、それこそコロナ禍でシームレスに(とは言えそれなりの決断を持って)移行させたイベント配信への事業転換もそれは全て手段だ(至極当たり前のことだが、コロナ禍における場の在り方とリンクさせて思考を巡らし切ることができていなかったという反省しかない)

結局場はいる人の性質に依る。場を定義づけるのは人だし、価値はその場にいる人が提供し合い還元されるもの。takerは要らない。giverが居やすい空間をつくらねば。

そう、参加ハードルは高くていい。

無条件に誰にでも開かれた空間からイノベーションは起きない。もっと恣意的な強烈な意思と思想のもとに場をデザインし直す。


Labのこと : イノベーションの起こる場に

熱量ある人を集める手法として密度を高めるイベントを取り続けてきた。その手法を社会情勢に合わせること以上に、もっとプリミティブにより熱量高い人と人とが出会い、語らい、繋がる場にすべく。必要な装置はなんだろうかと考えた結果「同じ窯の飯を食い、学びを共有する」ことに行き着きました。もちろん今までだって、意識して、あるいは無意識的に、勝手にご飯やおやつをつくりはじめてはその場に居合わせた人と一緒に食べたり、コーヒーを勝手に入れて飲ませたり、イベントのあとにはほぼ必ず懇親会の時間を設けて飲食を共にしてきました(もちろんLabは飲食店ではないのでその全てが無料=たった300円や500円の通常利用料金やイベント参加費に含んでいた)。あるいは設立当初からリブライズを利用したりして、本の見える化を進めてみようとしたり(途中で諦めたけれども)日に日に本は増え本棚が増設され続けてきた訳ですが、学びの最初や途中に書籍はとても有効かつコミュニケーション手段にもなっていて。

ということで、ついに重い腰を上げて。

・キッチンスペースの改修(付随的にトイレ及び化粧室的なトイレの一歩手前的空間)
・調理設備の大幅な増設
・本棚及び書籍の陳列に人の存在を与える

上記を進めます。

お願い

2つあります。

① 柄にもなくダラダラと期限を延ばし休んでいますが…きっとパワーアップするはず。0→1の時の数倍焦燥感と不安があります…ので優しく見守っていただければ幸いです。

② これが本題。今までLabは5年間で15名のスタッフが関わってくれて成り立っていました。それぞれにいろんな契約体系でかける時間も技術的リソースも距離感もありました。だけれども上下なくフラットに、むしろ僕はスタッフがペルソナであり顧客であり最大の価値還元すべき相手として、Labをつくってきました。そんな最も大切なパートナーだからこそ公募することなく、1人ずつ声がけするスタイルで来ました。

ただ、今回、焦りとは別に。今までとは違う手法でLabを再度つくっていくことを望んでいる僕にとって。Labの最たるものである、Labスタッフを公募ます。ただ、いつも通りに条件もテンションも全て任せます。ご興味あるかたコメント、HPのフォームメッセージDM等々でご連絡ください。30分〜1時間くらいLabかzoomでお話ししたいです。場づくりがしたい、起業準備中、飲食やりたい、バイトでお金を稼ぎたい、経験を積みたい、コミュマネに興味ある、本が好き、料理したい…なんでもいいです。どんな粒度、テンション、動機でも、ご連絡いただければ嬉しいです。全ての可能性を一緒になって考えるところから始められたらと思います。


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