「フィリップ・コトラー」を読む
『社会が変わるマーケティング』
フィリップ・コトラー
ナンシー・リー 著
スカイライトコンサルティング 訳
英治出版 (2007.0910)
【原題】
『Marketing in the Public Sector』
【ブックレビュー】
http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=2009
この本には、公共部門で働く人達に見過ごされ、誤解されてきた分野の一つがマーケティングである。と あります。
しかし、出版されてから13年が経過し、近年は「官民一体の共創・協働」が唱えられています。
ここで、あらためて「官民共創・協働」のために読みなおしてみることにしました。
日本語版 訳者まえがき より
邦題を『社会が変わるマーケティング』としたのは、行政関係者だけでなく、できるだけ広い範囲で読まれるべきと考えたから。
「社会を変える」
マーケティングは、あくまで一つの手段に過ぎない。
問題の本質を見極めて、それを解決するためにマーケティングを活用するのだと云うことを念頭に置く必要がある。
はじめは、小さな一歩。
問題解決のために、古い考えや慣習をリセットし、さまざまな事例から「成果を出す」ことに対して拘る姿勢を大切にしたい。
「公益」とは、行政にとっての利益であり、市民にとっての利益である。
そして、環境にとっての利益である。
目次に沿って
1) 市民の要望に応える
▶ 公共部門での「マーケティング」を、どう定義するか。
2) マーケティングの考え方を理解する
▶ 4P:Product Price Place Promotion
▶ 4C:Customer solution Customer cost Convenience Communication
3) 公共部門での4P
サービスを創造する
P:Product
魅力ある価格設定
P:Price
流通チャネルを最適化する
P:Place
効果的なコミュニケーション
P:Promotion
4) ブランド
▶ ブランド・ブランディング
ブランディングの原義:牛の所有者を示す焼印 → ブランドを設定する
5) 公共部門での顧客サービス(満足)
▶ 顧客満足を高める
市民(顧客)から支持を受ける
資金の好循環
6) 公共部門でのソーシャルマーケティング
▶ 公共のマーケティングは、機会が熟したテーマ(市場)から始める。
そして、その成功事例の手法を他のテーマ(市場)でも応用する。
7) 民間・非営利組織・公共機関同士の戦略的提携関係
▶ 公共部門と非営利組織の提携
公共部門へのメリット
非営利組織は、技術的専門知識(知見)と云う素晴らしい資源を持っている。
公共部門のプログラムとサービスを改善し、結果 市民(顧客)の参加率と満足度を高める。
8) 情報戦略
9) 評価
10) 公共部門のマーケティング計画
【マーケティング】wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0
【マーケティング戦略】wikipedia
【マーケティング手法の一覧】wikipedia
この本の結び
マーケティング計画の作成プロセスが、計画の出来上がるより重要である。
はじめに目的と主旨を定め「現状は どうなっているか」次に「どこへ行きたいか」そして「どうすれば そこへ行けるか」
そこに行くために「どうすれば正しいコースを たどれるか」
実施計画と評価
「伝える」説明責任と試行錯誤
マーケティング計画は、ダイナミックに変更しても構わない。
【追記】
『マーケティングのすすめ』
フィリップ・コトラー
高岡浩三
中公新書ラクレ (2016.10.10)
【マーケティングの進化】
マーケティング1.0
目的:製品の満足
4P:Product Price Promotion
4C:Customer Solution Convince Customer Cost Communication
マーケティング2.0
目的:顧客満足 (マーケットセグメンテーション)
STP:Segmentation Targeting Positioning
マーケティング3.0
目的:社会への満足 (ソーシャルマーケティング)
ネットワークと共創
【続く】
2020.02.17
2020.02.18 【続く】加筆