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読了『下山の哲学』


『下山の哲学』
竹内洋岳 著 構成 川口穣
太郎次郎社エディタス
2020.11.05.

【はじめに】

エベレスト連峰の14峰の登頂を果たした、登山家の竹内洋岳氏。

登山という行為のピークは、必ずしも頂上ではない。
真に「登頂した」と言えるのは、ベースキャンプに帰った時。

登山をテーマにした本やドキュメンタリーも、登頂をクライマックスとして描かれる(語られる)ことが多い。

そんな中、下山とは、次の準備のための助走」と云う状況について、自らの経験からマトメられている。

【竹内洋岳公式サイト】

【エべレスト 標高8000m14座】

2023年9月25日付 中日新聞より

【登頂した峰】

登頂した年代順
1) 1995 マカルー
2) 1996 エベレスト
3) 1996 K2
4) 2001 ナンガパルバット
 敗退 2003 カンチェンジュンガ
5) 2004 アンナプルナ
6) 2004 ガッシャーブルム Ⅰ 峰
7) 2005 シシャパンマ
敗退 2005 エベレスト
8) 2006 カンチェンジュンガ
9) 2007 マナスル
 敗退 2007 ガッシャーブルム Ⅱ 峰
10) 2008 ガッシャーブルム Ⅱ 峰
11) 2008 ブロードピーク
12) 2009 ローツェ
敗退 2010 チョ•オユー
13) 2011 チョ•オユー
14) 2012 ダウラギリ

【敗退 登頂を遮るもの】

ホワイトアウト
途切れる意識 無意識
雪崩
登山では、危ないと思ったら考える前に避けるか?変える
「仕方ない」では済まされない

【印象に残った言葉】

登山では「リタイア」が出来ません。どんなに苦労して登頂しても、あるいは途中であきらめるとしても、必ず自分で下山しなくてはならない。
だから「降りてくる」と云う行為は重要で尊いものです。
降りてくるからこそ、次の登山が出来る。
下山は、次の登山の準備であり、助走でもあるのです。
p.11

【NHK出版新書版】

2013年05月10日発売

【竹内洋岳氏の公式 X】

2024.12.05.