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『西鶴織留』


『西鶴織留』西鶴全集 第14巻
明治書院
訳注 麻生磯次 富士昭雄

1976年(昭和51年)1月初版発行
1984年(昭和59年)8月新版発行

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『西鶴織留』西鶴全集 第14巻
明治書院
1976年(昭和51年)1月初版発行
1984年(昭和59年)8月新版発行

【始末・才覚・算用】

現役時代に「商いで大切な事は、始末・才覚・算用」と教わり、井原西鶴の著書にあるとの事でした。

はじめは、井原西鶴の有名な著書『日本永代蔵』にあるかな?と思い読みました。

しかし、コトバは出て来ませんでした。

全訳注『日本永代蔵』井原西鶴
矢野公和・有働裕・染谷智幸 訳注
講談社学術文庫 (2018.09.10)

『対訳西鶴全集(14)西鶴織留』

そうこうするうちに、井原西鶴の著書を調べていたら『西鶴織留』に「始末・才覚・算用」が書かれていることにアタリました。

【巻末語句索引より】

「始末」
武蔵坊弁慶は無用の七つ道具をこしらえたりして貧乏していた。
一方、伊勢三郎義盛は、始末をして暮らしは楽だった。p.69

「才覚」追記
年々分限(金持ち)になる事、その才覚ばかりにあらず。みな旦那から資本をもらったお陰である。 p.69 

「才覚」
医書を工夫して、写本にするくらいの根気がなくては、この道で出世することは難しい。p.127

「算用」追記
帳面そこそこにして算用細かにせぬ人、身を過ぎると云う事ひとりもなし。
訳) 帳面を大雑把に付け、勘定を細かにしない者が、無事に世渡りする者は、一人もいない。p.150 追記

「算用」

どう算用しても合点のいかない服装の女が居る。p.165

対訳西鶴全集十四『西鶴織留』
明治書院 1984年(昭和59)新版発行

詳しく読んだ訳ではないですが、巻末の主要語句索引にあり重宝しました。

【ブックレビュー】

2025.01.22.
2025.01.22.追記