『流通革命』を読む
1962年(昭和37年)に出版された『流通革命』林周二 著
よく読んでいくうちに、流通業態革命ではなく、流通経路革命だと云うことが わかって来た。
メーカー(M)とユーザー(U)の間に存在する チャネラー(C)
メーカー(M)は、ユーザー(U)の消費の変化に対応すべく、生産活動を変革している。
その結果、従来のチャネラー(C)が旧態依然とした活動(商い)を続ければ、チャネラーとしての機能を失う。
地方の県庁所在地の中心市街地などは、純粋な小売業ではなく、その地方の卸売業として機能していた。
中心市街地商店街の空洞化の原因を推察する要因が、あるのでは!?
『流通革命』林周二 著
中公新書 (1962.11.05)
問題提起
1) 旧い形態に、新しい機能を盛るべきか?
2) 新しい機能を盛り込むために、旧い形態を廃して、新しい形態をつくるべきか?
3) 新しい「系」としての業態を考え、併せて その在り方について、具体的にイメージをもつ。
pp.64〜65.
システムとしての経路機能
チャネル(C) = システムとしての 流通経路
▶ 道路網の問題
▶ 機関(業)の問題
1) 卸売商 運送機関 倉庫機関
2) 流通サービス 代理業者 アフターサービス業
3) 代金回収業
4) セールスプロモーション機関(業)
5) それぞれを繋ぐ機関(業)
pp.65〜84.
マスチャネル体制
【小売商】
かつては、単品の扱いをしていた。
しだいに 取り扱い商品の数を増やしてきた。
[理由]
経路コストと小売商の生産性効率を高める
ひいては、消費者に対して価格に反映出来る。
pp.86〜117.
「商業」通念の変革
「消費革命」と「流通革命」との関連
大量消費時代:1955年以
【流通革命の消費面への影響】
① 消費の平準化・規格化
② 大衆購買
【流通機構と情報革命】
単品管理/部門別会計
pp.120〜154.
経路の新しい機能の創造
1) 従来の業種を 水平または垂直に統合する
2) 流通の新しい事態に対処する企業
情報チャネラーとしての広告代理店
3) サービス機能を具した業者
代理店のような機能をミックスしている
pp.156〜187.
脱 卸商 問屋
① 金融的機能
② サービス機能
③ 品揃え機能
④ 情報機能
⑤ 倉庫 貯蔵機能
⑥ 運輸機能
参考:総合商社の動き
【 林周二 wikipedia 】
『流通革命』Amazon
【Note】2020.12.06.
2020.12.17.
2022.03.21. 写真追加
著者 林周二さんの娘 はやしまりこさんのNoteより
【「研究者の書斎」から、2冊売れたそうです。とりあえずホッとしました。】はやしまりこ
2022.03.21. 追加
今後、必要に応じ 加筆修正する予定です。