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「水の都」松江


はじめに

松江市は島根県の東部に位置する県庁所在地で、城下町の風情や歴史・文化が色濃く残る国際文化観光都市です。
宍道湖をはじめ、大橋川の北岸には柳並木や石積みの護岸が残るなど「松江」は、「水」が 暮らしの中に溶け込んでいることから「水の都」とも呼ばれています。
江戸時代に造られた堀川が今現在も市街を縦横に流れ、そのため市内の橋の数は、合併前の旧市内だけでも600近くあるそうです。

第17代 松江大橋と
宍道湖遊覧船「白鳥号」
松江の街を
南北に分ける斐伊川水系の大橋川
国宝松江城 2022松江水燈路
松江観光協会HPよりDownload(著作フリー)

国宝松江城 

松江市の橋北には、全国に12城しか残っていない現存天守の1つ「松江城」があります。
「千鳥城」の別名をもつ松江城は、2015年(平成27年)に国宝指定を受けた国宝5城のひとつです。
1607年(慶長12年)に築城がはじまり、天守最上階は壁がない望楼となっており、開放されていれば360度見渡すことができます。
現存天守は江戸時代またはそれ以前に建てられ、壊れることなく現代に姿を残す特別な存在なのです。

『松江城下町今昔絵図』
松江城の堀川
松江城周辺塩見縄手界隈と堀川遊覧船

小泉八雲

松江が「国際文化観光都市」に制定された切っ掛けとなった本。
小泉八雲の代表的な著作で、出雲地方と松江でのエピソードを中心に描かれています。

『知られぬ日本の面影』
(Glimpses of Unfamiliar Japan )
小泉八雲が来日後初めて著した作品集。
(1894年に出版)
小泉八雲記念館

宍道湖の夕景

松江の冬
鉛色の雲と天使の梯子のような陽の光

【宍道湖の夕日】

私の前には広々として美しい湖が、柔やわらかい光でにぶくかがやいて眠ねむっている・・・
くすんだ濃こい紫色の靄(もや)が幅広くたなびき、朦朧とかすむ紫が更さらに中天に向むかうあたりは薄うすく淡い朱やかすかな金色になり、それがまた ほのかにも淡い緑色みどりいろを経て、青空の青さに溶とけこむ。
仄かに淡い夕暮れの色は五分ごとに変わっていく。
すべすべした玉虫色絹布の色合や陰影を思わせて色という色が不思議なほどに目まぐるしく移うつり変わる。
小泉八雲『神々の国の首都』より
森亮訳

JR西日本公式サイトより

フォルダー【松江"まちブラリ"】

2024.12.28.