【読了】『算数ファシリテーション入門』
はじめに
ワークショップ や ファシリテーションなどは、社会科学系の探求学習の手法かと思っていました。
タイトルを見て「算数(数学)にファシリテーション?」と思い、どんな内容だろうかと興味が湧いた。
ファシリテーションを生かした学習へ
算数教育の最重要目標
① 数学的な考え方の育成
新しい問題を解決する際に、既存の知識や技能を有効的に発動し、より良い解決を求めようとする力が数学的な考え方。
② 創造的な活動
簡潔にする 明確にする 統合する
1950年代後半から、小学校の数学の授業に 集合や関数・確率 などの新しい概念が導入された。
【POINT】時間配分
問題を把握する「5分」
自力解決「10分」
計画を練り上げる「20分」
計画をまとめる「5分」
数学的な考え方の意味するもの
目的に応じて 数、式、図、表、グラフなどを活用し、理由を筋立てて考え、問題解決の過程を振り返りなどして、既習の知識や技能を関連づけながら、共通点を見つけたり、他の場合ではどうなるかを考えたりすること。p.13
なぜファシリテーションが必要か
事象を整理していくことで考えが深まり、新たな発見をする事が出来る。p.17
PDF【算数•数学の学習過程のイメージ】
ファシリテーションの3つの効果
ファシリテーションとは
人々の活動が容易に出来るように支援し、うまくことが運ぶように舵取りすること。p.33
相乗効果 納得感 課題解決
ファシリテーターのスキル
① 場のデザイン
② 対人関係
③ 噛み合わせ
④ 合意形成
ファシリテーションの4つのスキル
① つなげる
② 引き出す
③ 整理する
④ まとめる
① つなげる
困りごとを共有し、課題解決につなげる。
違うもの同士を見て、違う理由を考える。
② 引き出す4つの方法
① 共感「なるほど!」
② 次の話を促す「それで?」「だから?」
③ 話を繰り返す相槌「そうなんだね」「と思ってるんだ」
④ 話をマトメる問い掛け「要は」「つまり」
肯定的な質問により、見方を変えるように促す
③ 整理する
同じところや違うところを整理して考える
「図形」共通点 相違点 仲間分け
「数」変化の仕方 共通点 相違点
仲間分けした理由を問う
主張の根拠を問う(整理)
④ まとめる
ファシリテーションの目的
意見を出し合い合意形成を図る
問い返す
キーワードを散りばめ 〜 まとめる
【シェア】
算数とファシリテーション
【ブックレビュー】東洋館出版社
【あらためて学ぶ】
『ファシリテーション入門』
『これからはじめるワークショップ』
【最近のワークショップについて】
ワークショップとは
主体的に参加したメンバーが協働体験を通じて創造と学習を生み出す場
『これからはじめるワークショップ』
はじめに よりp.4
ワークショップ五つの要素
① 参加
② 体験
③ 協働
④ 創造
⑤ 学習
『これからはじめるワークショップ』
pp.23〜26.
ファシリテーションの4つのスキル
① つなげる「場づくり」
② 引き出す「対人関係」
③ 整理する「かみ合わせる」
④ まとめる「合意形成」
『ファシリテーション入門』p.56
ファシリテーターのスキル
ファシリテーターの心理状態が少なからずチームに影響を与える
『これからはじめるワークショップ』
p.143
用語解説
ワークショップ (workshop)
参加体験型講座
ファシリテーション(facilitation)
会議やミーティングを円滑に進める技法
ファシリテーター(facilitator)
会議や議論の際に、グループがより協力し、共通の目的を理解し、目的達成のための計画立案を支援する人のこと。
2023.04.12.