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【読了】新版『ハマトンの知的生活』


内容は、今から150年前の明治維新直後に書かれたものらしい。

『ハマトンの知的生活』 P.G.ハマトン 著渡部昇一・下谷和幸 訳
三笠書房 (2022.03.)

【はじめに】

人を知的にするのは、知識や学問ではなく徳である。

そのためには労を惜しんではならず、地道な努力を続けよと、説かれています。

常に気高い思考ができるようになることで、そうした思考態度、心的態度を知的思考と呼ぶ。   
さらに知的な仕事はその過程を楽しむものだと記されています。

今日(7/16)から、全体8章(pp.25〜410.)を少しづつ読み進みます。

【内容】

1) 知的生活における「肉体の基礎」をどうつくるか。pp.25〜82.
自分の能力を存分に発揮し続けるための健康管理
①「自分は病気だ」と云う妄想を抱かない
② よく働き、よく楽しんだ先人に学ぶ
③ 身体を動かす機会を持つ
④ 闘病生活から「本物」の強さを学ぶ
⑤ 人間の「五感」を磨く

2) 知的生活における「精神の基礎」をどうつくるか。
pp.83〜120.
①  自分に必要な「知的鍛錬」の発見
② 資質「公正無私」
③ 誘惑から自分を守る

3) エネルギーを最大限に生かす。
pp.121〜196.
【Point】
① あれも、これもではなく「量と加減」
② 身体で学ぶ

4) 時間のつくり方、使い方。
pp.197.〜258.
① 時間の節約には、いさぎよい断念も必要。
② 完全性を求めるあまり「本(もと)」
自分の限界を知る
③ 限られた時間で何が出来るか
④ 仕事は「ある時間内容」に成し遂げなければ意味がなくなる
⑤ 毎日2時間読書に割く習慣
⑥ 差はスピードではなく、どちらを”選択”するか?の判断能力

5) 本当の贅沢とは何か。
① 自分と云う「資本」を手堅く着実に大きくする
② 物資的にも精神的にも豊かに生きる
③お金は「知性」と「意思」を守るボディガード
④ 本当の「贅沢」とは!?
⑤ 「量」より「質」
⑥ 機会の重要さ
pp.259〜286.

6) 自分自身を豊かにする交際術。
pp.287〜312.
【Point】
知的生活で一番素晴らしいことは「自分の成果を他人に教え合う」と云うこと。
① 人は孤独によって鍛えられ成長する

7) 創造的な知的活動の秘訣。
pp.313〜378.
① 結果に拘らず進捗を大節にする
② 意欲をいつも新鮮に保つ
③ 地味な努力
④ 休息
 星のごとく 急がす
 しかし休まず 人それぞれに
 神より受けし務めを果たせ

 (ゲーテ)
一見 "浪費" の中に知的生産の芽がある
思考を中断させない秘訣
時間を小間切れに】
仕事一区切り15分刻み 
時間は3時間〜最大5時間まで

8) ものを考える環境と創造する環境 
pp.379〜410.
① 住む場所・環境が頭脳と精神に与える影響
② "目" から気分転換を図る
③ 集中力
④ 能率
⑤ 居心地の良さより「解放感」

一貫して書かれている内容は、ストレスを溜めないこと。

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【三笠書房/ブックレビュー】

2024.07.16. 
2024.07.17. 加筆