少しだけ死にたくなっちゃって、死にたくなったけど死にたくなかったみたいで、またいいことがあるって、浮上するって漠然と思ってる。図星。どうせ。震度45。ビルが崩れて大きめのコンクリが落ちてきて即死。体も心も千切れに千切れて身元不明で千の風になった。風のくせにじっとしてろくに動かないせいで風界追放。空っからの宇宙で底なしのテトリス。一本のテトリス棒が自分になった。 今夜は少し風が強かった。だから少し寒かった。リュックの中に手を入れてマフラーを探したけど、詰め過ぎたゴツゴツしたポー
レンジで温めて食べるタイプのそばと、から揚げとポテトがプラスチックの皿に半々に盛られたやつ。それとビール。缶のビール。それらでお腹を膨らませて少し横になり、それから椅子に座った。安くて調理の手間が省ける代わりに、悲しいくらい臭いげっぷが出る。そんな粗悪な食品のせいにして、2021年最後の日に、この文章を書く。 親との連絡を絶った。心配だから連絡して下さい的なLINEは未読のまま。姉からのそれも無視。仕事を3日連続でズル休みしたけど、ここまで罪悪感を覚えないとは。今まで真面目に
今朝、出勤しようと玄関のドアを開けようとしたら、なぜかレバーが回らない。ガチャガチャしてなんとかドアを開けて外に出て、今度は鍵を掛けるため鍵穴に鍵を差し込もうとすると入らない。なるほど、誰かに何かされたな。犯罪だな、と瞬時に判断した。数秒後、思い当たる犯人候補が一人だけ浮上した。隣の部屋の住人だ。 エイブルに電話しても繋がらないため110番した。緊急ではないんですが玄関のドアに外から細工されたみたいで閉められないんです、そう伝えると、すぐに二十代らしき男女の警察官が二人駆け
いつかあなたに、デートしてあげてもいっかって思ってもらえるように、と言うか、と言うより、二つ返事に微笑みをプラスして、お誘いありがとうって思ってもらえるように、大人として、男として、人として、成長したい。成長したいです。成長したいよ。するけど。絶対。 あなたのことを好きになって、あなたにも好きになって欲しくなって、初めてって言っていい。この歳になって初めて、僕は色んな自分のダメなところに気付くことができた。苦しい。苦しいけど、気付けて嬉しい。本当に良かった。ありがとう。素っ気
空に星がいっぱいあった頃、静岡県のとある田舎町に住んでた。田んぼがあって川があって道があって家があった。あの頃は東京に憧れてて、こんなところ早く出て行きたいって思いながら生きてた。実家暮らしでお金は貯まりやすかったけど、働き始めてもすぐに会社に行くのが嫌になって、無職になって、テレビゲームに熱中することで現実から目を背けた。怠惰の極みみたいな生活も3ヶ月くらい続けてると、欲しいものができたり彼女が欲しくなったりして、ナチュラルに働きたい衝動に駆られてまたバイトして、みたいなこ
人が人生に起きたことについて書くことがあるとすれば、こういう場所なんだろうな。僕という人間について書く人がいるとすれば、そんなの自分くらいなもんだよな。誰に向けて書くわけじゃないし、自分と向き合ってる自覚もないや。 昭和と呼ばれて久しい時代、日本人として生まれ、家族という社会のニューフェイスとして、割と居心地のいいポジションを与えてもらったと思ってる。鉄腕アトムが拳を前方に突き出して空を飛ぶプラスチック製の茶碗を覚えてる。その後、いつの頃だったか陶器の茶碗に替えてもらい、小
肩に力が入ってお腹に力が入らない。無邪気に笑ったり心から楽しいと思える瞬間がない。体と舌が喜ぶような食事もしてない。死にたいとは思わないし、まだ死にたくない。男として生まれたことについては悲しみも疑問もない。このままでいいとは思ってない。だし、ずっとこのままって予感はしない。自分のことが好きだ。そんなこと公言するつもりはない。密かに好きでいたい。楽な道を選びたいとは多分思ってるんだろうけど、エスカレーターが見つからない。ひとりになりたいと思ってたけど、今はすごく寂しいや。夢を
見つけたい。探してないけど見つけたい。何を見つけたいのか分からないから探してないけど、見つけたい。変わりたい。変わろうとしてないけど変わりたい。どう変わりたいのか分からないから変わろうとしてないけど、変わりたい。
ラストオーダーになりますが大丈夫ですか。しっかりと目が合って嬉しかった。僕はゆらゆら少し酔ってて、頷きに追加して左手でオーケーサインを作ってそれに答えた。ニャーニャーニャーニャー言いながら顔を胸に押し付けて苦しがるふりをしたい。本当に苦しくたっていいよ。窒息するまで猿芝居続けることもできたし。頬っぺたを覆い尽くすくらい柔らかい膨らみを感じながら、黒Tの上から熱い吐息を吹きかけて、エモいとキモいの境界線をよだれ垂らして千鳥足。鼻の穴から淡い匂いを胸いっぱいに吸い込んで、思いがけ
チップの場合はあれだった。何でもよかった。アクションでもコメディでもサスペンスでもホラーでも。クッキーはSFがよかったみたいだった。でも結局のところ最初から決まってたんだよね。だって私たちにはこれしかないじゃん。ラブラブロックンロールパニック。 サボテンみたいな人だねってそれどういう意味よ。それを言うならカバに乗ったおじさんの恩返しって何だよ。おじさんがカバの背中に乗ってやって来てその節はありがとうございましたって言ってまあとにかく中へどうぞって言われていやここで結構ってと
桑田佳祐、桜井和寿、バナナマン、寺田克也。昔から大好きな人たち。歳を重ねて今なお全員が最前線で活躍してる。桑田佳祐に関して言えば『月』かな。ミスチルは『深海』で、バナナマンは『Destroy the comtosipion』で、寺田克也は『BUSIN』かな。今でもサイコーに魅力的なんだけど、若い頃の桜井さん、日村さんは特別サイコーで、僕はテレビの前やライブ会場で目を輝かせた。 近頃はYouTubeのお陰で本当におもしろいお笑い芸人を見つけやすくなった。本当におもしろいお笑い芸
淋しい。予定になかったのにふとやって来たろくでもない感情。仕事帰り、コンビニで体に悪そうなものばかりを手に取り数千円の買い物を済ませ、公園のベンチに座って自分が住んでるアパートを眺めながら赤マルを3本吸った。隣で営業中の、全てのメニューが醤油で味付けされた食堂の窓灯りが漏れてたせいで、神妙な僕と不備だらけの電動自転車が暗闇にぼんやり浮かび上がってた。そのはずだった。歪な愛とか欲望とか、すまし顔とか見て見ぬふりとかへそ曲がりとか。もう、バカなのかな。バカなんだろうな。いい年こい
救いに目が眩んだ迷える羊。返り血を浴びた真っ赤な羊。下心丸出しの青い羊。周囲に馴染めず孤独を愛する黒い羊。顔面からはみ出すほど大きな口で笑う粘土の羊。羊をめぐる秋の夜。風がヒューヒュー空を泳いでる。窓がガタガタ震えてる。被害者の膣内に精液が残っていれば犯人が特定できるはず。そんなセリフを耳にして、煙と一緒に心も漂った。羊の皮を被って生きてる人になら分かるでしょ。沈黙には沈黙で。そこにはくだらない愛も敵意もジョークもない。ただ敏感。敏感なだけの従順な羊。まるで泣いてるみたいに鳴
爆発しろ、クソじじい。嘘だけど。 壁叩いてきやがって。 爆発しろ、クソじじい。嘘だけど。 気持ち悪い声出しやがって。 爆発しろ、クソじじい。嘘だけど。 玄関のドア開けときやがって。 爆発しろ、クソじじい。嘘だけど。 共有スペースにゴミ袋置きっ放しにしやがって。 爆発しろ、クソじじい。嘘だけど。 毎日毎日部屋にいやがって。
カルドセプトについてちょっと書きたい。カルドセプトっていうのは僕が世界一おもしろいと思うゲームの名前で、簡単に言うとすごろくのようにサイコロを振ってマス目を移動しながら、ファンタジー系カードを駆使して戦うって感じの戦略型ゲームで、同名タイトルのシリーズがいくつかあるんだけど、最新版の3DSが発売されたのがもうどれくらい前だ、4年くらい経つのかな。もしこれを読んで興味を持ってくれる方がいるとしたら、お勧めはこの最新版のカルドセプトリボルトなんだけど、実は僕が世界一おもしろいと思
浴槽はよく掃除してね。銅像をどうぞです。バイト代を稼ぐためにバイトだい!ダジャレを言う女は地雷ですか?地雷じゃないよ、嫌いでもないし、全然。ダジャレーヌーボー解禁!お腹空いた。家出系ラーメン食べたいな。ああでもこんな時間か。時すでにお寿司。だったら焼きにくい焼き肉でもハラミ離さずモツことで喰らえカルビーム! 一目惚れに近い感じがあったかも。何考えてるか分からないところがあって、ミステリアスっていうか、でも品があって。人の気持ちなんてお構いなしかと思いきや、唐揚げにレタスを添