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第3回公認心理師試験受験のこと ①現任者講習会+実務経験証明書作成

公認心理師Gルート受験概要

公認心理師資格を知ったのは、職場の先輩から「心理職の国家資格が出来たらしいよ」と教えてもらったことがきっかけでした。

第1回・第1回追加(平成30年9・12月)、第2回(令和元年8月)、第3回(令和2年12月)まで実施済で、私は第3回試験を受験。

受験はかなりの事前準備が必要です。通常であれば4年制大学と大学院で定められた単位を履修して受験となります。ただし、Gルート(実務経験5年+講習会の受講)は、2022年第5回公認心理師試験までの特例措置経過措置として受験可能となっています。調べてみたら、私はなんとかGルート受験できそうでした。放送大学などで学んでから受験する方法もあるけれど、実習に行ける枠は倍率的に厳しそうだったため、まずはGルート受験に必要な「現任者講習会」の参加申込をしました。(大体6~7万円かかります)

とは言え、通常勤務している中で講習会に参加するのは大変なことです。最初は平日の講習しか見つからず「そんな頻繁に有給取れるわけなかろうが!」と途方に暮れていましたが、ありました、1カ月の間、2週間毎に土日受講、合計30時間!

私は日本遠隔カウンセリング協会(JTA)の講習会に参加しましたが、文部科学大臣及び厚生労働大臣の指定を受けた複数の団体が様々な日程で講習会を実施しています。私が参加したのは令和元年12月だったので大きな会場に集合して開催されました。令和2年度のように今後はオンライン開催が中心となるでしょうから、仕事との折り合いはつきやすいのではないでしょうか。(令和2年実施の内容を見たら「1週間毎に2~3コマの遠隔授業を視聴」となっていました。一気に終わらない分、逆に大変そうな気がします…)

現任者講習会に参加するためのテキスト

現任者講習会テキスト(改訂版)

イラスト沢山で読みやすいっ!という系統の本ではありません。しかし、講習はこのテキストと各講師の資料で行われるため買わないわけにはいきません。講習当日は、とにかくテキストに内容を書き込みまくり、後で読んでも思い出せるようにしました。(実際は、試験直前1~2カ月になるまで殆ど他のテキストで勉強していましたが)

私が購入したのは2019年改訂版。ブループリント(出題基準)、第1回試験問題が付録として付いていました。第2回までの試験で現任者講習会テキスト記載の単語が出題されていたこともあり、完全無視はできないテキストです。その他のテキストで詳細に書かれていなかった基盤・機能コンピテンシー、医療法等の法令、チーム学校の3段階の援助チーム等は勉強になりました。

松崎朝樹先生の講義

私が参加した講習会はyoutubeでよく動画を見ていた松崎先生の講義がありました。短時間にギュッとまとめた濃密講義で受講後は放心状態でした。その後、精神診療プラチナマニュアルを購入。これはサイズが小さくて持ち歩くのに便利でした。文字が大きくて読みやすい「拡大版」サイズの大きなGrandeも出版されたそうです。

グループワークが現任者講習会のキモ

講義中、前後の席でグループを組んで事例検討を複数回行いました。各自の自己紹介で「Gルートは本当に多岐に渡る職種の方が受験するのだな~」と実感しました。私が参加したグループは、企業の産業医、保健師、児童発達領域、教員等とほぼ異なる職域の方、年代も20~60台の方までいらっしゃいました。

Gルートに関しては様々な意見を目にします。心理に関する必要項目を履修していないのに受験させて、公認心理師としてのレベルを維持できるのかとか。正直、私もそう思う部分もあります。けれど、現在様々な分野で相談業務に携わる人が心理を改めて学び、各分野で活かせるという状況をプラスに考えているからこそGルートが作られたのではないかとも思うのです。

講習会終了後、連絡先交換も全く行わずグループの皆さんと別れましたが、ふと受験勉強中に「あの人も頑張っているかなぁ」と思い出すことがありました。同じ資格取得を目指す仲間と会えたことが、現任者講習会を受講した最大のメリットになったのかもしれません。

ちなみに、講習会修了後に修了書及び修了証明書が郵送されます。これは公認心理師試験の受験申込時に必要となる書類です。受験申込みまで大切に保管!

実務経験証明書を作成してもらう

現任者講習会受講までは「私、公認心理師試験を受けようと思ってるんです」ということを職場に伝える必要はありませんでした。この時点では内密に事を進めることが出来ます。ただし、Gルート受験には

1.文部科学大臣及び厚生労働大臣が指定した講習会の課程を修了した者
2.文部科学省令・厚生労働省令で定める施設において,第2条第1号から第3号までに掲げる行為を5年以上業として行った者

という要件を満たす必要があります。「定める施設」において「5年以上業として行った者」であることを職場に証明してもらわなければなりません。

ここのハードルが結構高かった!これまでに公認心理師試験を受験した人がいて、証明書も作ったことがある職場なら話は早いです。私の職場では初めての受験者だったため、受験資格や証明してもらう内容について一生懸命説明して何とか作成してもらいました。

そして、ハードルのもう一つが「この人は受験する」ということがバレているプレッシャーです。出来れば受験のことを誰にも告げず、ひっそりと受験したい。落ちたらまたひっそりと勉強して再受験したい。これがプレッシャーに弱い私の正直な気持ちでした。けれどそれが許されないのがGルート。証明書を記入してくれた部署の人にしか知られないように配慮してくれていましたが、結構、どこの職場でも皆さんプレッシャーを感じながら受験されているのではないでしょうか。

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