模擬授業50「部分分数を利用した数列の和)(4)
模擬授業
2005年12月10日(土)。TOSS若葉例会での模擬授業。
東京書籍「新編 数学B」p.29
「29ページ。例5。数列・・・の和を求めてみよう。」教師が範読。
指示1 次の3つの式をノートに写します。
発問1 1/n(n+1)=、続きを書きます。
「1/n-1/n+1です」
説明1 これらの和を求めます。
説明2 最初の式を見ます。なぜこうなるのか確かめます。
説明3 1/1は通分すると2/2です。
指示2 簡単にしてごらん。何になりますか。
「1/2です」
指示3 2つ目の式も同じようにして確かめます。
「できたら見せにきなさい」
指示4 -1/2と1/2は打ち消しあいます。(斜線)同じように打ち消しあうものに斜線を引きなさい。
指示5 残った分数を丸で囲みます。
「1つは何ですか。」「1/1です」「もう1つは」「-1/n+1です」
「計算の結果を書いておきます。」
1/1-1/n+1
発問4 nが無限のとき、この分数を無限に足すことになります。この分数を無限に足すとどうなると思いますか。
「無限だという人?」「決まった数字に近づくという人?」挙手で確認。
発問5 nを無限に大きくしても、1/1は1です。1/n+1が何に近づくか予想してごらん。
「1つのものを多くの人で分けたときを考えてごらん」
「何に近づきますか」「0です」
「=、さんはい」「1です」
説明4 分数を無限にたした結果が、無限にならず、1に近づくのです。この計算をきっかけとなって、微積分が発見されていきました。
検討
中川とも子氏・水谷美穂子氏・寺田氏
1.問題を教師が読む。
2.次の式を写させる。
3.最後の説明は、何パターンか声に出して録音し、聞いて、決めていく。
4.残った分数を丸で囲む。
分析
1.検討することによって、何とか授業の形になってきた。
2.言葉を削り、指示・発問を確定していく。
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