模擬授業3「単項式」
2003年1月5日、JHH東京第16回例会(TOSS湘南・TOSS若葉・JHH東京第2回合同例会)での、模擬授業3分。
模擬授業
東京書籍、数学Ⅰ、p12。単項式の定義。
教体を止める。全体を見る。ゆっくりと言う。
指示1 教科書12ページ。
「開きました。」早いことを誉める。
教師がタイトルを読む。「1節、式の計算」
指示2 「単項式と多項式」を、指で押さえます。
「押さえました。」
指示3 「この節では」、さんはい。
声がそろっていなければ、やり直し。声がそろっているときは、誉める。
発問1 この節では、何を学ぶのですか。
「文字式の性質や計算方法を学びます。」
指示4 教科書続き。「2a、-x^2y、3のように」、さんはい。
「…単項式という。」「ストップ。」
指示5 単項式には、何種類かあります。教科書に、(1)、(2)・・・と番号をふりなさい。。
発問2 何種類ありましたか。
「3種類です。」
発問3 (1)は、何ですか。
「数です。」
発問4 (2)は。
「文字です。」
発問5 (3)は。
「それらの積として表される式です。」
指示6 (3)の「それら」にアンダーラインをひきなさい。
「書けました。」
発問6 「それら」とは、何ですか。線の下に書きなさい。
「数、文字です。」
指示7 念のため、もう一度読みます。「2a、-x^2y、3のように」、さんはい。
「・・・を単項式という。」「ストップ。」
発問7 数、文字、およびそれらの積として表される式を何というのですか。
「単項式です。」
発問8 単項式とは、何ですか。
「数、文字、およびそれらの積として表される式です。」
発問9 単項式の例をひとつあげてください。
「2aです。」「-x^2yです。」「3です。」
発問10 2aは、(1)、(2)、(3)のどれですか。2aの下に番号を書きなさい。
「(3)です。」
発問11 -x^2yは、どれですか。書きなさい。
「(3)です。」
発問12 3は、どれですか。
「(1)です。」
指示8 説明の練習をします。私の後に続いて言います。
1回目、斜線で区切る。「2aは/(3)数、文字の積として表される式なので/単項式です。」
2回目、区切らない。「2aは、(3)数、文字の積として表される式なので、単項式です。」
3回目、教科書を見ない。
指示9 -x^2yが単項式であることを隣の人に説明しなさい。
指示10 念のため、みんなで言います。さんはい。
「-x^2yは、(3)数、文字の積として表される式なので、単項式です。」
指示11 3が単項式である説明をみんなで言います。さんは
「3は、(1)数なので、単項式です。」
検討
新倉和久氏
1.リズム・テンポ良し、が、
2.少し早すぎないか(?)もう少しゆっくりしても良いのでは…。
3.まず、1回通読させると良いのでは…(?)
?氏
1.テンポのよさか、基礎を理解しやすいと思う。
2.楽しさがあるといいかなぁ。フラッシュなど。
前川孝志氏
1.背筋が伸びてゐて、声もよく通る。
2.一斉読み、揃ってないのをやり直させて緊張感を作った。
3.スモールステップで易しいものを次々答へさせた上で、(3)につなげていく流れがよい。
4.(3)の正しい答えはそれらを数、文字と置きかへたものなのか、それらのままでよいのか確認がほしい。
鈴木良治氏
1.短い部分だが、意外にきちんと理解できてないものだと思った。
2.数、文字の答は、国語から言えば「数と文字」と言わなければ正しく伝わらないと思った。
3.おとなり同士の確認があると変化が加わると思った。
佐藤泰弘氏
1.stopがなしの方が良いと思います。「この節では~係数という。」までを読んで良い。
2.声のよくようを変える。「この節では、さんはい。」「その通り。」が同じトーンでないようにする。
3.一字読解方式で面白い。
4.逆の確認があって良い。「単項式とは…。」
中村和広氏
1.本日の単元の大事なポイントを繰り返し質問し、答えさせ、読ませて、今日の授業で単項式の定義がはじめてよくわかりました。
中川とも子氏
1.後半、作業が入り、やりとりのテンポも良く、よかったです。
2.音読でストップをかけることは大切なのですが、続くと、息苦しいかもしれません。作業が入るか、さっと流すとよいです。「さんはい」なしの方がテンポがよくなるかも!!
3.2a・・・などに(1)(2)と番号をふってしまいました。
金子史氏
1.「~をおさえます」といって、先に行ってしまいましたが、あの指示だけでクラス全員がいっぺんに指示が本当に通っているのでしょうか。きちんとどう確認させているか見てみたかったです。ちなみに、私は、おさえてませんでした。(すみません、わざとです)
2.全体的にやらされている。しつこいかんじがした。
鈴木隆夫氏
1.きちんと読ませたいなら、もっと厳しくしてもよい。どこまで読んでよいかわかりにくかった。
2.単項式を理解させるために細かく指示し、作業させたのはよかった。緊張感をもって授業に臨めた。
3.指示がはっきりしていないところがあった。
4.ノートには書かせないのか。図式化などで整理できるとよい。
土方奈緒美氏
1.問題に入る前に、文の中の重要な言葉にこだわって、何度も確認されていたのがよかったです。やるうちにだんだんわかってきました。
2.「よみます」がなく、読むときのタイミングがわかりにくかったです。
3.文章に番号を入れていったのはいいです。(中川先生達と同じく間違えてしまったが、一つ例示があるとよかった。)
分析・自評
確認をしっかりする。
生徒をよく見る。
声の抑揚を変える。
心から本気で誉める。
さっと流せるところは、流す。
読ませるときの工夫が必要。
間違いやすい発問には、例示やヒントを入れる。
全ての指示をはっきりさせる。
時間オーバーしない。
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