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模擬授業17 整式の加法 東京書籍『数学Ⅰ』p 14
模擬授業
2004年1月17日(土)。第2回関東合同例会での模擬授業。整式の加法の例示問題。
服装を確認。教態を正す。笑顔。生徒一人ひとりを見つめるつもりで見る。目線を左後ろから右前に「z」字を描く。
1.導入
左手に教科書を生徒に見えるように持ち、右手で頁数、タイトルをなぞりながら
「14頁。2 整式の加法・減法・乗法」ゆっくり言う。
指示1 タイトルを読みます。「整式の」、さんはい。
「整式の加法・減法・乗法」一緒に言う。
「四角マーク 整式の加法・減法」
指示2 次の行をみんなで読みます。「整式の」、さんはい。
しっかり読めていたらほめる。読めていなければ「そろえて、読みます。」とやり直し。
発問3 整式の和・差は何をまとめることによって計算できますか。漢字3文字で、さんはい。
「同類項です。」「そうだ。」(項というと同時ほめる。)
2.例示問題
指示3 例6。1行目だけ読みます。「整式A=」、さんはい。
「整式A=4x^2-3x+10、B=-2x^2+6のとき」「はい。」
説明 A+Bを計算します。
指示 ノートに黒板と同じように書きます。
左後ろを見て、全員がノートにむかっていることを確認。
言いながら、板書。「例6 A+B=」
発問4 A=4x^2-3x+10です。(板書)B=何ですか。カッコの中に書きなさい。
「かっこの中を言います。さんはい。」「-2x^2+6です。」
発問5 まず何をするのですか。
「分かった人は、さっと手を挙げておろします。」
数人のときは、指名「なぜ分かったのですか。」「教科書に書いてあるからです」「教科書をしっかり読める人はかしこい。」
多数のときは、「みんなで言います。さんはい。」「かっこをはずします。」
指示5 かっこをはずします。式の続きを書きなさい。
「4x^2-3x+10-2x^2+6」
発問6 次に何をするのですか。
「同類項をまとめます。」
発問7 4x^2の同類項は何ですか。
「-2x^2です。」赤線を引きます。
「-3xの同類項はない。」赤で波線を引く。
「10の同類項は。」「+6です。」赤で二重線を引く。
発問8 4x^2と-2x^2をまとめます。何になりますか。
「2x^2です。」赤線を引きます。
「-3xは、そのまま書きます。」赤で波線。
「+10と+6をまとめます。」「+16です。」赤で二重線。
板書
例6
A+B=(4x^2-3x+10)+(-2x^2+6)
=4x^2-3x+10-2x^2+6
=2x^2-3x+16
3.練習問題
指示8 真中より下の問6をやります。かっこ1のA+Bができた人は見せにきなさい。
かっこ1で丸付け。できた生徒から板書。
テープおこし
14頁。2 整式の加法・減法・乗法(ゆっくり)
さすがプリント出すのが早いですね。ない人は、前に取りに来ます。(早口)
はい、タイトルをみんなで読みます。「整式の」、さんはい。「整式の加法・減法」(一緒に言う)「そうだ。」
四角マーク 整式の加法・減法
次の行をみんなで読みます。「整式の」、さんはい。「整式の和・差は、」(生徒と一緒)
整式の和・差は何をまとめることによって計算できるのですか。漢字3文字で、さんはい。
「同類項です。」そうだ。(項というと同時)
例6。1行目だけ読みます。「整式A=」、さんはい。「整式A=4x^2-3x+10、B=」(生徒と一緒)」「はい。」
A+Bを計算します。
ノートに黒板と同じように書きます。例6。A+B=。
A=4x^2-3x+10です。(板書)B=何ですか。かっこの中に書きなさい。
はい、かっこの中だけみんなで言います。さんはい。「-2x^2+6です。」
そうだ。ちょっと見えづらいけど、同じように書けた人は赤で丸を書きます。(早口)
はい、まず何をするのですか。
分かった人は、さっと手を挙げておろします。おっはやい。
はい、それでは、みんなで言います。さんはい。「かっこをはずします。」そうだ。
かっこをはずします。次の行にかっこをはずした式を書きなさい。
はい、=の続きから言います。4x^2-さんはい。「4x^2-3x+10-2x^2+6」
そうだ。ちょっとこれも見えづらいけど、できた人は小さく丸をつけておきます。
次に何をするのですか。みんなでさんはい。「同類項をまとめます。」そうだ。
君たちは賢いので、教科書の1行を飛ばします。
はい、念のため、4x^2、赤で同じようなマークをつけます。
発問7 4x^2の同類項は何ですか。
符号を含めて言います。「-2x^2です。」はい、黒板と同じように書きます。赤線を引きます。
-3xの同類項はありません。(声が小さい)赤で波線を引いておきます。。
+10の同類項は何ですか。符号をふくめて言います。さんはい。「+6です。」そうだそのとおり。同じように二重線を引いておきます。
それでは、次の行に、4x^2と-2x^2をまとめる何になりますか。 「2x^2です。」そうだその通り。
-3xは、そのまま写します。
+10と+6を
検討
TOSS授業ライセンスD表評価項目
(1)授業の始まり(15秒)のつかみ 10点
(2)子どもへの目線 10点
(3)あたたかな表情・対応 10点
(4)明確な発問、指示 10点
(5)心地よいリズム 10点
中川とも子氏 5 5 6 8 7 合計 31
小森栄治氏 4 6 4 6 6 合計 26
平均 (31+26)÷2=28.5 28級
中川とも子氏
1.「プリントを出した人はこのように見せます。」があるとよい。
2.個々の生徒ともっと長く目線を合わせるとよい。先生は見ているのでしょうが、生徒は先生に見られてる感じがしない。
3.安定している。だから生徒は安心して受けられる。もうちょっとほめ言葉がるとよい。
4.突っかかった場面がない。
5.安定している。丸をつけたり、確認するときにツーウェイをつくれば、もっとリズムがつけられた。
小森栄治氏
1.始まりのところ。今日何をやるのかが、この通りに始まっている。
2.目線。板書しながらも目線が行く。滑らかと言うか板書と目線がすごいなと思いました。
3.「そうだ。そうだ。」っていうのが、単調。
4.安定がある意味、単調。
5.教師主導で言われたとおりに生徒が答える。先生から100%スーと流れている。じらしたり、迷いとかワクワク感がない。
分析・自評
1.授業の始まり。確認の後、全員できている場合とできない生徒がいる場合、両方の対応を考える。。
2.ほめ言葉が、単調。短く、力強く、本気でほめる。
3.個々の生徒と目が合う時間をもう少し長くする。
4.知的な授業の組み立てを考える。