模擬授業51「部分分数を利用した数列の和(5)」
模擬授業
2005年12月11日(土)。はなみずき例会での模擬授業。
東京書籍「新編 数学B」p.29
「29ページ。例5。数列・・・の和を求めてみよう。」教師が範読。
指示1 次の3つの式をノートに写します。
「1/1・2」「そうだ。定規を使うんだよね」「=1/1-1/2」
1/2・3=1/2-1/3、1/3・4=1/3-1/4、・・・
発問1 1/n(n+1)=、同じように引き算で書きます。
「何-何ですか」「1/n-1/n+1です」
説明1 これらの和を求めます。
+)____________________________
説明2 最初の式が、成り立つか確かめます。通分して1/1は2/2です。
=2/2-1/2を板書。
発問2 簡単にします。結果を書きなさい。いくつですか。さんはい
「1/2です」
説明3 2=1・2と書くことができます。したがって、最初の式が成り立つのです。
「確かめの式を( )でくくっておきます」
指示2 2つ目の式を同じようにして確かめます。
「できたら見せにきなさい。先着3名」
1人目に板書。
指示3 -1/2と1/2は打ち消しあいます。(斜線)同じように打ち消しあうものに斜線を引きなさい。
斜線を引く。
指示4 残った分数を丸で囲みます。
「残った分数はいくつありますか」「2つです」
「1つは何ですか。」「1/1です」「もう1つは」「-1/n+1です」
「線の下に書きます」
1/1-1/n+1
発問3 通分して1/1はn+1/n+1です。
=n+1/n+1-1/n+1と板書。
発問4 簡単にします。答えをいいます。みんなで、さんはい。
「n/n+1です」「できた人は赤で丸。できなかった人は写しておきます」
説明4 この計算がきっかけとなり、微積分の計算が発見されました。
検討
水谷美穂子氏・木村裕美氏・鈴木美佐子氏
1.確かめの計算を最初書かなかった。
2.ノートを早く見せに来る生徒が多いかも。
3.確かめの計算を3つ目も、4つ目もやるのかどうか。
4.スムーズになった。
5.さらに削れないか。
6.計算をし、最後に無限の話から、微分積分の話ができるのが、理想。
7.微分積分はなんの役に立つのか。
分析
1.発問2のとき、「答えを書きます」とする。
2.「先着3名まで」として、ノートを持ってくる生徒を制御する。
3.2つ目の式を確かめるとき、早くできる生徒と遅い生徒がいる。「不安な人は黒板を参考にやります」「できた人は赤で小さく丸、できなかった人は写します」などで時間調整する。
4.微分積分は、第一に面積・体積を求めることに役立つ。惑星の軌道、カーナビゲーション、選挙速報、食欲など、多くの物事を解析するのに役立っている。代表的なことは、何なのか、を突き詰める。