令和の運動会
長男の運動会。
令和スタイルの運動会。THE 時短。半日に詰め込んでるもの。
各所に時短の工夫が施されていて、先生方の苦労を思った。
玉入れの結果は一球ずつ数えることなんてなく、先生方がサッと数えて結果を報告するスタイルとか。徒競走は二方向から同時に始めちゃうとか。
すごい、時短。こちらが意識をかえないとついていけない。
いざ、長男の出番。ダンス。
いい顔してたな〜 が一番の感想。
長男が見やすい、いい場所を!と観戦場所をかえてスタンバイしていたら、
いや、そこ真逆やん、と直前に気づいて慌ててグランドの正反対へ移動。なんとか前列に滑り込んだ場所が、なんと長男のよく見える場所だった。
ダンス始まる直前に我らに気づいて、少し照れくさそうに笑っていた。
いざ始まったら、めちゃくちゃ笑顔で踊ってた。
すっかり写真撮るのも忘れて見届けてた。
あんなに楽しそうにダンスできてるから、なんか大丈夫だな、とちょっと安心してしまった。学校生活に特段何も不安もなく、毎日楽しく登校している長男なので、何ら不安はなかったけども。
あぁ、なんか今大丈夫だ、長男。
って思える、いい笑顔だった。
私は自分が小学生の頃、運動会が本当に大好きだった。足が速かったから走るのが嫌と思ったこともなかった。毎年選抜リレーの選手に選ばれ、徒競走もだいたい1位だった。1位じゃなかった年を今でも(悔しくて)覚えてる位、運動会ガチ勢だった。騎馬戦だって大将騎馬の先頭だ。当たり屋ポジション。
中高生になって、自分より足の速い人がたくさんいる中でも運動会はずっと楽しかった。
飴食い競争は順位よりも、どれだけ顔を(小麦粉まみれに)白くできるかを競い、ゲラゲラ笑い合ったり、ダンス系の部活動でもダンスが得意でもないのに、ダンス係に友だちと立候補、最後は涙するくらいだった。
高校3年の運動会で友だちと『もうこれで自分が主役の運動会って最後だよねー。あとは親になって、子供の運動会の親子リレー出るくらいよねー』と話して、とてもさみしくなったのを今でも覚えている。
なので、自分の子どもには 走るのが速くなくとも運動会が楽しみに思える子になってほしい、と密かに思ってた。
運動会だー!とちょっと気持ちがアガる程度でいいので、楽しみだな、頑張るぞ!の気持ちを運動会の時に持ってほしいなと。
時代がかわり、色んなことが変わった令和の運動会。
おばあちゃんも見に来てくれた。
運動会のあとは回転寿司に連れてってくれた。
なんで運動会でこんなに特別にするの?
と長男に聞かれた。
令和の小学生にとって運動会は体育の延長くらいの感覚かもしれない。
でも私にとっては特別で、1年間の行事の中で一番ワクワクして好きな日だったから。
どうもその習慣が抜けなくてね。
私は運動会が好きでね〜
と運動会大好きだった思い出話を聞いてもらった。
あの笑顔で運動会を過ごせるなら、きっと長男にもいい思い出になっているだろう、
そうだといいなと願いながら、忙しなく回転寿司を食べてきた。
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