VIPが大きく関係!プレミアム焼酎2選
<<焼酎きき酒師の焼酎初心者アカデミー第4回>>
※VIPが大きく関係!プレミアム焼酎編※
プレミアム焼酎が存在することは以前の記事で触れましたが、その理由は原材料が高価だから…ではなく、とある理由で需要と供給のバランスが崩れ、流通段階で価格が高騰している場合があります。
【目次】
①ワイン大国のトップも虜に!「森伊蔵」
②日本のあの方も愛飲「百年の孤独」
①ワイン大国のトップも虜に!「森伊蔵」
芋焼酎のプレミアム焼酎で一番有名なのは「森伊蔵」ですが、定価は2,400円ほど!
でも流通価格は1800mlで25,000円前後になっております。
(おおよそ10倍!)
理由としては、当然ながらおいしいのと、酒蔵が小さいので製造数が少ない基礎的原因あるのですが、とあるVIPとの関係性がそれに拍車をかけたと言われています。
そのVIPはフランスのシラク元大統領!
シラク元大統領は、何と森伊蔵の大ファンで自分の晩酌の為に日本から幾度となく取り寄せていたのです!
それを知った当時のトヨタ自動車の社長がフランスから勲章を授かった際、返礼品として森伊蔵を12本プレゼントしたところ、シラク氏は大喜び!
ワイン大国のリーダーをも唸らす銘品ということが、世界に証明されてしまったのです。
それから更に価格が高騰。
「森伊蔵ビジネス」という本も出版されています。
森伊蔵を定価で仕入れるには、15~25日に森伊蔵酒造に電話をして登録、その後の抽選で当たれば買うことができます。ただ電話が繋がるだけでもラッキーで、かなり根気がいります(-_-;)
JALの国際線でも販売されることがありますが、どの便で販売されるかの告知はありません。販売する便に搭乗出来たら、こちらもラッキーです。
肝心の森伊蔵のテイストですが、グラスを近づけた時しっかりとした上質な芋の香りが楽しめ、飲むときめの細かい触感が口いっぱいに広がり、のど越しは大変柔らかく透明感があり、酔いに気づかない程、さわやかな味わいの最上級にバランスの取れたお酒です。
②日本のあの方も愛飲「百年の孤独」
麦のプレミアム焼酎といえば「百年の孤独」という銘柄があります。定価は700mlで3,000円程度ですが、流通価格は約2倍くらいになっています。こちらの価格高騰もVIPが関係しています。
その人の名は現天皇陛下!
陛下が皇太子時代のインタビューにて「晩酌は宮崎県の百年の孤独という麦焼酎を飲んでいます」と発言したことからブームに火がつきました。今や高級クラブでは金額が恐ろしいことになっていますね(笑)
こちらは焼酎専門店で扱っているお店を開拓するか、ネットショップで購入できる場合もあります。
百年の孤独のテイストは、アルコール度数が40度と高く、ウィスキー用の木樽に数年間漬けている為、香りは洋酒の様な豊潤で厚みがあり、見た目の色はゴージャスな琥珀色。飲むとしっかりとインパクトのあるアルコールを感じられるが、のどから染み渡る細かい刺激が心地よい酔いを連れてくる…豊かな気持ちにさせてくれるお酒です。
このような焼酎は、贈り物にも最適ですよ!
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