「本気の目標達成の為に必要な思考」の「補足番外編」
43歳からホルンを始めて、たった1年2ヶ月でヨーロッパのナショナルオペラハウスのホルン奏者に就任できた僕の
「リアルに夢を叶える為の思考学」の第9回目です。
さて、今回は「目標・夢を達成する為の補足番外編」として
「ちょっとした頭の訓練法」
について軽く書いておきたいと思います。
まず、以下の事に「気が付いているか」そして「意識しているか」どうかのチェックとしての意味もこめて書いておきたいと思います
「自己中心的な考え」と「自己を中心で考える」
当たり前の話ですが、物事を解決する方法は幾通りもありますし、それはらは、また色々な部類にも分けられますが、今回は以下のように「二つ」に分けて考えてみます。
仮に「集中したいのに周りがうるさい」というような時、
「少し静かにしていただいても良いですか?」
という風な感じで解決を試みるのが「自己中心的な考え」からの解決法で
「しかたがないなぁ、では静かな所に移動するかな」
という風な感じで解決を試みるのが「自己を中心で考える」からの解決法です。
そして、今回提案したいのは後者の「自己を中心で考える」の考え方を基本としたちょっとした日々の出来事を利用した頭のトレーニングです。
「なんで?でも?だって?答えは?無理」的思考
そんな「答えの一歩手前で留まる思考」から抜け出す為の訓練として
これも「ならどうする?思考」に「条件」をつけただけなのですが
なんでも良いので、
「まず、自分ひとりで出来る(解決できる)バージョンの策をあえて考えてみる」で、その答えを実行するしないは「別の話」で、とにかく「自分ひとりでという条件」で思いつく限りの方法(最善策)を考えてみるのです。
この思考の目的は、自分の目的達成の為に「まず他人を動かす事を考えない」という思考の意識化と練習でもあります。
物事を「他の人に頼む」とは「他の人の時間(人生)を奪う行為である」という事」を、少なからず心に留めておく必要はあると思います。
もちろん人間は一人では生きてゆけませんし、互いに助け合うことはとても大切です。ですが、自分以外の人も、皆それぞれの大切な人生を歩いていることは忘れないようにしたいです。
「助け合い」と思っているものの中でも、わざわざ巻き込まなくてもいい部類の物があるかもしれません。
人生にとって時間は大切な「有限の物」ですから、「無駄に巻き込む」のは避けておきたいですね。
では試しに「一人で出来るバージョンを考えてみる」をやってみましょうか
例えば、沢山の荷物を運んでいる人達を見て「自分ひとりで出来る最善策は?」「低コストなら?」「時間短縮なら?」「お金かけても良いなら?」などと、「策」を考える練習をします。
ポイントは「何かしら策」が見つかったら、更に「もっといい方法は?最善策か?」という問いをぶつけて
「策を研ぎ澄ます事」です。
あらゆる「決断と実行」は、その規模が小さければ小さいほど直ぐに行動に移せる事が多く「一人で考えて一人で行動する事」が一番手っ取り早いという事も多くあります。
例えば僕の場合、オーケストラのオーディション会場というのは大抵の場合大きな会場で行われます。実際のコンサートホールの何千人クラスの大ホールの舞台に一人で出て行って吹くという事も多いですし、そうでなくても大抵の場合オーケストラが使っている大きなリハーサルルームで行うことが多いのが現状です。
ですから、オーディションを目的とした練習は、日々そういった条件に近い広い所で練習できるにこしたことはありませんが、個人で借りるとなると莫大なお金が飛んでゆきます。
僕がまだオーディションに受かっていなかった時は、普段の練習出来たのは狭い自宅だったので、何かのリハーサルや本番があった時に、リハーサルや本番の時間よりも随分前に会場に行って「模擬オーディション」をやったりしていました。
これが「自分が動く解決法(最善策)」ですよね。
で、僕はありがたいことに劇場のオーケストラ奏者というポジションを取ってからは、その会場が開いていれば大抵使っていても怒られないという好条件を手に入れる事が出来ました。
が、もちろん劇場は仕事の場ですから、夜の本番だけでなく日中もあらゆる枠組みのリハーサルなどがあって、広いところは大抵空いていません。ですから僕は、ブルガリアの劇場では、ほとんど誰も来ない時間帯を狙って毎朝7時に劇場に行って、9時頃まで大きなリハーサル室で練習させて頂いてました。
これも「自分が動く解決法(最善策)」の典型ですね、
※この先は、今回の内容には関係ない余談です
しかも、リハーサル室の譜面台の上には、ここしばらくの間に行われる公演の楽譜がごっそり置いてあります。頼まれていなくても、いつ頼まれても良いように、全ホルンパートをこっそり練習していました。
ポイントは「なるべく早い時間帯にこっそり」です。
なぜなら、普通の人は自分の吹くはずのパート(自分のポジション)を誰かが練習しているのを聞くのを好まないからです。
例えて言うなら、もし貴方が仮に役者さんで次の公演で主役だったとして、ある日練習場に行くと、自分の台詞を関係の無い誰かが練習していたら「しかもちょっと自分が苦手な所」だったりしたら尚のこと「ん?なんで?なにしてんの?」って感じで少し嫌な気持ちになりませんか?
人間ですもの。ねぇ。
そんな感じで、オーケストラで若い方(特に学生さん)に多いのですが、つい現在リハーサル進行中や近いうちに本番のある曲で、自分が吹かないはずだけど他の人が吹くはずの「かっこいい所」を何も考えずに吹いてしてしまうんですよね。
人間ですもの、
ですが、これはプロオケでは絶対に止めた方がいい「NG」の典型で。ポジションを得ていないならなおさら気をつけた方が良いです、覚えておいた方が実の為ですから。
それでもその「かっこいい所」吹きたい!!練習したい!!場合は、今回のメインの内容が理解できていれば、ねぇ。
さて、そんな感じで、以上が今回の「一人で出来るバージョンを考えてみる」でした。
もちろん沢山の人達でしなければ出来ないことという物も沢山あります、それまで一人でするというのではなく、ここまでは「一人で」ここからは「誰かと(に)」という線引きの「ラインの位置」を変えていくという思考のアップデートのおススメのお話でした。
自戒の意味も込めて。
ということで、今回はとりあえず以上です。
では、次回は「本気の目標達成の為に必要な思考」の第10回目といたしまして、
「“伝え広める”という事の大切さ」についてです。
その次は「厳選する事の大切さ」という事についての予定です。
では、
「千里の道も一歩から」小さな一歩が、結局確かな一歩!!
ということで、最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!!
皆さんの「夢や目標」がリアルに叶いますように!!
堀江努