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「本気の目標達成の為に必要な思考」の「“伝え広める”という事の大切さ」
43歳からホルンを始めて、たった1年2ヶ月でヨーロッパのナショナルオペラハウスのホルン奏者に就任できた僕の
「リアルに夢を叶える為の思考学」の第10回目です。
さて、今回は「“伝え広める”という事の大切さ」をベースに色々と書いておきたいと思います。
「目標達成」の為の戦略を練る
恐らく沢山の偉大な先人の方々が、既に次のようにおっしゃっていると思うのですが、
「本気の「目標」がはっきりしたら、それを周りの人たちに「“伝え広める”」のはとても大切」
と、
僕もそう思いますが、全てにおいてそれが功を奏するとは限りません。
「公言して達成する」ものと「密かに達成する」もの
目標達成の為の「行動のスタンス」は、上のように大きく上の二つに分けることが出来ると思いますが、僕は、どちらも「目標達成」の為の
「大切な戦略」だと思っています。
では、僕の経験則からの双方の「良し悪し」を少し書いておきたいと思います。
まず「公言して達成する」事には、「公言」することによって「情報収集の幅が大きく広がる」という意味があります。
公言して「目標」が伝わった誰かから「目標達成の重要な情報を受け取る」という事は十分にありますし、その情報で「目標が達成される」という事も十分あります。
例えば僕の場合、ドイツ時代に同時期に留学中だった「Oさん」が、先にプロオーケストラのオーディションに合格されて、その地へ旅立つ前にお会いした時に、激励の言葉と一緒に
「歩合制でなくて固定給っていう条件だったら、あとは別にどうでもいいから、なにかチャンスがあったら是非連絡して下さい!!」
と伝えてお別れしたら、なんとその言葉を律儀に覚えていて下さって、その2年後にOさんから突然電話がかかってきて、その頂いた電話がきっかけで、僕が長年夢見ていたプロオーケストラのポジションを初めて得ることが出来たという「リアルな経験」があります。本当にOさんには、感謝感謝の雨あられでございます。
思い返していただければ、恐らく皆さんも日常生活で、大なり小なり
「確か、○○さんって、○○だったよね?」
っていうような類の言葉を、頂いたり聴いたことはないでしょうか?
伝えていないと伝わっていないと掛けてもらえない部類の言葉です。
ですから、出会う人全てに「自分は○○を目標に頑張っています」と伝えておくのは大切だと思いますが、
くれぐれも「頂戴頂戴、はい頂戴!!」ばかりの「テイカー」とよばれる部類の「自分はもらうだけ」というスタンスの人間にならないように、気をつけてくださいませ。
やはり「人間ですもの」自分の嫌いな人やいやな人には、わざわざ情報など届けてくれるような「仏様」みたいな方はほとんどいないと思うのです。
勿論それを目的(あてに)とかでもなく、媚を売るわけでもなく、日ごろから、周りの方々の「夢や目標・特技・解決したい事」などを小耳に挟んだら「心の片隅」に留めておいて、何かの折に自分が接した「素敵な情報」が「○○さんに伝えてあげたい情報だなぁ」と思ったら、素直に直接言葉で伝えられるような人でありたいですね。自戒の意味も込めて。
さて、「公言する」他の利点も書いておきますね
「目標を公言する」という事自体を、自分で利用する
これは、例えば僕などのように「見栄張り」な部類の方にも有効だと思う心理作戦だと思うのですが、「公言」をある意味「他者との約束」の部類と捉えて「約束したから」という理由をプレッシャーに「背水の陣」的な感じに自分を追い込み、モチベーションを無理やり上げるという事も出来ます。
「大きな目標」もさることながら、日々の「ちょっと嫌な事・面倒くさい事」などの部類の事を続ける時など、大きな助けになります。
そして、この方法を研ぎ澄ませることが出来れば「小さな事」ならば、別に他の方に「公言」しなくても「自分自身に公言」して、その公言を守る事ができるようになり「自分自身との約束を守る」という形を形成する事が出来ます。
そして、この「自分自身に公言」して守る方法は、「公言して達成する」と間逆の「密かに達成する」の大きな助けになるのです。
では、もう一つの「密かに達成する」の説明の前に「公言して達成する」の不具合について少しだけ書いておきたいと思います。
一番厄介なのは「ドリームキラー」の出現です。
皆さんは「ドリームキラー」という言葉を多少聞いたことがあるのではないかと思うのですが、ネガティブな事をぶつけてきて「目標を目指す人・夢を追う人の気持ちをくじく人達」の事で、「出る杭は打つ」などの部類の方々も、多くは「ドリームキラー」の部類でしょう。
しかも厄介なのは、その「ドリームキラー」の方々の多くは「心配して」や「お前の為を思って」という、いわば「善意」から現れた「ドリームキラー」であって、
何より、一番の強敵の「ドリームキラー」は、一番貴方の事を大切に思っている「一番身近な身内」である事が多いということが、最も難しい点です。
「ドリームキラー」については、また回を改めて詳しく書きたいと思います。
ひとつだけまずここに書いておくとすれば、気がついてもらいたいのですが
「ドリームキラー」の多くは、その分野の「未経験者・未体験者」であるということです。
そんな「ドリームキラー」に会わなくても良い方法でもあるのが、
「公言しないで目標を密かに達成する」という方法です。
「密かに達成する」とは
「密かに達成する目標」も、大きく2つに分けられます。
「人知れず達成したい目標」と「別に言ってもしょうがない部類の目標」です。
簡単に例えると「サプライズプレゼント」や「他が見つかったら会社を辞めてやるガルル!!」などは「人知れず達成したい目標」の部類でしょうし、「筋トレして腹を6つに分けたい」や「人前ではおならはあまりしない」などが「別に言ってもしょうがない部類の目標」ではないかと思います。
どちらにせよ「守るも守らぬも」自分次第で、その「目標を達成」させるために有効(必要)なのが「自分自身に公言して約束を守る」という行為でしょう。
例えば僕の場合、最近で言うと「楽器を吹く前に歯磨きをする」という誓いを立ててみました。そして、忘れた場合「踏み台昇降運動的な股上げ100回の刑」というペナルティーもつけてみました。
他には「夜中に起きて作業を始めないと昼食抜きの刑」とかもそうですが、この行為の「目標・目的」は、
「気を抜くと直ぐにダラケてしまう自分の性格を、誰の監修もなく自分自身でコントロールする為」です。
人によっては逆に「ご褒美」で自分を操る事の方が「ペナルティー」よりいいかも知れませんし、自分自身のコントロールの仕方はアップデートや機種変更のような軌道修正も必要ですし、そもそも千差万別だと思いますので、全員の方に当てはまるものではないかもしれませんが、
恐らく、多くの目標達成率の高い方は、大なり小なり似たような「自分コントロール」の術を独自に自分向けに編み出して実行されているのではないかと思われます。
で、僕的な「自分コントロール」のポイントは、「ご褒美」より「ペナルティー派」で、それも、
「ぎりぎり出来る事をペナルティー」にする
というのが、ポイントです。
その目安は「ダブルペナルティーがぎりぎり出来るレベル、トリプルはかなり手厳しいでしょう」というレベルに設定してあり、これは46年間付き合ってきた僕自身を知り尽くした結果の今の目安で、理由は
「ペナルティーあっても、どうしても破っちゃう(忘れちゃう)時が必ずある」
という前提で「ペナルティー」を決めて自分に課していて「2回連続はだめだぞ、3回目は無理だぞ」という感じで自分をコントロールしています。
この設定値によって、何日か、もしくは何回かに1回くらいは「自分との約束」を「やっぱやだ!!」と逃げれる(けどペナルティーはちゃんとこなす)余裕を与えているというのが「弱ひ自分のコントロール」のポイントです。
ちなみに、「楽器を吹く前に歯磨きをする」という誓いは、つい何も考えず楽器ケースから楽器を取り出して練習を始めてしまってから気がついて「あっ、忘れた!!」と言う事が2~3日つづいて、無残にも何百回が「股上げ」をしてしまって「こりゃいかん!!」となって、誓いはそのままで別の策を講じました。
この場合の問題点は「歯磨きがしたくない」のではなく「つい忘れてしまう」という点が問題だったので、
「楽器ケースの中で楽器を取り出す為には、まず絶対に歯ブラシセットを除けないと取り出せないという場所に歯ブラシセットを仕舞い込む」
という作戦を思いついてからは、その後は100%の達成率をキープしています。
最後に少しだけ「密かに達成する」の「良し悪し」の「悪し」の部類ですが、一番の難点は「大きな目標を達成させる」場合は、「公言する」方に書いたような「自分の知らない所からの突然の情報」が得られないというのが大きいと思います。
ですが、今はスマホさえあればインターネットという世界最大の図書館を無尽蔵に駆け巡る事が出来て、書物(文章)だけでなく動画もあり、大抵の事は自己学習出来る環境が整っているので「大きな目標を達成させる」場合でも、この「密かに達成させる」での方法は有効に使えます、
まずレベルの低い「ドリームキラー」に自力で打ち勝てるだけの「ある程度の自信」が付くまでの基礎的なレベルを超えるまでなどは、誰にも邪魔されないのであえて公言しないで、
「人知れず黙々と淡々と目標へ向かい努力し続ける」
のは、とても良い方法だと思います。
では、最後に
皆さんも自分自身と向き合いながら「自分への公言」という技も利用しつつ、素敵な情報が入ってきたら、たとえ自分向きでなくても「この情報を誰かと結び付けてあげたいなぁ」などと考えつつ「今日も目標達成の階段を1歩でもいいから昇りますぞ」と頑張りつつも「やっぱり、一段降りちゃう」などと、時には休んで「いかん、これは好きすぎる」というような「源氏パイ」などを多少頬張ったり止めたりやっぱもう一つと自分を労いながら、充実した「目標達成」への日々お過ごしくださいませ。
ということで、今回はとりあえず以上です。
次回は「本気の目標達成の為に必要な思考」の第11回目といたしまして、
「厳選する事の大切さ」について書きたいと思いますし、
その次は、今回書き切れなかった「ドリームキラー」についてもっと詳しく書きたいと思っています。
では、
「千里の道も一歩から」小さな一歩が、結局確かな一歩!!
ということで、最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!!
皆さんの「夢や目標」がリアルに叶いますように!!
堀江努