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目標達成の為に自分を「イーブン」に知る、その1
43歳からホルンを始めて、たった1年2ヶ月でヨーロッパのナショナルオペラハウスのホルン奏者に就任できた僕の
「リアルに夢を叶える為の思考学」の第3回目です。
さて、今回は「目標・夢を達成するために、自分自身の事を「イーブン」に知る」という事について書きます。
が、その前に皆さんに既に「夢や目標」があり、その「夢を叶える」為の「大前提」として、
大切なのは「夢」から、はっきり「目標」という言葉に代える事です。
「夢」は見ているものですが、「目標」は達成するものです。
「あ~だったらいいな、こうだったらいいな」は、心地の良い「ぬるま湯状態」で、恐らく「夢」のまま終わってしまうでしょう。
ですから、もし今「叶えたい夢」があるなら、今からはっきりと「達成する目標」にシフトする事が「リアルな第一歩」です。
では、説明始めます。
「目標達成」の為に「イーブン」に把握しておくべき3つの種類とは
「知る」には、それぞれの「目標」によって違いはありますが、大きく分けて下の3種類が大切で、順に説明していこうと思います。
1、自分自身の「実力」
2.自分自身が用意できる「物」や「時間」
3.自分自身の「性格」
番外.本物を知っておく
では今回は、まず1の「自分自身の「実力」について
例えば僕の「目標」の場合のだと「楽器」で「プロのオーケストラ奏者になる」という「目標」でしたが(計3度達成)
「イーブン」に知っておくべき「楽器の実力」とは、単純に「上手い下手」という大雑把なものではなくて、もっと細分化した実力を意味します。
細分化とは「出来る事」と「出来ない事」とを大きく分けて、更にその精度や質も詳しく分けて把握しておく事を意味します。
把握の目安を「物差しとして100%の精度で機能する」とします。
楽器の例えはわかりづらいと思うので、今回は「料理人になりたい」で例えていってみたいと思います。
「何が出来て何がまだ出来ない」のかを「イーブンに知る」とは、
例えば、
丸々一匹の魚からさばける ○ ×
さくからなら刺身が切れる ○ ×
盛り付けが出来る ○ ×
包丁は磨げる ○ ×
天ぷらを揚げられる ○ ×
市場で魚の目利きは出来る ○ ×
などなど、最初は「出来る出来ない」程度に大まかに、そして次に大きく2つにレベルを分けます。
出来る方は「○(出来る)」と「◎(良く出来る)」に
出来ない方は「△(出来ない)」と「×(今は無理)」です。
ここで、大切なのは「沢山出来る事」を見出す事に意味のある作業ではなく
現時点で「何が出来て、何が出来ないのか」を「イーブンに把握する」という事が「大切な目的」の作業だとしっかり理解しておく事です。
ですから、大切なのは「振り分けの信頼の精度」なので「出来るか出来ないかわからない物」を「安易」にどちらかに振り分けないで、とりあえず「わからない(要検証)」という「別枠」に入れておく事が大切で、
特に「出来る」方に入れてしまうと「信頼の精度」が極端ににぶり、その「信頼出来ない判断」を使用する事で、今後のあらゆるものが信頼出来なくなってゆくので、
過信せず、せめて自分自身には見栄を張らずはっきりと「わからない」の枠に入れておきましょう。
この作業は、集中して一気にするのもいいでしょうが、例えば「料理人になりたい」の続きでいえば、ご飯を食べに行った時とかに、お店のメニューを見て即座にメニューの上から自分で「作れる・作れる・作れない」や、いろいろな人のオーダーを聞いて「自分なら何分で出来る」などと判断して蓄積していくのもいいでしょう。
では「出来る出来ない(実力)」のある程度の把握が出来たら次の段階です
効率良くレベルを上げてゆく
この「実力のイーブンに把握」は、効率の良い準備や練習に役立ちます、目標達成の為に既に「出来る事」はほっておいて「重要性が高く克服が簡単」な「出来ない」を「出来る」に変えてゆく事に集中しましょう。
「あきらかに全く出来ない(歯が立たない)」ものは、なまじっか手をつけず「放置」がベストです。
下手に克服しようと手を出すと失敗を繰り返し「トラウマ」が出来てしまう恐れがあります。ドラクエのボスのように、レベルが上がれば必ず克服のチャンスや時期がやって来ますし、
やるべき事、やれる事は、今はそれではなく、もっと他に沢山あるのはずなので「歯が立たない」ものは「出来ない」と把握しておくだけで十分です、「放置」しておきましょう。
さて、初期段階で非常に大切なのは「○」と「◎」と「×」の違いの感覚を誤解してはいけないということです。
どういうことかというと、よく陥りがちなのは、
仕事として「既に十分 ○」なものを「いや、自分はまだまだだ」と自分で勝手にハードルを上げて納得いかず「◎」にする作業にてっして時間を浪費していたり、現場で全く必要のない 「×」のジャンルの物を「○」にする事に時間やお金を浪費していくことです。
これは、本当に重要な点で、ここでロスいている人が多いのですが、そのロスの多くは「現場を全く体験していない・経験が少ない」事から起こると思われます。
料理なら自分で作る事はしているけれど「レストランや料亭で働いたことがない」などです。
ですから、自分のやりたい方向性でレベルの違う(値段など)レストランや料亭など出来れば違う数件でバイトしてみれば、自分に何が足りてて何が足りてないのか、何が本当に必要で必要でないのか、何が本当に重要で重要でないのかが、意識してさえいれば自ずと見えてくると思います。
そこで見えた「本当に必要なベーシックの技術と物」の中から簡単に克服できそうなものから順番に準備・克服してゆけば、効率良くレベルを上げて行けるでしょう。
そのときに、見るとやるとは大違いなので、克服しようと思って手を出してみたら全然手に負えないなどというときは、へばりつくのも手ですが、僕なら取っ掛かりが見えない場合は「一旦放置」して別の事にトライしてみると思います。単純に克服の順番が変わるだけだと思うので。
現場で恥じ書いて「本当に必要だと」身にしみて感じてからの克服と、「恐らくこれ必要かも」とでは、吸収の速度も大違いです。
あらゆる勉強もしかりです。自分が必要だと感じてする「勉強」と、やらされる「勉強」では吸収率が大違いです。
更に、大抵のチャンスは、急な「代打的な感じ」で予定外にやってきます。
「出来る事」「出来ない事」がはっきり自分自身で分かっていれば、そんなチャンスの時に自信を持って「判断」して挑めますし、明らかに出来ないことを請け負ってしまうこともなくなります。
※これも注意、明らかに出来ないチャンスは「安易に受けない」のがベスト、もしくは「確実な助っ人」を頼んで一緒にチャンスを受ける。
更に、日々問題が起こったとしても、大抵の場合何が足りてて何が足りてない事が問題なのかが、あらゆる状況で判断が早くなりますし「出来る事」同士の「足し算」や「掛け算」もできるようになるでしょう。
最後にもう一度、
初期段階で大切なのは、とにかく実際にはめったに使わない物や技術、手に負えない技術は、後回しや放置です。そこにこだわるとすれば、ある程度の「目標」を達成してからです。
どのジャンルも同じだと思うのですが、オーソドックスでベーシックな事が「普通に出来る事」がまず重要だと思います。
ということで、次回第4回は「イーブンに知る」のつづきで
「2.自分自身が用意できる「物」や「時間」」を書きたいと思います
では、
「千里の道も一歩から」小さな一歩が、結局確かな一歩!!
ということで、最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!!
皆さんの「夢や目標」がリアルに叶いますように!!
堀江努
追記で、音楽でも例えさせていただきますが、(※関係ない方は読まなくても大丈夫です)
楽器の技術も色々ありますが、「オーケストラ」で実際に使う技術は、ソロを演奏する技術とは「頻繁に使っている必要な技術」が全く違います。ですから、オーケストラ経験が無い人は、その「本当に必要な技術」が見えないまま永遠と「必要とされてない技術」を磨き続けてオーディションに受かられない「すごく上手い人」が多いのです。プロアマ寄せ集めなど、関係ありません、オーケストラに座って弾いて感じなければ本当に必要な物は見えてきません。この僕の専門分野に関しては、また別で書きます。