「本気の目標達成の為に必要な思考」の「厳選する事の大切さ」
43歳からホルンを始めて、たった1年2ヶ月でヨーロッパのナショナルオペラハウスのホルン奏者に就任できた僕の
「リアルに夢を叶える為の思考学」の第11回目です。
さて、今回は「厳選する事の大切さ」をベースに色々と書いておきたいと思いますが、
今回の内容を最初に簡単に書いておきますが、「本当の目標」を達成させるために、あえて本当の目標とは別の「自分に向いている事」を使って「本当の目標」がある世界にまず入り込む、という方法について書いてみたいと覆います。
僕の「座右の銘」の「なんだかんだいって」というのも今回のポイントとなります。いろいろなところに当てはめてみてくださいませ。
「目標達成」の為に「やる事を厳選させる」
最初にまず、「目標達成の為」に、例えば学校やレッスンなどに通って習う事はきちんと理解して「厳選してやる事」をお勧めしています。
ここはあえて、僕の専門の「音楽」で例えさせて頂きますが、例えばレッスンなどで先生に「これとこれと、これをやりなさい」と言われたとします。
ここで大切なのは「2点」です。
まず1点目は
音大の先生などは特に「すばらしい才能のミュージシャン」の天才肌の方がほとんどで、「あまり無い才能を努力でカバーしてのしあがった」ような苦労人の方はほとんどいらっしゃらない事を理解して「それを前提に」物事を受けとめてゆく事です。自分も同じレベルの「天才」の方ならいいですが、そうでないなら。
そもそもの「条件が違う」ということを「イーブンに理解しておく」ということです。「家が金持ち・お金ないっす」というのと同じ「条件」です。
これは何を意味するかというと「根本的に出来ない技術を思考錯誤しながら努力してカバーする事に苦労した経験がない方も多い」ということで、
言い換えれば「なんか、いつの間にか上手になってた」的な方も多いという意味です。
天才肌の方には、その半面で、練習や課題の持つ本当の意味「なぜ?(目的)」をあまり吟味・理解されていない方も多くおられます。
ですから、課題が出た場合、その課題の意図を可能なかぎり「なぜ必要?何の為に?そのためには何を意識して?」などと確認することをお勧めいたします。
最短で最適な成長は、本当に必要な事や物を厳選して「理由を理解し意識して取り入れる」というのは大切です。
もちろん、何もわからない状態の時は「とりあえず先生に言われたとおりやってみて、様子をみる」というも大切ですが、その場合でも「何の為に?」という理由の部分は常に大切です。
そして、2点目は
可能な限り自分より先に、先生に言われたとおりにやってきた人たち(数は多いほうが良いです)を、よく観察する事です。
その方々が、シンプルにあなたの「未来予想図」ですから。
先生の言う「目的」が本当に達成されているか?達成されていたなら、その結果は、自分が求めているものに近いのか?
自分の進む道は、最終的に自分で見定め「決断」しないといけません。
自分より先に先生に従って進んでいる人たちが、自分の「目標」に近づいていない間違った方向性だと気がついたら、学校・先生を変えるなども含めて早く別の方法を選んだほうが良いでしょう。
偉い先生だろうが、すばらしいミュージシャンの方だろうが、誰も貴方の未来の責任は誰も取ってくれません。
「軌道修正・損切り」は大切な「目標達成」の方法のひとつです。
目標を「厳選」して達成させる
人間とは不思議なもので、多くの人が「簡単に手に入る物」や「すでに持っている物」には、あまり興味もなく価値も見出さず、「自分に無い物」や「なかなか手に入らない物」を欲しがる・大切に思うという傾向があるように思うのです。
もちろん全ての人ではないでしょうが。
自分の「才能の可能性」を知る
僕の夢は、小中学生の頃にトランペットを吹いていて「妙にモテてしまった」という「よこしまな理由」から、いつの頃からか本気で「クラシック音楽」のさらに「オーケストラ」という世界でプロのトランペッターになるというのが「夢」そして「目標」になりました。
オーケストラの世界にも、基本的な共通項はあってもメインの役割(仕事)の違う「ポジション」があり、それも、楽器によって変わってきます。
例えばトランペットな場合だと、大きく独りきりのソロやメロディーや高い音を担当する「1番奏者(ソロ・首席)」と、基本的に1番より低い音で、ハーモニーや伴奏がメインの仕事の「2番以降(トゥッティー)」の二つに分けられ、ホルンの場合だとトランペットと同じ分け方以外に、更に1・3番がメインで高い音担当で2・4番は低い音メインで担当というわけ方もあります。
このような、同じフィールドでも仕事の役割が全然違うというのは、仕事の世界だけに限らず、あらゆる世界で共通する事だと思います。
例えば、サッカーなら明らかに仕事の違う「キーパー」から始まって、点を取るのがメインの仕事の「フォアード・ストライカー」や、点を取られないように阻止する「ディフェンス」など、役割と 仕事がちがうポジションがあり、それぞれに独特の難しさやセンスが必要となってくるでしょう。
ですから、例えばある子供が「サッカーでプロとしてフォアードでストライカーになる」という「夢」があったとしても、実際にはディフェンスの方が向いていて、ポジションはいつもディフェンスをさせられてしまう。というように、
「自分のやりたい事」と「自分に向いている事」が違っているというのも、往々にしてよくある話でございます。
例えば、仮にこのサッカーの子が成長して、後にプロチームから「ディフェンスとして」という条件でオファーがあった場合に、
「ストライカーが良いのでお断わりします」
といって、入団せず黙々と「ストライカーに向かって」自主トレを続けるというのは、特に活躍できる年齢が狭い世界の場合、恐らくますます「ストライカー」は「夢」のまま遠のいていくのではないでしょうか?
僕なら、そんな理想と違ったオファーが来たとしても、総合的に判断しても、自分の「フォアードでプロサッカー選手になる」とう「目標」から判断したとしても、
そのオファーはありがたく受け入れて、そこで頑張る方を選ぶと思います。
理由は、プロの世界に「所属する」のと「所属しない」のとでは大違いだと思いますし、たとえ自分が「フォアード」としてプレー出来なくても、プロとして集められたレベルの高い集団の中で、切磋琢磨する事はより多くの学びがあるでしょうし、自分より「フォアードとして選ばれた別の人達」を観察して
「なんだかんだいって、彼らがフォアードに選ばれた」
という点を感情抜きで本気で「なぜ?どこが自分と違う?はたまた何が僕に足りない?」という学ぶ姿勢もって自分にプラスに出来るように過ごせたならば、上手にその場から「本当の目標」に近づいて進んで行けるように思います。
そして、音楽の世界も同じですが、「試合(真剣な本番)」を常に体験できる環境というのは、何物にも代えがたい大切な環境で、可能な限り常にそういう場所を「確保しつづける事」は、目標達成にとってとても重要だと思っています。
ですから、僕がこのサッカーの方なら、プロのオファーを「お願いします」といってありがたく受けて、真剣に「ディフェンス」としての仕事をこなしつつ(ここ大切)、黙々と人知れず虎視眈々と「ストライカー」への努力も続ける方を選ぶ理由の1つです。
もちろん、例外というのはどんな事にも必ずありますし、全てにおいて当てはまるとは限りませんが、最終的な目標を「自分のやりたい事」に据え置きのまままず「自分に向いている事」を中間目的地点として達成させてから、そこを基点に「最終的な目標を達成を目指す」という道筋は、遠回りのようで実は一番の近道かもしれません。
これは「目標到達の達成度」の問題でもあり「達成度100%」を目標としつつ、あらゆる「選択」の場面で、選択してすぐではなくとも、後の更に先でもいいから達成度が高い方に近づけるであろう「確実な道」や「近道」を選んで進んで行くというのは大切だと考えます。
「妥協」とは違う意味で「天分にあわせてみる」
これを、あえて最初から作戦として取り入れるという方法もあるでしょう。
「やりたい事と違うポジション」でも、「向いているポジション」という「天分」を見極めて、まず「天分」を使って「目標」に近い世界に最短で入れるなら入って、目標に近づいてから、その先に、そこを基点にさらに「本当の目標」に進んでゆくという方法です。
「夢」で終わらせるか「目標」として達成させるか
正直僕は、別にどちらでも良いと思うんです。
好きで好きでたまらなくて付き合ったみて、結局付き合ったら、
幸せでしたか?その幸せは続いていますか?続きましたか?
という問いに対して、「はい!!」と答えられた貴方、
素敵ですね。うらやましい。その幸せを大切に。
では、問いに「はい!!」と答えらえなかった方は、わかるかもしれませんが「夢」は思い描いて見ているときが「一番幸せ」という事もあるでしょうし、
「現実」が「夢と理想とかけ離れていた」というのはよくある話です。
ですから、「夢や目標」の内容を「一生の物にしよう」と思うのだったら、その「適えた先の現実」のリアルな世界(大多数の人の生活)を、「早い段階で知っておく」というのは大切だと思います。
音楽の世界もそうですが、日々に仕事は充実していても、実際は大して金銭的な実入りが少ないという「あこがれの世界」にありがちな「現実」というのがあります。
大切なのは、本人の幸福度の問題ですし、「待ち受ける現実」は、ただの「待ち受ける条件」なので、特に家族を持ちたい方などは「待ち受ける条件」を前もって知ってさえおけば「ならどうする?」で、前もって対応を考える事が出来るので、
それはとても家族を守る上でも大切だと思います。
この「適えた先の現実」を、「早い段階で知っておく」については、また詳しく別記事で書きたいと思います。
最後に、
人生は「思うように行かない事」も多く、回り道も多く「時間のかかる事も多い」ですが、「悲しい事」や「つらい事」と同じで「絶対に避けられない物(時間)」が存在するのですから、自分の決断でさけられる、時間短縮できる物があるならば「厳選して時間短縮」した方がいいように思います。
もちろん、余計な事や無駄からの「学び」や多くの「人生の大切なひろいもの」があることも、確かかもしれないので「正しい正しくない」は別にして
ということで、今回はとりあえず以上です。
次回は「本気の目標達成の為に必要な思考」の第12回目といたしまして、
先回に書き切れなかった「ドリームキラー」について書きたいと思いますし、
その次は、今回に書き切れなかった「夢の先の現実を知っておく」についてもっと詳しく書きたいと思っています。
では、
「千里の道も一歩から」小さな一歩が、結局確かな一歩!!
ということで、最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!!
皆さんの「夢や目標」がリアルに叶いますように!!
堀江努