AIは人間のあいまいさを受け入れ、世界をつなぐ
テクノロジーに自分を合わせるのって疲れますよね。。
ちょっとしたパスワードの間違いや操作ミス、全角と半角が違うだけで弾かれてしまう入力フォームなど、世の中は厳密なルールにあふれています。新しいソフトウェアやデジタル機器を使うたび、複雑な操作や厳密な指示に従う必要がある。そんな経験が多くの人にあるでしょう。
機械が人間にあわせるのではなく、人間が機械にあわせなくてはいけない、それが現実です。
しかし、人間のコミュニケーションは、言葉だけでは伝えきれない感情や意図、微妙なニュアンスに満ちています。そのニュアンスが理解されないと、私たちはストレスを感じてしまいます。
だからこそ、人間のコミュニケーションの「あいまいさ」を理解できるかどうかが、いいサービスかどうかの分かれ目となるのです。
AIが読み取る人間の意図とニュアンス
たとえば、Googleで「美味しいラーメン」と曖昧なクエリを入力すると、Googleはあなたの場所や検索履歴に基づき、関連する情報を適切に表示してくれます。こうしたAIの進化によって、私たちは単なる検索以上の体験を得られます。
こうした、人間のあいまいなアクションに対してもそれらしい返答を返してくれる、こうした柔軟な対応こそが「あ、このサービスっていいな」と感じるポイントなのです。
最近の生成AIでも、「なんとなくこういうことやって」というあいまいなプロトコルでも、ちゃんとした回答をしてくれるところに驚きと喜びがありました。
AIの「ゆるさ」の心地よさ
音楽ストリーミングサービスで「リラックスできる曲をかけて」と頼んだら、AIはあなたの過去の再生履歴、時間帯、さらには現在の心拍数(ウェアラブルデバイスと連携している場合)まで考慮して、最適なプレイリストを作成します。夜遅くであれば静かなジャズを、休日の午後であれば心地よいアコースティックを選んでくれるかもしれません。この心地よさがいいんですよね。
異なるシステムやエコシステムをつなぐAIの力
ビジネスの現場でも、これまでは異なるソフトウェアやシステム間のデータ連携に悩まされてきました。
共通のプロトコルやAPIを設定し、厳密なルールに従ってデータを交換する必要があり、結局は多くの現場で手間が増えてしまっているのが現実でしょう。
しかし、AIの進化により、この壁が徐々に取り払われつつあります。
AIがシステムやエコシステムの間で異なるフォーマットや用語を理解し、自動的に翻訳してくれることで、従来の厳格なプロトコルに縛られずに情報をスムーズに連携できるようになります。
AIありがとう。。
AIが世界中の文化や考え方の壁を越える可能性
ちょっと大きな話しすぎる気もしますが、さらに視野を広げて考えると、AIは世界中のさまざまな文化や考え方、立場の違いを乗り越える可能性を秘めているのではないでしょうか。
BANI(脆弱、不確実、複雑、不安定)な時代と呼ばれる現代では、AIが曖昧さを理解することで、混沌とした社会の中でも新たな相互理解を生み出す可能性が広がっています。
例えば、世界各地のデータを分析し、環境問題や健康問題、社会的不平等など、複雑な課題に対して、AIは多角的な視点からアプローチし、共通の理解を促進することができるでしょう。
これはすべてAIが人間やシステムの「あいまいさ」を許容してくれているからなのです。
AIは人間の曖昧さを受け入れ、世界中の文化や価値観をつなぐ力を持っています。
なんてことをあいまいなプロトコルを使いながら考えてみました。
ポッドキャストやってます!