堀 宏史

テクノロジーやカルチャーなどについて、ゆるくふわっと書いていきたいと思いますので、お付き合いいただけると嬉しいです! 著書「すぐメモする人がうまくいく」「アイデアは捨てるとうまくいく」「家事こそ、最強のビジネストレーニングである」「学び直し大全」

堀 宏史

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  • 本をチャートで説明するマガジン

    主にビジネス書を中心とした書籍のエッセンスをチャート(図)で説明していくマガジンです。

最近の記事

ワイルドプロブレム:AIでも解けない人生の難問にどう対処するか

あなたは今、人生の中で重大な選択に直面しているだろうか? 転職するべきか。それとも今の職場に留まるべきか。結婚すべきか、一人の生活を続けるべきか。こうした選択には「正解」が存在しないことが多い。これがまさにラス・ロバーツが指摘した「ワイルドプロブレム」の本質である。 ワイルドプロブレムとは、計算やデータ分析では答えを導き出せない問題のことだ。未来の結果が不確実であり、感情や価値観、そして人生の意味と深く結びついているからこそ、この種の選択は難しい。そして、どれだけAIやアル

    • 一気読みで人生を変える! オードリー・タンの思考術

      突然だが、あなたは「思考の形」を意識したことがあるだろうか? 私たちは日々、多くの情報を読み、聞き、考え、行動している。しかし、その過程で本当に大切なのは、どのように思考を形成し、それを共有するかという点である。オードリー・タンの『私はこう思考する』は、このテーマを深く掘り下げた一冊だ。 本書を手に取ると、自分の考えを整理し、他者とつながるための新しい道筋が見えてくる。 オードリー・タンは、自分のアイデアを惜しみなく公開し、社会全体の利益に寄与することを信条としている。

      • 「神社を作る」――落合陽一が示すデジタル時代の死生観と未来

        AIフェスティバル2024で落合陽一さんの講演を聞いて、いたく考えさせられた。テーマは「そして神社を作る」 落合陽一が講演で語った「だから私は神社を作る」という言葉は、単なる比喩にとどまらない。これは、デジタル技術が人間の生と死、そして自然との関係を根本から再定義する中で、人間がどのように「つながり」を保つべきかを問いかける核心だ。 デジタル技術と神社の意味 神社とは、伝統的には自然と人間、過去と現在、そして未来をつなぐ場所である。神社は人々にとって自然を感じ、心を鎮め

        • トランプの勝利の裏には、ダークソーシャルがあった!?

          2024年のアメリカ大統領選挙で、予想外の結果が生まれた。 世論調査ではハリスとトランプが拮抗しているとされていたが、実際にはトランプが圧倒的な勝利を収めた。この大差を生んだ原因として、「ダークソーシャル」と「オープンソーシャル」という、現代のネットワーク構造が関わっていたのではないかと考えられる。 そもそも「ダークソーシャル(Dark Social)」とは、LINEやメッセンジャー、WhatsApp、Eメールなどの非公開でプライベートなメッセージングツールを指す。一般的な

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          5本

        記事

          Zoomの「ズレ」は半年に一回修正しよう

          リモートワークやオンライン会議が一般化するなか、デジタル上で感じる「ズレ」を経験したことはないだろうか? 画面越しに相手の顔が見え、会話を交わしているはずなのに、どこか「夢の中の人」と話しているような不思議な感覚に陥ることがある。それは、デジタルでのコミュニケーションが、対面のように完全には届かないからだ。 情報がどうしても圧縮され、相手を自分のイメージで補完してしまう部分がある。この「ズレ」をどう修正し、より深く信頼し合える関係を築けるかが、現代の課題といえるだろう。

          Zoomの「ズレ」は半年に一回修正しよう

          音声入力がアルゴリズム支配を変えていく

          〜テクノロジーが解き放つ思考の自由〜またおおげさなタイトルをつけてしまいました。。 先日高校時代の友人とバカ話をしていて、「あれ、ちょっと今開放されている?」と感じて、自分の思っていることを素直に言葉にするのって尊いなあと考えた次第です。 アルゴリズムに支配される現代 気づけば、私たちの生活はアルゴリズムに囲まれている。スマートフォンを手に取り、SNSを開けば、自分の好みや行動履歴に合わせた情報が次々と流れてくる。YouTubeのおすすめ動画、Instagramのフィード

          音声入力がアルゴリズム支配を変えていく

          AIには書けない文章とは何だろうか?

          私たちは日々、スマートフォンやパソコンを通じて膨大な情報に触れている。しかし、その情報の多くが薄い濃度のコンテンツであることに気づいているだろうか。AIが生成する文章は確かに便利で効率的だ。ニュース記事や商品の説明、さらには簡単な小説まで、瞬く間に作り上げてしまう。 しかし、そんなAIの文章をつい読み飛ばしてしまうことはないだろうか。 最近では、「AIっぽい文章」に出会うと、「ああ、そういう感じね。。」ということで、自動的に頭の中でスルーしてしまうことがよくある。 AI生

          AIには書けない文章とは何だろうか?

          AIは人間のあいまいさを受け入れ、世界をつなぐ

          テクノロジーに自分を合わせるのって疲れますよね。。 ちょっとしたパスワードの間違いや操作ミス、全角と半角が違うだけで弾かれてしまう入力フォームなど、世の中は厳密なルールにあふれています。新しいソフトウェアやデジタル機器を使うたび、複雑な操作や厳密な指示に従う必要がある。そんな経験が多くの人にあるでしょう。 機械が人間にあわせるのではなく、人間が機械にあわせなくてはいけない、それが現実です。 しかし、人間のコミュニケーションは、言葉だけでは伝えきれない感情や意図、微妙なニュ

          AIは人間のあいまいさを受け入れ、世界をつなぐ

          「聞く」って本当に難しい... そんな人の救いとなるベストセラーを読みました

          それが2000年に発売されて、今も多くの人に読み続けられているこちらの本です。 聞くことは簡単ではない 最近、インタビューをする機会が増えたり、仕事やプライベートで人の話を聞く場面が多くなってきました。でも、自分の中でどうも「聞く」という行為がしっくりと感じないことが多く、なんとか聞くことがうまくならないかなあと悩んでいました。 そこで「聞く」ということについてもう一度ちゃんと勉強してみようと思い、いろいろ調べていたら、この東山紘久さんの『プロカウンセラーの聞く技術』に

          「聞く」って本当に難しい... そんな人の救いとなるベストセラーを読みました

          選択肢が多すぎてストレスが多くなる問題をどうすればいいのか?

          ポッドキャストの会話をベースにして、短時間でも読みやすいようにnote形式にしてみました。 選択肢の多さがもたらす不自由さ—「選択の科学」から学ぶ日常のヒント 私たちは日々、無数の選択に囲まれて生きています。 朝起きてから寝るまで、何を食べるか、何を着るか、どの道を通るか、どのアプリを開くか。一見、選択肢が多いことは自由であり、幸せにつながるように思えます。 しかし、本当にそうでしょうか。 シーナ・アイエンガーさんの著書『選択の科学』は、この疑問に鋭く切り込みます。

          選択肢が多すぎてストレスが多くなる問題をどうすればいいのか?

          ポッドキャストは現代のウォークマンだ

          すみません、ちょっと釣りのタイトルでしたね。。 そもそも、ウォークマンというデバイスとポッドキャストというデジタルプラットフォームは違うレイヤーのものでもあるので、正しくは「ワイヤレスイヤホンが音声コンテンツの可能性を広げた」ということが言いたかったことです。 ともあれ、、 ポッドキャスト流行の背景 近年、ポッドキャストが急速に注目を集めています。 COTENラジオのような教養系ポッドキャストから、タレントが出演するラジオ的な番組、さらにはベンチャーキャピタル(VC)

          ポッドキャストは現代のウォークマンだ

          ChatGPTとポッドキャストを始めてみました

          前からやりたいと思っていたんですが、なかなか始められなかったポッドキャストをついにスタートさせました! タイトルは「Tech Book Radio(テックブック・ラジオ)」です。 テクノロジーと本について、ゆるふわっと深掘りする番組を目指しています。しかし、一人で話すのも何だか照れくさいので、ChatGPTと二人で話すというちょっとシュールなスタイルとなっています。 初回はジュリア・キャメロンの「ずっとやりたかったことをやりなさい」 初回のエピソードでは、ジュリア・キ

          ChatGPTとポッドキャストを始めてみました

          書き続けるコツは「内的動機」にある

          noteイップスとでもいうのでしょうか。 以前は100日連続の投稿などもしていましたが、気がつけば、前の投稿から半年。すっかりnoteの書き方も忘れてしまい、いざ書こうとしてもなかなか筆が(キーボードが?)進みません。 書き始めるのは簡単だけどSNSやブログに文章を書き始めるのは、案外簡単なことです。 誰もが、自分の思いを簡単に発信できる時代です。最初は、自分の中にある思いを言葉にし、それを形にしてみたいという内発的な動機からスタートすることが多いでしょう。 「こんなこと

          書き続けるコツは「内的動機」にある

          インプットとアウトプットの理想の比率は?

          「インプットだけではなく、たまにはアウトプットしなきゃなあ。。」と思いつつ、ネットのニュースやSNS、ネットフリックスやアマプラ、テレビや書籍など、消化したいコンテンツが山積みで、なかなかアウトプットには気が回りません。ふと気がつけばこのnoteも間が空いてしまいました。 そもそも、理想のインプットとアウトプットの比率とはどれくらいなのでしょうか? この本の中にある、コロンビア大学の心理学者、アーサー・ゲイツ博士の実験によれば、もっとも効果的な学習につながるインプットとア

          インプットとアウトプットの理想の比率は?

          AIによるマッシュアップが加速している

          ジェームス W. ヤングは、名書「アイデアのつくり方」の中で、「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」と説明しています。 例えば、スマートフォンは、携帯電話とコンピュータを組み合わせて生まれました。ポストイットは、簡単に剥がれる接着剤とメモ用紙を組み合わせて生まれました。 こうした既存の要素のマッシュアップはこれまでも数多く生まれてきましたが、AIの登場によってさらにその勢いは加速していきそうです。 情報の収集から消化、発酵、そしてアイデアの出現

          AIによるマッシュアップが加速している

          AIのハルシネーション小説が意外によかったので共有させてください

          巷では、AIを使った小説が芥川賞を受賞して話題になっています。 そんな中、AIのハルシネーション問題について、ChatGPTと対話していたのですが、その中で「これを小説にしてみて」とお願いしたところ、意外に面白い切り口の小説になったので、ご紹介させてください。 タイトル:『ハルシネーション・シンフォニー』第1章:目覚め 2045年の早朝、世界はまだ眠りについているように静かだった。しかし、エリカ・マーティンの心は静けさとは対照的に、渦巻く思考で満たされていた。彼女は自宅

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