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今は「情報」よりも「答え」が欲しい

最近何かを買いたい時に、GoogleやYahoo!などの検索サイトで検索するよりも、Amazonや楽天などのコマースサイトで検索する人が増えているように感じる。

よくAmazonで検索をするという友人にその理由を聞いてみると、「検索サイトは情報(Information)を教えてくれるけど、コマースサイトは答え(Solution)を教えてくれる」のだという。

検索サイトでいろんな情報が並んでいても、その中にはPRサイトやアフェリエイトサイトが無数にあり、どれが自分にとっていい情報なのかはひとつひとつのサイトをしっかりみていかないと分からない。
しかし、コマースサイトでは一発で「答え」にたどり着けるというのだ。

例えば、「いびきがうるさくてよく眠れない」という悩みがあったときに、検索サイトで検索をすると、「いびきがうるさい時どうする?改善方法について」といったクリニックのサイトなどが並ぶ。
ユーザーはそういったサイトをひとつひとつ読み込んで、自分にあった対処方法を勉強して、クリニックにいったりグッズを買ったりするだろう。

これに対して、コマースサイトでは「いびき防止 口止めテープ」が一番最初に出てくる。あとは、その商品を買うだけだ。

ちなみに僕はこれを使っています。笑

もちろんちゃんと情報を知り、自分にあった対処方法を知ることは必要だ。

しかし、どの情報が正しくて、どの情報が正しくないのかの判別も難しく、生活のすべての面においてこういったステップを踏まなければならないのはなかなかのストレスだ。
このストレスを解消するために、コマースサイトを利用するのも分からなくもない。

こうしたコマースサイトの検索に対して、AIを活用したチャット型コマースが状況を大きく変えようとしている。

チャット型コマースとは、顧客がテキストチャットや音声チャットを通じて商品を購入することができるオンラインショッピングの方法で、チャットボットが質問に答えたり、商品を提案したりすることができる。

チャット型コマースには、次のような特徴がある。

カスタマイズされたサービス
チャット型コマースでは、人工知能やチャットボットがユーザーの購入履歴や好みを分析し、商品を提案する。よりカスタマイズされたサービスが提供されるため、ユーザーはより購入しやすくなる。

スピードと利便性
チャット型コマースは、テキストや音声チャットを通じて即座に購入することができ、迅速なサポートを提供することができる。

ボイスチャットの可能性
音声チャット型コマースを導入することで、よりリアルな対話が可能になり、ユーザーとのコミュニケーションがより円滑になる。

すでにChatGPTなどを組み込んだサービスもさまざまなプラットフォーマーが導入を勧めている。
こちらは、Shopifyのチャット型コマース。

かなり使いやすそうだ。
すでに日本でもLINEなどを使ったチャット型コマースは数多く生まれている。実際にウォーターサーバーの注文などはLINEで行っているのだが、とても便利だ。
最近では、チャット型で予約できるレストランも多くなり、ストレスなく予約することができるようになった。

今後、チャット型コマースはどのように使われていくのだろうか。

バーチャルアシスタント
ユーザーの購入履歴や嗜好を学習し、自動的に商品を提案するバーチャルアシスタントがさらに進化し、より効率的なショッピング体験を提供することができるだろう。

ソーシャルメディアとの連携
FacebookやLINEなどのメッセージアプリを利用して、商品の購入することが一般的になり、ユーザーがソーシャルメディアで好きなブランドや製品に直接アクセスし、商品を購入することができるだろう。

AIの進化
今後は、より高度な自然言語処理(NLP)技術が導入され、よりリアルな対話が可能になると予想される。AIがより正確な商品の提案を行うことができるようになり、より購入意欲を高めることができるだろう。

仮想現実(VR)との統合
VR技術の進化により、仮想空間でのショッピング体験が可能になることが期待されている。ユーザーは、バーチャルストアを訪れ、商品を実際に手に取ったり、試着したりすることができるようになるだろう。

今後もチャット型コマースのさらなる進化に期待したい。

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