SF小説が未来を連れてくる
昔から、まだ見ぬ世界をみせてくれるSF小説が好きだった。
ここ最近のAIやロボット、自動運転などのテクノロジーの進化をみていると、子どものころ読んでいたSFの世界が現実のものになってきたのに驚く。
日本を代表するSF作家である星新一の「肩の上の秘書」は、主人公の男性が肩に小さなロボットのインコ型秘書を乗せているという奇妙な状況を描いている。
これはまるで現在のAIアシスタントのようだ。
また、星新一の「ボッコちゃん」という短編小説は、人間とロボットが共存する世界を舞台にした物語だ。
まさに、意識を持つAIやロボットのことを示している。
SF小説で未来を具体的にイメージすることで、その未来が実現する。
つまり「SF小説が未来を連れてくる」とも言える。
SF小説を書いたり読むことで、その未来が実現するのだ。
もちろん未来には負の側面やさまざまな議論がある。
現代社会において、AIやロボットはますます私たちの生活に浸透してきている一方で、自動運転車の事故における責任や、AIやロボットの自己意識や人間への脅威性など、ロボットに対する倫理的な問題も浮上している。
「肩の上の秘書」や「ボッコちゃん」のようなSF作品は、私たちが将来のAI/ロボット社会についてよりよく理解し、その問題に対処するためのヒントを与えてくれるだろう。
この週末はまた昔読んだSF小説を読み返してみよう。