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生活のDXを考える

最近、空き時間があるとスマホで漫画を読むことが多くなった。
いわゆる電子コミックというやつだ。
スマホで読める手軽さと(スマホの大きさも)、一話の長さがちょうどスキマ時間にぴったりで、これはみんな読むのも分かる。

ちなみに最近ハマっている漫画はこちら。
昔読んだことがあるが、改めて読むとしみじみと面白い。

ともあれ、以前はそれほど漫画を読んでいなかったので、漫画ビジネスとすれば新しい需要を開拓したということだ。

データでみても、確かに電子コミックが漫画市場全体を押し上げている。

HON.jpより

2013年まで右肩下がりで市場が縮小していたところに電子コミックが生まれ、新しいユーザーを獲得し市場が拡大しているところがよく分かる。
まさにメディアのDX(デジタルトランスフォーメーション)によるV字回復だ。

同じような現象はさまざまな領域でもおこっている。
例えば、音楽。

BUSINESS INSIDERより

漫画と同様に、CD市場が縮小してきていたところにサブスク・ストリーミングというDXが生まれ、市場がV字回復してきている。

これらの市場をシンプルにいうとこんな感じ。

しかし、多くの業界はDXによる新市場創造が難しい。
例えば、新聞市場のこの予測をみてもその厳しさが実感できる。

日本新聞協会がこのほど公表した最新データで、一般紙の総発行部数が3000万部を大きく割り込み、2800万部台まで落ち込んだことが明らかになった。この5年間で失われた部数は1000万部。平均すると、毎年200万部ずつ減っている計算だ。もし今後もこのペースが続けば、15年後に紙の新聞は日本から消えてしまう勢いだ。

このグラフはなかなか衝撃的で、Twitterでも話題になっていた。

この領域においてのDX・新メディアとは何なのか?
それはWebメディアであり、Googleなどの検索サービスもその市場の一端を担っているだろう。

と、ここまでは普通によく知られている話題だと思うが、ここで考えたいのは生活領域全般におけるDXだ。

例えばガソリンスタンド。
最近ガソリンスタンドの数が大きく減ってきている。

ガベージニュースより

この減少をカバーしていくのはどんな新メディアなのだろうか?
もちろんEVの普及によって、急速充電スタンドが増えていくのは予測できるが、それ以外の可能性もあるだろう。

例えばテスラはこんなアイデアを実現しようとしている。

ダイナーや映画館を併設した急速充電スタンドだ。
ガソリンやディーゼルと違って、充電には時間がかかるので、こういったエンターテイメント施設は確かに相性がいいだろう。

すでにテスラの充電スタンドには、スナックやゲームなど充電の待ち時間を快適にすごすための施設が拡充されていて、ドイツではプールもあるらしい。

ちなみに、このプールを利用するにはテスラのアプリで「充電中」と表示されていることが条件とのこと。

こうした生活インフラのDXは、さまざまな領域でさまざまなアイデアが考えられる。

生活のDXとは、生活のデジタル化による変化の先にある新しい生活を想像するところから生まれてくるのだろう。

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