見出し画像

「アイデアは捨てるとうまくいく」発売になりました!

4月に入り桜が綺麗だなあなんて思っていたら、大事なことを忘れていました。「すぐメモする人がうまくいく(自由国民社)」に続く2冊目となる著書「アイデアは捨てるとうまくいく」が発売となりました!

新しいアイデアは「捨てる」ことから生まれる!  
最近、「企画にいろんなことを詰め込みすぎてアイデアがつまらない」「デジタル時代の生活者に何が効くか分からない」そんな経験はありませんか? 
そんな時はいろんなものを「捨てて」みましょう。
余計な思い込みを捨てることによってアイデアを生み出す、これまでになかった「捨てる」アイデア発想法をご紹介します。
ーまえがきより

スマートフォンやSNSの普及によって、世の中には個人では処理できないほどの情報が溢れ、「検索結果の何を信じればいいのか分からない」「SNSは本当に信頼できるのか?」「私たちの考えている課題は本当に正しいのか?」「生活者のニーズは本当にそこにあるのか?」といった悩みも尽きません。
この本では、余計なものや思い込みを捨てることによってアイデアを生み出すという、デジタル時代に必要なこれまでになかった「捨てる」アイデア発想法をご紹介しています。

今日は、発売を記念してまずは前書きパートを公開したいと思います

・アイデアは「捨てる」ことから生まれる
アイデアを考えるということは実際にはどんな作業があるのでしょうか?
ある課題に対する解決法を生み出そうとすると、まずはいろいろな情報を集めて、それをベースに自分の中で具体的なアイディアを考える。そんなイメージを持つ人が多いですね。
もちろん、情報収集やアイデアを発想するというタスクはアイデア開発の大事なパートではあるものの、よくよくアイデア開発のプロセスを見ていくと、実際には多くのアイデアの中からどういったアイデアを残していくかというタスクがあるのに気がつきます。
アイデアは最終的にはひとつのアイデアに収斂していくと考えると、例えばアイデアが100案あったとしても、99案はボツになるのです。もちろんボツのアイデアの中のエッセンスを取り上げて、最終案に残していくということも考えられますが、いずれにしても残るのは1案です。
それではこの1案はどうやって選ばれていくのでしょうか?
どういった基準で選んでどういった案を残すのか、考えてみれば簡単な作業ではないですね。実は、このボツ案を「捨てる」作業こそがアイデア開発において重要な意味を持ってくるのです。
何を残すか、つまり何を捨てるのかというプロセスこそがとても大事で、「アイデアを生み出す」ということは「アイデアを捨て続けていく」ことと同義なのです。
最近ではAI(人工知能)がいろんな分野に進出していて、これまでは人間の専売特許であったクリエイティブの領域までAIが活用されるようになってきました。AIは疲れを知らないということもあり、数秒間で何百案・何千案も一気にアイデアを開発することができると言います。こういったように確かにAIはなんでも考えられますが、ではどうやって無数のアイデアの中からひとつのアイデアを選べるのでしょうか。実際にはさまざまな事例をデータベースとして「評価関数」を形成し、その関数にしたがってひとつの答えを導き出すのですが、結局のところどのアイデアを捨ててどういったアイデアを残していくかについては、まだまだ未知数な部分が多く、こういった最終的なディレクションについては人間の「直感力」が活用できる可能性もまだ残されているのではないでしょうか。
ただし、人間は何かを「捨てる」ということについては、自分の心の中でうまくコントロールできないことも多いのは事実です。世の中にこれだけ「断捨離」の情報があふれているのにもかかわらず、いまだにいろんなものを捨てられずに苦しんでいる人が多いですし、やはり一度自分のものになったものを「捨てる」のは大きな心理的抵抗があるようです。
アイデア開発においても、最初に浮かんだアイデアを「これだ!」と思ってしまい、そのアイデアを捨てられずそのあとのアイデアを過小評価したりそれ以後のアイデア開発へのモチベーションが下がってしまうということもあります。
そういった時はまず「最初に浮かんだアイデアはまず一回捨てる」ということをルールにしてしまうのもひとつのやり方です。そして、その後いろんなアイディアを検討した結果最初の案に戻るのはかまいません。最初の案だけに固執してアイデアの幅が出ないようであれば、そんな案は捨ててしまった方がいいのです。
→アイデアとは選ぶこと、つまり何を捨てるかが大事

こんな感じで、ヤギワタルさんの素敵なイラストも満載ですので、ぜひ一度手に取ってみてください!

https://www.amazon.co.jp/dp/4883354660/


いいなと思ったら応援しよう!