唐突日記 2023/07/16

※映画「君たちはどう生きるか」「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」のネタバレを含んでいます

鏡を見ていたら、口髭に白髪がそこそこ混じっていることに気付いた。そういえば最近しゃがむと右膝に違和感がある。気付かないふりをしていたけど、明らかに運動したあと一日置いてから筋肉痛が来るようになった。いやまいったね。

急に走りたくなってジョギングをしたら首の後ろだけが異常に焼けた。日焼けなんて小学生以来のような気がする。シャワーを浴びてヒリヒリするのも小学生ぶりでちょっと面白かった。皮が剥けるのはキモいので日焼け止めを買った。

どうしてもいま見に行く以外に選択肢がなかったので、仕方なく外出して映画を見に行ったけど、これはやはり間違いだった。滝汗という表現をするしかない有様だった。外を歩いてる時間なんてものの10分程度しかないはずなのに、もう本当にずぶ濡れだったから、まさしく死の季節である。

見た映画その1:スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース

めちゃくちゃ面白かった。とにかく映像が決まりまくってて飽きる瞬間がなく、話のテンポがいいので終始気持ちよく見れた。みんなで楽しめる素晴らしい娯楽作品だと思う。

息子と良い感じになってる女に圧をかける母親という「うわー…」みたいな感じもよかった。あれこれあるけど親には言っても伝わらないと思って適当にごまかしたりするあの思春期の感じは、まあ色々と思い起こさせるものがあった。

アース42のマイルスが、髪型変えてるだけなのに「あーそっち行っちゃった感じね…」感満載ですごかった。あと天山広吉みたいだなと思った。

ただ、この最高の状態で続編を来年まで待たされるのはかなり厳しい。頼むからどうにかしてあと3か月ぐらいで公開してほしい。

見た映画その2:君たちはどう生きるか

感想としてはなんか…変な映画だなと思った。少なくとも面白かったと言うのは難しい。

共通認識の中にある「いわゆるジブリ映画」というのを宮崎駿監督はおそらく作る気がなくて、その極みということなのかなと思った。とにかく説明がなく次々場面が進んでいって急に終わる。スパイダーバースの直後に見たからなおさら、誰でも楽しく見れる娯楽作品とは言い難いと感じた。

生きバードことアオサギがなんか結構活躍してたのは嬉しかった。というかもうアオサギばっかり見てた。あいつにはトトロに次ぐキャラになるポテンシャルがある。

宣伝については、自分のような普通ならそこまで見に行かなかったであろう人間が足を運んでるので、なんだかんだ成功してるのではと思う。初週の日曜とはいえきっちり満席だった。あと、この内容の作品をどう宣伝するんだ?という風にも正直思った。

過去作のオマージュなのか?と思うようなどこかで見たカットもあり、それはあえてそうしているのか、それともただ好きでやってるのか、よく分からなかった。

ワラワラのデザインはちょっと狙いすぎじゃない?めちゃくちゃグッズ展開しやすそうじゃない?と思ったけど、こっちがツイッター漫画等の読みすぎなのかもしれない。

ヒミの演技がジブリでよくある非声優の芸能人の感じだな…と思ってどうしても気になった。あとで調べたらあいみょんだったらしい。なるほどね。

セキセイインコが解放されるシーン全般で人物がめちゃくちゃ鳥のウンコまみれになってるのがマジでビビったというか、結構引いた。たしかにそうなるのかもしれないけどさぁ。

きちんと観察して、色々な解釈を積み上げていけば「なるほどそうなのか!」となるのかもしれないけど、そうしたいと思うほど心を掴まれた場面がなかったように思う。初見ではよく分からなくて何回か見たら印象が変わる作品というのはあるけど、今はそうしたいとはあまり思わない。「2001年宇宙の旅」の後半部分を見たときと似た感じ。

「風立ちぬ」なんかを見たときもそうだったけど、自分が向いてないんだろうなと思った。

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