アームレスリングで片腕だけムキムキのやつ
スト5をそれなりに真面目にプレイしていたとき、とにかく苦労したのは対空が出ないことだった。ワンボタン対空ですら信じられないほど出なかった。一応10年くらいは2D格ゲーを熱心にやっていたはずなのに、なぜこんなに基礎中の基礎であるはずのことができないんだろう?と感じた。
考えた結果気づいたのは、そもそも対空という行為にきちんと向き合っていなかったのではないか、ということだった。
この10年でもっともやり込んだゲームはヴァンパイアセイヴァーで、空中ガードとアドバンシングガードがあまりにも強い。おまけに、使っていたキュービィというキャラは空中戦が強く、そもそもあまり地上にいない。飛び込んできた相手に対してボタンを押すより、ジャンプして空中ガードするか立ちガードしてからAGするほうがよっぽど簡単に対処できる(おまけにキュービィの地上技対空は弱い)。いわゆるストリートファイター系で求められるような地上技での対空なんてほぼやっていなかったことに気づいた。
そう思うと、俺はこのジャンルのゲームなら10年ぐらいやってるんだぞ!という自負はまったくの間違いで、今まで自分が熱心にプレイしていたのは「2D格ゲー」ではなくて「セイヴァーのキュービィ」だったんだな、と思った。それがいいとか悪いとかいう話ではなく。
昔、ZERO3のザンギエフを「簡単に勝てるが、それゆえに人間的な成長に繋がらないのが欠点」と評してあるのをなにかで読んだ記憶がある。当時は勝てるんだからいいじゃんと思っていまいち意味が分からなかったが、いまは多少わかる気がする。
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