世の中のビジネスを事業構想フレームワーク「VDS」を使って分析してみた。まとめ。
こんにちわ。NEWh 堀です。
今まで何度か、事業構想フレームワーク「バリューデザインシンタックス(以下VDS)」を用いたケーススタディを行ってきたのですが私の同僚が書いてくれたものも含め、ちょっと溜まってきたので、
今回は、ケーススタディの総集編、まとめです。
何度かnote内でも発信をしてきた内容ですが、改めて。
事業構想/開発において必ず向き合う言葉である「ビジネスモデル」
ビジネスモデルの構成要素は色々とありますが、大事なことは
顧客が変われば、向き合うべき課題も変わり、提供すべき価値も変わる。向き合う課題が変わると競合が変わる、そうなると戦い方も変わる。というように、ビジネスモデルの各要素には"繋がり"があり、整合性を意識することが、大事な気がしてます。
とはいうものの、いろいろな構成要素の繋がりを意識し続けることはなかなか難しい、ということで文章化のアプローチを通じて繋がりを捉えよう、というフレームワークが「バリューデザイン・シンタックス(以下VDS」です。
もう少し細かな解説についてはこちら。
これまで、このフレームを用いて世の中の素敵な企業さんを紹介する、ケーススタディを私、同僚で何本か書いて、発信をしてきたので、その中からいくつかピックアップしてご紹介。
足場レンタル事業「ASNOVA」の場合
まずは私の記事。
建設現場などで見かける「足場(仮設機材)」のレンタル事業を中核に展開されている「ASONOVA」さんを紹介しました。
建設現場における足場、と聞くと一見ニッチに聞こえなくもないけど、
足場という領域に特化するために最適化されたビジネスモデルと、そこから生まれる強みが、伺える内容です。
「ChocoZAP」の場合
続いては、同僚であるNEWh小池さんの記事。もはや誰もが知るような存在感となっているコンビニジム事業を手がけるChocoZapさんを紹介。
「戦略とは何をしないかを決めること」という言葉はよく聞きますが、
まさにこの言葉の通り、削ぎ落とすアプローチを通じて揺るぎない強さと価値を作り出している、そんな特徴が伺えます。
建設DX/コンサル事業「Arent」の場合
3本目はNEWh 谷口さんの記事。
建設、プラント業界に特化したDXコンサルティング、システム開発、プロダクト開発を事業とするArentさんを紹介。
「暗黙知を民主化する」というミッションのもと、
建設業における職人技をクライアント企業とともにBIM/Saas化し、販売を行う上で、受託ではなくJVを前提として共創や、アジャイル開発の取り組みなど、ミッションをビジネスとして成立させるための工夫が多々伺える内容です。
VDSの効果効能
こんな感じで、定期的にVDSを用いたケーススタディを行い、note上で発信をしているのですが、
文章で。書く。
ことの効果/効能って結構ある気がしてます。
①視点と視座の行き来と繋がりと無意識に向き合える。かもしれない。
VDSはビジネスモデルの繋がりを大事にしているフレームワークなんですが、書く行為を通じて自然と視点が移動し、自然とそのビジネスの整合性/繋がりをみれている気がします。
ミクロの顧客/視座から始まり、マクロの顧客/俯瞰の視座に映り、
その後は競争環境に視野が移り、そのまま仕組みに落ちてくる、
そして、そのまま収益性の領域に移る。
この繋がりが無意識に動いていくような実感が結構持てます。
②削ぎ落とさないと書けない→本質/輪郭が見えてくる。
これも結構ある気がする。VDSというフレームワークは20個弱のボックスで構成されてるんですが、一つ一つのボックスは結構小さくて、かける量は自ずと制限されるような形になってます。
これは、ケーススタディでもそうですが、自らビジネスアイデアを考える上でも結構有効な気がしてます。好きなだけかけるわけではないので、必然、削ぎ落としが必要になる。削ぎ落としていくと、そのビジネスの本質というか一番大事なことが見えてくるような。
③共通認識作りへの貢献
これもある気がする。ビジネスモデルってすごくふんわりしてる言葉なので、人によって捉え方や解釈に揺れがある言葉です。ビッグワード。
ただVDSを用いてビジネスと向き合うと視点や視座、要素、論点に共通認識が作れるのはすごく大きい気。ケーススタディにおいてはもちろんですが、これは実事業開発の現場においてもすごく意味があること。
と、色々とあるのですが、まとめるとつまり、書くことの効果はこういうことなのかも、と捉えてます。
事業構想は仮説検証を回し続け、いけると思えるビジネスを探索し続ける活動であるとともに、一人ではなく専門性が異なるチームで一つの共通認識を作り上げていく活動でもある。のですが、それぞれ難しさがある。この2つの活動の楔に「書く」行為がはまるのではと。
つまりは、
書くと自らのアイデアの現在地、全体像と弱点が明らかになります。その弱点こそが次に検証すべき問いであり、正しい検証活動へ導いてくれると共に
書くとチーム間のどこに認識のずれがあるかがわかり、それが共通認識醸成に向けた第一歩となる。
という。
記入イメージとフォーマット。
とまぁ色々と書いてきたのですが、兎にも角にもまずはシンプルに書いてみる。ことが大事な気がしてます。
ということで、記入フォーマットを紹介。
こちらからフォーマットDLできますのでご興味あればぜひ。
一応記入のイメージや注意点を添えて。
※ただまぁあまり考えすぎずに、シンプルに書いてみるべき。
終わりに。
ということで、今回はVDSケーススタディのまとめと、VDSについて。でした。
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