#吾輩はホンイツァーである(その1)
【#吾輩はホンイツァーである】
今回取り上げるテーマは、みんな大好き(?)「ホンイツ」です!!
というのも筆者自身、何を隠そう一番好きな手役がこのホンイツなのです。
元々は約2年前の麻雀を始めたばかり、役の種類や点数計算すらあやふやな状態だった自分にとって、ただ同じ種類の牌を集めるだけで完成するホンイツはシンプルで分かり易かった、という、ごくごく単純な理由から始まってはいるんですよね。
ところが1年ぐらい経って一通り知識を身に付けた段階でふと思ったのが、「ホンイツってつくづくチート手役だよなぁ・・・」ってことです。その理由は後述するとして、今ではTwitter上でフレンドさんのタグを無許可で借りパク、勝手に使わせていただいてます。
というころで、ここからは最強のチート手役・ホンイツについて詳しく掘り下げていきたいと思います。ちなみにホンイツに関するスキルは、麻雀の手牌読みや押し引きなどと比べると比較的身に付けやすい知識だと個人的には思っています。今回の記事をバッチリ読み込んで、皆さんも是非、ホンイツ愛好家=ホンイツァーの仲間入りをして下さいね。
そして無事ホンイツァーになった暁には、是非このタグを一緒に広めていきましょう^^(流行れ流行れ流行れ流行れ流行れ流行れ流行れ流行れ流行れ流行れ流行れ流行れ流行れ流行れ流行れ流行れ流行れ流行れ流行れ流行れ流行れ流行れ流行れ)
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#吾輩はホンイツァーである
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【ホンイツのメリット】
ホンイツという手役のメリットとしては、主に以下の3つが挙げられると思います。
① 鳴いても高打点が狙える
三色や一通、チャンタなどの手役は門前で2翻、鳴くとたったの1翻です。しかも三色や一通は片和了りや愚形が残りやすいし、チャンタは赤ドラを絡められない。他にもトイトイは鳴いても2 翻ですが、枚数の多いリャンメン待ちにはできません。
これに対してホンイツは門前で3翻、鳴いても2翻です。愚形部分は副露でカバー可能だし、赤ドラも絡められる。リャンメン待ちも勿論OK。これが本当にチート。その延長で、チンイツが門前6 翻鳴いて5 翻っていうのもぶっ壊れてますよね。5 翻4 翻でもなんか高い気がしてます、個人的には。
② 他家の不要牌になりがちな字牌を有効活用できる
平和やタンヤオといったポピュラーな手組みには不要となる字牌が、ホンイツにおいては火力の種になる、というのも大きなメリットになります。他家の不要な牌が、自身の手牌の打点アップの種になるわけですからね。勝負手で攻め込みたい他家からは字牌でのロン和了りも存分に期待できます。
役牌との相性も非常に良いですよね。赤ドラ有りルールだと、最も簡単な満貫手を作るには「リーチツモドラ裏」よりも「役牌ホンイツドラ(or赤)」だと個人的には思っています。
またメリット①の高打点に関連して、通常の手牌だと(雀頭や暗刻にしない限り)ほとんどお荷物になってしまう「オタ風字牌のドラ」を有効活用できる点も大きいですね。北や西などの他家が使いにくい字牌ドラを重ねられれば一気に大チャンスだし、最終形でドラ単騎待ちも結構有効です。平和やタンヤオといった手組みではこういう使い方はできないですもんね。やっぱりホンイツ最高にゃ!!
③ 守備力も高い
高い攻撃力が注目されがちなホンイツですが、守備力も高い所が3つ目のメリットです。
というのも、ホンイツの手組みでは自然と字牌を溜めこむ形になるため、他家から早い段階でのリーチがかかった場面でも手元に残っている字牌を使って比較的安全にオリることができるんですよね。基本的にホンイツは副露を絡めることが多くなるのですが、字牌を持っていることで副露後の守備力が(意識せずともほぼ勝手に)担保されるため、河2段目以降の押し引き判断を比較的シンプルにすることができます。満貫を狙ってホンイツ全力発進して、リーチが来たら字牌でベタオリ、みたいな感じですね。初心者でも使いやすい手役だと思います。
【ホンイツを狙うべき場面】
ホンイツは基本的には『高くて』『遅い』手役だと考えましょう。よっぽどのズル配牌でない限り、ホンイツの和了巡目は(あくまで筆者自身の体感ですが)河2段目終盤以降、14巡目前後だと思っています。(※データ根拠なしww)一般的な平均和了巡目はだいたい12巡目辺りだと思いますので、ホンイツは平均よりは少し遅い手役、ということですね。
ということで、ホンイツを狙うべき場面として以下の2パターンを意識しましょう。前述のホンイツのメリット①②③と絡めて考えて下さい。
①『高くて』→ 高打点が欲しい場面
高打点がどうしても欲しい時に、ホンイツは強い味方になります。東発12000放銃して苦しい立場の時や、残り局数が少ない南3局でラス目の立場。厳しい逆転条件をクリアするためには、リーのみ愚形でツモ裏期待・・・と進むぐらいなら多少強引でも常にホンイツを頭に入れておきたいですね。
②『遅い』 → 和了りが遅くても良い(しょうがない)場面
和了りが遅くても良い、イコール「和了れなくても最悪オッケー」な場面でホンイツ狙いは有効です。具体的には、南場で点数に余裕のある着順の場合、配牌がゴミカスな場合(=和了れなくて元々)、などでしょうか。ホンイツの3つ目のメリット「守備力も高い」を後ろ盾に、守りを意識しつつのんびりホンイツに向かうのもアリですよね。
【ホンイツを狙うべき配牌】
次に「ホンイツを狙うべき手牌」を考えてみましょう。自分の中では、以下3つのパターンに分類できるかな?と思っています。
① 当然のホンイツ
1つ目は「当然のホンイツ」。これは文字通り、「誰がどう打っても自然にホンイツになるよね」みたいな配牌です。配牌時点で同色の牌がかなり多く、意識せずとも牌効率通り手なりで打っていくと自然にホンイツに向かうような場合です。基本的に神配牌のケースがほとんどなので、この記事ではサラッと紹介して終わりにします。
なお補足ですが、楽にホンイツに向かいやすい配牌として「同じ色の牌が9枚ぐらい」みたいな基準を結構耳にするのですが、個人的には「枚数」ではなく「(副露を前提とした)ブロック数」で考えています。
② 積極的ホンイツ
続いて2つ目は「積極的ホンイツ」。ホンイツのメリット①「鳴いても高打点」とメリット②「字牌の有効活用」を生かせるような配牌です。同じ色の牌の枚数はそこまで多くなくても、3.5ブロックくらい見えそうであれば鳴いてスピードアップを狙いつつホンイツを意識したいですね。
個人的には2つ、判断基準があります。
《1》19字牌のポン材がある
同じ色の牌が少なくても、ポンはツモ実質4倍扱い(自分+他家3人)なのでスピードアップが可能です。他家が使いにくい19牌、オタ風字牌などの対子がある場合はホンイツに行けないか考えてみましょう。役牌なら打点アップでなお良。
《2》ドラ色である
前述の通り、ホンイツの最終目標は「役牌ホンイツドラ(or赤)」の満貫に設定するのが良いと思います。そのため、ドラ色以外&役牌もない手でホンイツのみ2000点に一直線、というルートはなるべく避けるようにしたいですね。
積極的ホンイツの例はこんな感じです。マンズは5枚とそこそこの枚数。見えるブロック数はせいぜい3.5ブロック程度ですが、オタ風の南が対子&ドラ色ということで、字牌4枚(東西白發)のどれかが重なれば一気に満貫が見える配牌です。このぐらいなら一気にホンイツを狙っていきたいですね。
こちらも積極的ホンイツの例です。白を鳴けばドラ1の2900点は和了れそうですが、ピンズ/ソーズともに愚形残りでやや不安な形。であれば、現状3ブロックしか見えませんが思い切ってドラ色のホンイツに進んでみるのはどうでしょうか。
③ 宝くじホンイツ
そして3つ目は「宝くじホンイツ」。今回の記事ではここをメインに紹介したいと思います。「えっ、こんな配牌からホンイツ目指すの?ムリムリ冗談でしょ~」ってやつです。あっ、名づけのセンスは多目に見てね(笑)もっと良い響きのワードがあれば是非教えてくださいね!
筆者はこのルートを選択する判断基準として以下3つを意識しています。②積極的ホンイツと重複する部分もありますが、かなり無理目/強引なホンイツ進行を指すイメージです。
《1》の「手なりに進めても大した手にならない配牌」、このジャッジが大前提になります。愚形だらけだけど役無しで副露はできない、仮にテンパイしてもせいぜいリーチドラ1・・・。バラバラの配牌から素直に字牌を切っていってもスピード不足は明らか。こんな感じの配牌であれば、いっそのことワンチャン宝くじを当てる感覚で大きくホンイツに舵を切ってみてはどうか?みたいな感じですね。メチャクチャ遠回り&遅いホンイツになるので、同じ色の牌の枚数はもはや4枚くらいでもOKです!!
さてここからは、実際に筆者が「宝くじホンイツ」に該当すると思った配牌を紹介していきます。勿論、ホンイツを狙った結果幸運にも成就した成功例のみの紹介ですし、現実には全くツモがかみあわず成就しないケースも多く存在します。
とはいえホンイツはとにかく「最終形をホンイツにするイメージ力」が重要だと思っていますので、実際のbefore/after例をたくさん見ることで構想力を養って頂ければと思います。それではどうぞ~!
【宝くじホンイツのbefore/after】
まずは1つ目。リャンメン0で愚形多目、手なりで進めてもせいぜいリーチドラ1です。現状南1局で余裕のある2着目ですし、和了れたらラッキーぐらいの気持ちでドラ色ソーズのホンイツはどうでしょうか?門前では鳴けないドラ8sが重なったら、一気に勝負手に化ける可能性も秘めています。オタ風の北対子で守備面も安心ですしね。とはいえ南白の役牌重なりで1000点の交わし手でもOKな立場なので、ソーズを残しつつまずは打9m→6p。
白ホンイツトイトイドラ2、8s高め倍満・・・とんでもない最終形になりました(笑)道中で上手くソーズをツモって来たので河1段目終盤から一気にホンイツへ。守備力は皆無の手牌となりましたが、これぐらい高打点の手に仕上がれば終盤の押し引きも割とシンプルになりますよね。
続いて2つ目。現状見える役はせいぜい白か發のみ1000点。40000点持ちのトップ目ですし、1000点和了りにいく意味は一切nothing!!ということで、守備寄りのチートイを残しつつ本線は一番形が良いソーズのホンイツでしょうか。打白や發でリーチを狙うのも良いですが、ここはマンズから落としていきましょう。打8mで。
最終形はホンイツ、高め發の5200点となりました。対面の親がドラ3pをポンしていますが、ホンイツのメリット③「字牌あるから守備力も高い」→南暗刻で安心ですね。
3つ目はこちら。東3局で15000点のラス目。前述の通り「高くて遅い」手役であるホンイツは、このような打点を見たい場面で非常に有効になります。門前を狙うにしてもリャンメン1つのみの苦しい配牌。リーのみ愚形が精一杯なのであれば、ここは大きくドラ色のピンズホンイツを夢見たいですね。字牌は打点の種として残しつつ、打9sや8mあたりから。白や南を重ねて+ドラ6pを引いての満貫を狙いましょう。
最終形はこちら、流局間際ではありますが、3-6pのホンイツ高め3900のテンパイです。
続いて4つ目の配牌です。ソーズはわずか4枚しかありませんが、何と言っても打点が欲しい南1局3着目、垂涎のオタ風ドラ北の対子を生かすためには、門前よりも鳴けるホンイツが遥かに有効ですよね。とうことで、オタ風だからと東を切るのではなく、9p2pと落としていきたい所です。
河1段目終了でこの形。狙い通り他家が使いにくいドラ北をポン。ポンしやすい1sと東が対子、5-8sリャンメンもあって2枚切れの安パイ發。攻守ともに十分形です。
5つ目の配牌はこちら。東1局でそこまで和了にこだわらなくても良い場面。配牌は・・・場風の東をポンしても、愚形残りでせいぜい2000点です。かといってシャンポンやペンチャンだらけで面前テンパイも難しそう。であればポンしやすい1sと東を生かしたソーズのホンイツはいかがですか?
河3段目の終盤で、2-5s待ちのホンイツテンパイ。赤5sや東ポンで満貫も期待できますよね!
まだまだ続くぞ6つ目!ということで、こちらの配牌。「配牌悪過ぎヨー○ターふざけんなよぉお」とか呟きながら、他家に鳴かれないように白とかダブ東とか切っちゃってませんか?「門前テンパイ絶望的」「東4局2着目で焦って和了りにいかなくても良い」「ドラ色」と、ホンイツに進みやすい条件がこちらも揃っていますよね。とはいえ瞬間の役牌重なりからの1000点交わし手もそこそこ美味しいので、役牌さえ切らなければOKだと思います。ここでは打9pから。
12巡目で東ホンイツドラ、7700のテンパイ!!
最後にオマケで、beforeのみですがホンイツ推奨配牌をご紹介。3対子あるので本線はチートイツやトイトイになりそう。数牌よりも字牌が有効な手役ですので、ここはオタ風落としではなくマンズから払っていきたいですね。勿論9sは切らずに、ドラ色のソーズホンイツもしっかり残しましょう。
以上、ホンイツのメリット/ホンイツを狙うべき場面/ホンイツを狙うべき配牌、について色々書いてみましたが、いかがでしたか?TPOをわきまえて正しく狙えば、ホンイツは最強のチート役といっても過言ではないと(割と本気で)思っています。ざっくりまとめるとこんな感じ。
ちなみに、ホンイツを考える記事はこの後も続くのですが、あまりに文字数が増えてしまったのでとりあえず今回はその1、ということで区切らせて頂きます。好評だったらその2もアップしたいと思いますので、皆さんもいいねや応援ついでに是非、ホンイツァーの一員に。どしどしお待ちしております!!
それでは~~。
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