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もしも今からイラストレーター・漫画家として活動をはじめるとしたら?
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ぼくはこんな人です
はじめましての方へ。
大阪生まれ、滋賀県在住の吉本ユータヌキと申します。今年39歳。
3児の父親でありながら、イラストや漫画のお仕事をしています(12年目)。
活動当初は子どもとの日常を漫画にしていて、コロナがキッカケで創作漫画を作り始め、あまりの難しさや生活環境の変化などが重なり「漫画家やめたい」と思うほどメンタルを崩しました。
その時に出会ったコーチングで心が救われ、自身もコーチングを学び、少しずつ気にしすぎでネガティブだった自分を受け入れられるようになっていきました。
紆余曲折して現在は
・人間の心の機微を描く作品を作りたい (原作者として)
・自分のように悩みながらも、人に頼ることが苦手なクリエイターの方々が困った時に調べて、たどり着く場所が作りたい (noteで)
・編集者として作品を作る人のサポート/知見の共有がしたい (パーソナル編集者として)
ーと思っていたので、こうして「気づき」を書いていくことにしました。
ここにきてくださった方にとって、少しでも参考になれるとうれしいです。
「ぼくならこうします」
最初にこれだけはお伝えしておきたいのですが、皆さんお察しの通り、技術論は語れません。絵を描くテクニックとか持ち合わせてないです。漫画の作り方も勉強中です。
なので、あくまでも考え方やぼくが経験してきた中での気づきや「これよかったよ〜」をおすそ分けするような気持ちで書いていきますので、いいなと思うものだけ持って帰ってもらえたらと思います。
1:「なんのために」と「なにをするか」をメモしておく
ぼくは気持ちに余裕がなくなってくると、他人の活躍が羨ましく見えてきて、すぐ自分もやろ!儲かってるのいいな!と、引っ張られて、マネしてみたものの、そう上手くいかなくて落ち込んで、ハッと「これ別にやりたいことじゃなかった」と気づくことが多いんです。
なので、まずは。
ブレてコースアウトしそうな時に、もともと「なんのために」やってんだっけ?と思い出せるよう、パソコン画面の端に「なんのために」メモをペタペタ貼り付けておきます。
もちろんブレた経験の中で得られたものもたくさんあるので、わるいことばかりではなかったです。なにかのタイミングでガラッと変わることもありました。
なんとなく感じているのは、幼少期から持ち続けてる払拭したいものへの想いとか、満たされないものを満たしたいとか、こうありたいという理想の自分に向かうとか、ただただこれが好きだから。
みたいな想いが「なんのために」の原点にある気がしていて、そんな想いを受け入れられた時に、変わっていくんじゃないかなと思っています。
ちなみに、ぼくは…
・自分のために、気持ちを表現する
・家族との生活のために、収入に繋げられるように考える
・たくさんの人に届けるために、漫画にする
なので、土日や夜は休みをとりながら、家族を養える程度しっかり稼ぐ。
お仕事をしたいと思っていただけるように…と「なにをする」かを考えています。
「なにをする」はいろいろやってみないと自分にはなにが合うのか、なにが楽しいのか、なにが適性なのかがわかんないんで、とにかくたくさんチャレンジします。
2:とりあえずSNSアカウントをつくる
自分を知ってもらうキッカケが生まれやすいと思うので。
XとInstagramとnoteあたりを。IDはどのSNSも同じものにします。覚えやすいのと、プロフィールに書くとき楽なので!
アイコンはタイムラインをシュッシュ流してても「あ、あの人だ!」と気づいてもらえるような視認性の良さを意識します。
あとアイドルみたいに自分の色を決めます(ぼくはかつての推しの影響でミントグリーンを使ってます)。
あとあと、アイコンからでも作風が伝わるイラストにします。あとあとあと、ぼくはアイコンの表情に文章の感情が引っ張られると思ってるので、ポジティブそうなのか無機質っぽいのにすると思います(たぶん考えすぎ)。
3:プロフィールを考えてみる
SNSやnoteなどなどフォロワーや読者ってすごく大事だと思ってます。
圧倒的なスキルやカリスマ性を持ち合わせていれば、こんなにも考えなくていいと思うんですけど、とにかくちょっとでも自分の作品を目にしてもらう可能性を増やすために考えてきました(超必死)。
なので、プロフィールにはこの3つを書くようにしています。
・なにをしてる人なのか
・自分をフォローするとなにが知れる/見れるのか
・好きなもの
例えば漫画を更新していく人なら、更新頻度を書くのもいいかもですね。「毎日お昼12時に漫画アップします」みたいな。
4:能動的に探してくれる人がいるところにいく
最近のSNSの仕様だと、頑張って投稿していてもなかなかみつけてもらえないんじゃないかなと感じています。
なので、能動的にイラストや漫画を探してる人がいるところに投稿していきます。
例えば… noteで『みんなのフォトギャラリー』に自分の画像を投稿してみる。
ヘッダーにイラストを使いたいって思ってる人は、イラストを探すと思うんです。なので、そこに出てくるように投稿しておくと、出会ってもらえる可能性が増えますし、気に入ってもらえればお仕事として依頼をいただけることもあるんじゃないかと思っています。
同業者の知り合いを作るのは心強いし、すごく勉強にもなるんですけど、お仕事で考えると競合になるので、あえて同業者の少ない界隈(コミュニティとか、地域の商工会の集まりなど)に入ってみるとかも有効だと思います。
ぼくは漫画を描く前はバンドマンだったんで、イラストを描き始め立ての頃は音楽関係のお仕事がたくさんありました。グッズやフライヤーのデザインなど。
SNS見てるとイラストも漫画も溢れかえっていて、自分なんて…って気持ちになりそうですが、意外と探してる人が多いと感じています(広告代理店の方も言ってました)。
ブログ文化では新規参入した人を応援してくれることもありますし、新しく始まったサービスはとりあえずやってみると競合が少ないなんてこともよくあります。
ちなみに、新サービスやこれから何が盛り上がっていくのかみたいなことは、けんすうさん・家入さんをはじめとするインターネットで積極的に新しいサービスを使ったり、応援されてる方の発信を参考にすることが多いです。
あと、個人的にはコンテストとかコンペがたくさんあるので、たくさん挑戦してみるってのもいいと思っています。ぼくは今年1年間で12回応募することにしています!
5:「やってみようかな」って思ったらとにかくやってみる
自分にはまだ早いかな…
必死でダサいと思われたらどうしよ…
なんかこわい…
ぼくは「やってみようかな」と思うことがあっても人の目を気にして動けず、やらずにモヤモヤとし続けてることばかりでした。
でもコーチングを勉強して、自分の気持ちと向き合えるようになって気づいたんです。そんなモヤモヤは「やれば解決するやん」と。
もしかしたら誰かにダサいと思われてるかもしれないけどけど「やってみたいな」というモヤモヤはなくなって、失敗して落ち込んだとしても「自分にはあってなかったな」「次はああしてみよう」と気づきに変わるんです。
モヤモヤしたらとにかくやってみて、モヤモヤを終わらせる。その先でまたモヤモヤすることもあるけど、それはまたその時考える。
このnoteもそう。ノウハウ的なことを書くのはあんまり好きじゃなかったけど、これから駆け出していくクリエイターの方が悩んで、頼れる人がいないって時に、たどり着く場所を作りたいなって気持ちがあったんで、とりあえず書いてみることにしました。
公開してみて、後悔したら消せばいっか。
今はそう考えられるようになりました。
6:描き溜めて定期的に出していく
今のSNSは以前のようにフォロワー数よりも、関心度が大事だと思っています。
ぼくは今Xのフォロワーが13万人なんですけど、漫画をアップしても大体インプレッションが2万ぐらいです。
単純にミュートされているとか、人気がないってことかもしれないんですけど、"おすすめ"タイムラインを眺めていても、一度いいねした人だったり、一度開いた画像に関連するポストばっかりが流れてくるようになってるので、きっと関心あるものが流れやすい、InstagramやFacebookに近い仕組みになってきてると思っています。
なので!ぼくがこれからXをはじめるなら。
1ヶ月ぐらい毎日投稿できるぐらいの漫画のストックを作っておき、「毎日◯時に投稿します」と宣言してとにかく連載していくと思います。他は特にポストしない。するとしても漫画の裏話とかメイキングみたいな、漫画に関すること。
どうしてこの方法がいいと思うかというと。
ぼくが初めて描いた創作漫画『今日からこっそり聴いちゃいます』の出し方がこの方法だったんです。44ページ描き終わってから、毎日4ページ更新すると宣言してポストすると
『今日からこっそり聴いちゃいます』① pic.twitter.com/nd4UWOxE4y
— 吉本ユータヌキ (@horahareta13) May 25, 2020
「続き楽しみにしてます!」とコメントと共に初日で2万人近くの方がフォローしてくださったんです。
なので、のちに描いた『あした死のうと思ってたのに』も同じ形で更新予定を宣言した上でポストすると
あした死のうと思ってたのに 01
— 吉本ユータヌキ (@horahareta13) April 24, 2023
(月水木曜日22時に更新します) pic.twitter.com/hvj7kno3sI
初日で1万人近くの方がフォローして、最後まで読み続けくださり、最後の話を投稿したときに「明日、全ページまとめてアップします」と宣言してポストすると、ここまで毎日読んできてくださった方々の応援もあって、一気に拡散されていきました。
あした死のうと思ってたのに (1/7) pic.twitter.com/ZlsZzw8HUo
— 吉本ユータヌキ (@horahareta13) June 13, 2023
皆さんがまとめを拡散してくださったおかげで、さらに次回作を楽しみにフォローしてくださった方も増え、メディアにも取り上げていただき、書籍化のオファーまでいただけたんです。
なので本当に心から読んでくださった皆さんに感謝しています。
そんなこともあり、今は定期的に1,2ページを更新して、ひと段落がついたら『まとめ』をアップする。まとめは、また半年後とか1年後とかに再掲したりしています。
話は戻り…最初は「無料で漫画が読める人」になって、漫画やキャラが気に入ってもらえれば、作者を応援してくれる人も現れて、次回作を楽しみにしてもらえる。
こんなサイクルを作っていければいいなと思います。
ちなみに。本当の駆け出しの駆け出しで、そもそも気づいてくれる人もいないとさすがに難しいので、連載を始めるまでは…例えばネームやキャラクター案やイラストあげたりしながら、同業者の方々をフォローして、まずは知り合いを増やしていけばいいと思います(きっと本来のSNSの使い方ですよね)。
互助会なんて言われちゃうこともありますが、業界が盛り上がっていくのは大事なことなので、漫画家・イラストレーターが応援し合うのはおかしいことじゃないと思います。
なので、過度に相手に期待はせず、誰かを応援して、応援してもらえるような関係を作っていければいいんじゃないかと思っています。
実際に連載をしてみて、もし想像してた結果にならなくても絶望せず、何度もチャレンジしていけばいいと思います。大変なんですけど。
作ったものはまた違うタイミングで出してみると、すごく読まれるってこともあるので、作ったものは自分の財産だと思って、大切にしていきましょう。
ちなみにフォロワーを増やす考え方は、林さんのこの動画がすごく丁寧な説明でわかりやすく、参考になるかと思います。
けんすうさん、尾原さんの『ハイパー起業ラジオ』での
・インフォメーション
・オピニオン
・ダイアリー
の考え方はすごく参考になります。
7:やらないことを決めておく
・炎上させてまで稼がない
・人の悪口は言わない
・「すべき」で言わない
・使ってない/使わない商品のPR案件はお受けしない
当たり前のことも入ってますし、もともと好きじゃないんですけど。
気持ちに余裕がないときにやってしまいそうになるんですよね。なので、自分の中でしっかり心に留めておくようにしています。
それにしても考えすぎじゃないか?と思いますよね。ぼくも思ってます。
もっと気楽にやってる方がもっと目立てたし、もっと人気だったかもしれない。でも、こんな自分だったからこそいただけた仕事があったんです。
3年ぐらい前にPR漫画のお仕事をくださった広告代理店の方に
「どうしてぼくに依頼してくださったんですか?」と聞いてみたら
「候補の作家さんを5名あげたんですけど、企業さんが"吉本さんは炎上しなさそうという安心感と、ブランドイメージを損なわない作品を作ってくれそう"という理由で第一候補に選ばれました」と教えてくれました。
他の作家さんはぼくよりも圧倒的にフォロワー数も多く、人気な方々ばっかりだったのもあって、代理店の方もびっくりされたそうです。
そんな話を聞かせてもらって「こんな自分でよかったんや」と思い、それからはどれだけ気持ちに余裕がなくても誠実で、自分らしくいようと思うようになりました。なので、やらないことを持っておくのは大事。
8:お仕事仮想漫画を描いてみる
例えばPR漫画のお仕事をしていきたいと思った場合、ぼくなら自分の好きなもの、使って良かったものをPR漫画だと思って描いてみることにします。
お仕事を依頼する側の気持ちになってみると、どんな漫画を描く人なのか・どんな風に紹介してくれるのかをイメージしやすくなると思います!
食べる描写が魅力的なのか、商品の良さを具体的に伝えてくれる人なのか、リアルで正直にレビューしてくれるなのか…みたいな感じです。
最初はその商品のハッシュタグをつけて、企業さんにみつけてもらいにいくってのもいいと思います!
あと、ぼくがいつもしていることとして「書籍にするとしたら」の切り口を考えてテーマを決めて作り出すようにしています。
例えばこのnoteも『60点クリエイターの気づき』という、経験や実績が少なかったり、自信を持つのが苦手なクリエイターの方の背中を押すような本にできるんじゃないかって考えて、タイトルや書いていくテーマを考えています。
また、過去に出した書籍↓
『「気にしすぎな人クラブ」へようこそ』は、コーチの中山さんと一緒に『モヤモヤをスッキリさせるヒント』をテーマに漫画を作っていきました。
自分なんてダメだ…なモヤモヤをスッキリさせるヒント😶🌫️
— 吉本ユータヌキ (@horahareta13) November 15, 2021
『なにがダメだったの?』
ぼく自身、指摘とか否定的な意見=ネガティブと思ってたけど、この捉え方をするようになってからは「改善チャンス!」と思うようになった #モヤスキ pic.twitter.com/2XyK33CJg9
中山さんに協力してもらう以上は、なにかお返しがしたいと思い、目標を書籍化にして始めました。その結果、これを見て出版社さんからお話をいただき、書籍化が実現することができました。
ぼくは営業が苦手なので、SNSには作品かつプレゼン資料のつもりで作って、発信しています。おかげでこれまで12年間営業をすることなく続けてくることができています。とはいえ、運がいいのが1番の要因だと思っています。
「すごく参考にしてます」のコーナー
ここからはぼくが普段参考にしてる方、コンテンツ、言葉などを紹介していきたいと思います。
1:サタケシュンスケさん
とにかくもう惜しみなく知見をおすそわけしてくださる神みたいな方です。
お金の話はなかなか言いにくいことが多い中、おっぴろげで発信してくれるので、絵描きの方は参考になると思います。
2:フジワラヨシトさん
フジワラさんも考え方からテクニックまで、幅広く活動の参考になる知見を共有してくださる素敵な方です。最近は有料noteが伸びているようで、クリエイターの新しい生き方を提唱されているのも、すごく勉強になります。
3:やまだくにあきさん
"若い起業家を応援してる人の思ってること"として、ぼくは読んでるんですけど、とにかく言葉たくさん理路整然と書かれいて勉強になります。漫画家とはいえ、個人事業主なので、長く続けていくには…を考えるための参考にさせてもらっています。
4:パーソナル編集者note
手前味噌で恐縮ですが、ぼくが参加させてもらってるパーソナル編集者のnoteは文章を書くうえですごく参考になると思います。文章だけでなく、自分の作品を客観的に見ることや、他者からのフィードバックがいいものだなと感じさせてもらえるコンテンツです。
5:マンガ編集者・佐渡島チャンネル
コルクに所属していた頃(3年前ぐらい)にお世話になっていた佐渡島さんのユーチューブチャンネルは、今でも漫画作りの壁にぶち当たった時は見返すほど参考にしています。わかりやすく説明してくれるので、初心者の方でも参考にしやすいと思います。
6:桜井政博のゲーム作るには
『星のカービィ』『大乱闘スマッシュブラザーズ』などのディレクターである桜井さんのチャンネル。少し前に更新は終わってしまったんですが、働き方や創作への考え方がジャンルは違えど、すごく参考になるので、今でもモチベーションが落ち込んできた時に観るようにしています。
7:千原ジュニアYouTube ー 小説を作る シリーズ
「どんな小説作る?」みたいなところから、作家さんと雑談が始まり、それを整えて1本の物語にしていくという、今までなら裏側で観れなかった部分を見せてくれる新しい企画です。ジュニアさんの引き出しの多さや、具体と抽象を行き来して広がっていく過程がすごく創作の参考になります。
8:又吉直樹さんに聞く「それ、どうやって作ってるんですか?」
又吉さんがどのようにして作品を作っているのかという考え方が聞けるだけでなく、視聴者さんからの「描写が浮かばない時どのような対策をして乗り越えていますか?」という悩みにも答えてくれていて、ここがすごく参考になりました。
9:現代最強のマーケター・森岡毅の熱血授業第1弾
自分のやりたいこと・できることに悩んでいた時に、何度も観たすごく好きな回です。森岡さんの話の聞き方、相談者への寄り添い方もすごく丁寧で、そっと背中を押してもらえます。「自分は何ができるんだろ」って時に見てみて欲しいです。
10:ストレングスファインダー診断/コーチング
自分の才能の資質が理解できる診断です。ぼくが今こうして他人のために発信していきたいと考えているのは、この診断で、りょうじさんに「他者の応援や成長が自分にとっての喜びを感じる」と言われ、すごく納得できたからです。自分のことでいっぱいいっぱいな毎日なんですけど、こうして貢献することが自分のためになると知れてからは、活動の方向性がはっきりしたり、迷いが少なくなりました。
11:物語思考/けんすう
とにかくけんすうさん大好きなんです。考え方も人柄も。この本の中で「やりたいことを100個書く」という無茶なお題があるんですけど、それやってみて欲しいです。30個ぐらいの書くことがなくなった時に、気づくことがいっぱいあるんで。
12:元週刊少年ジャンプ編集者が漫画家から学んだことを書いていく
漫画を描き始めた頃によく読んでいました。ストーリー構成・キャラの見せ方・視線誘導など、基礎をジャンプ漫画で説明してくださるので、読んでて楽しさもあ理、学びもありという最高のブログです。
13:【伊集院光×糸井重里】テレビやラジオで聞けない話
伊集院さん大好きなぼくにとっては、すごく心の支えになっている動画です。
ぼくも伊集院さんと似て、理屈がわからないと納得できないと思うので、そんな自分を受け入れられなかったけど、この動画のおかげで少しだけ「ま、いっか」と思えるようになりました。
14:たちばなさんのこのポスト
先ほどの勉強会で、ストーリーの最低尺は何分ですか(ある程度のカタルシスを作るのに必要な尺はどれくらいですか)?と聞かれた。これは常々考えること。
— たちばな やすひと(ドラマプロデューサー) (@yasuhito1214) July 14, 2023
次のスレッドにつづく
最近はSNSで漫画が溢れ、動画コンテンツが流行っていて、漫画も短い時間(導入)で読者の心を掴むってすごく大事だと思っています。そのテクニックを書いてくださっています。特に参考にしている部分は
そういう時はどうするかというと、セットアップしたストーリー上の期待ではなく、受け手が潜在的に持っている期待や、世の中のストーリー(文脈)を借りてきて、省略することを考えなければ行けない
— たちばな やすひと(ドラマプロデューサー) (@yasuhito1214) July 14, 2023
受け手が潜在的に持っている期待や、世の中のストーリー(文脈)を借りてきて、省略すること
という部分。漫画の導入でキャラの関係性や、どんな人なのかを伝えるのに時間(ページ)がかかってしまうと、そこで読むのを諦められてしまうということがあると思います。
その中で、文脈を借りてくるというのは、なんとなくやっていたようなことが、ズバッと言語化されていて、引き出しにストンとしまえた感覚がありました。
ぼくが今まで作ってきた創作漫画はほとんどが、文脈を借りてきています。『あした死のうと思ってたのに』も『ただそこにいただけで』も。
意図的に借りてきたわけじゃないんですけど、自分の悩みや葛藤(具体)を、一度社会で同じような悩みを抱えてる人たちはどう考えるだろうと抽象化します。
その抽象化した時に、世の中のストーリーに変わるんだと思います。
ぼくは読む人が「自分ごと」のように読んでもらいたいと思ってるので、この作り方が1番描きたいことが描けてるという感覚になっています。
15:chatgpt
自分の作品を作る上で"客観的に見る"ってすごく大事だと思っています。なのでフィードバックをもらいたい…けど、人からもらうのにためらいがある人はchatgptをオススメしたいです。漫画の画像を送っても読んでくれますし、ぼくは「読んでいて、わかりにくいところありませんか?」と聞いてみたりします。
Aiなので「あぁ、指摘されちゃった…」と気にすることもないですし、自分にはなかった視点や言い回しをくれることも。
あとは、登場人物の性格について相談することも多いです。ぼくは基本的に自分の考え方しか描けないので、Aiに自分以外のキャラクター性を作ってもらうことが多いです。なので、自分にはなかった考え方や動きが生まれてきて、面白い展開が生まれることがありました。
こんな失敗してきました
1:他人のペースに合わせてズッコけた
「これから毎日漫画を投稿します!」と宣言して、毎日盛り上がってる知り合いを見て、自分も同じことしたらフォロワー増えるかも!なんて下心全開で毎日投稿したことあるんですけど。
まぁムリでした。そんな時間の余裕もネタの発想力もなくて、3日ぐらいで終わりました。
人それぞれ生活リズムも、作業時間も、自量も向き不向きもあるので、「やった方がいい」のはわかるけど、自分に合ってないと心がぶっ壊れるので、もう今は自分のできるペースでしかやらないと決めています。
2:できない仕事を受けてしまった
これは何度もあるんです。
ぼくはストーリーが作りたくて、漫画を描いてるんですけど、たまにキャラクターデザインの依頼をいただくことがあります。びっくりするぐらい苦手なんです。
苦手というか、普段からあんまりキャラクターに愛着が湧かないんです。
でもお仕事が欲しくて受けてしまい、とにかく頭を抱えながら作ってきました。
ありがたいことにクライアントさんが喜んでくれたり、気に入ってくださることはあるんですが、肝心の自分自身が全然愛着が持てず、ずっと「本当にこれでよかったのか…」と罪悪感に包まれながらやってきました。
お金欲しさにできないことをお受けするのは、いい経験にもなったけど、気持ち的にはいいものじゃないなと思っています。
3:もっと何者かわかるブランディングをしたかった
あまりにも雑多すぎるなと今でも思っています。
漫画描いたり、文章書いたり、たまに音声配信して。イベント出て。
エッセイ描いたり創作したり。かと思ったらパーソナル編集者って。
これはぼくが器用貧乏であるが故に、なにか1つ突き抜けられるまでの努力を惜しんだ結果、あれこれやるしかないになったんだと思ってます。
それでも今のところ生活はできているので、大問題というわけではないんですけど、なにか1つのことでプロになれてる人を見て憧れる瞬間もあるので、もっとやれたことあったよな〜と思っています。
***
ーと、せっかくここまで読んでくださったなら…と思って、赤裸々に失敗談を書いてみようと思ったんですけど、ここ数年で失敗だと思ってたことも、全部「いい経験だった」と思えるようになって、『失敗』と捉えることが減ったのでこれぐらいしか書けませんでした(すみません…)。
またなにか思い出したら書きます!
最後に
ここまで当たり前のように『コーチング』という言葉を出してきたんですけど、コーチングというは「コーチとの対話によって自分の中にある"本当の願い"に気づく」ものだと思っています。
ぼくはコーチングのおかげで今は「自分のしたいこと」に正直に選択して、生きられるようになりました。なので、人生を丸ごとひっくり返してくれたもので、すごく感謝をしています。
そんなこともあり、ここまでいろいろと書いてきたんですが、決してこれが正解というわけではなく、あくまでも選択肢のひとつとして、引き出しにしまっていただき、ご自身の中にある「なんのために」「なにをするか」を考えてもらえたらと思います。
ひきつづき、noteではぼくの経験から得た「気づき」を書いていきたいと思っています。よかったらフォロー・応援よろしくお願いします。
またパーソナル編集者として、創作する人の伴走者としても活動しているので、こちらも必要なときがあれば、ぜひ。
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