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ローカル旅ものでよくある「人がいない」文法は絶対使いません

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僕は「旅行系」のライターとしてはまだ単著が2冊の駆け出しです。しかも「図書館を拠点とした旅」という独自路線なので、この先も別の角度からの旅ものを書くかどうかすら定かではありません。

もちろん、お仕事いただければ通常の意味での「旅もの」もやりますよ!(笑)

さて、少年の頃から旅ものノンフィクションは好きで、けっこう読んでいました。うちは両親と一緒にテントや食料とともに何日も山に入る本格的な登山をする一家で、かつ3人とも読書家でした。だから家にアウトドア系の雑誌や旅エッセイ本などもかなりあったという環境も大きかったと思います。そして、今もその手のジャンルの本はたくさん読んでいます。

僕は小学校4年くらいから物書きになりたいと思いはじめたので、そういうものを読んでいる時も心の中のどこかで「自分が書くとしたらどういうふうになるだろう」みたいな気持ちを持っていました。

ちなみになぜ小学校4年生くらいとはっきりしているのかと言うと、その頃ジュール・ヴェルヌの「海底二万海里」を読んだからなんです。よく考えたら同作も小説とは言えある種の旅ものですねえ。

さてさて、そんなこんなで僕は少年時代からずっと「自分が書くなら」目線を持ちつつ旅ものを読み続けてきたわけですが、その積み重ねの中からかなりはっきりと確立された方針があります。

それは、

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