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トレンドではなくカルチャーを形作る手助けをしたいー記事を書くなかで考えること
ハマ・オカモトさん、Licaxxxさん、小袋成彬さんの対談をyoutubeで見ることができる。
「(イギリスには)ムーヴメントはある、トレンドではない」
この言葉は俺にとってのパンチライン。
今、自分はさまざまな媒体で取材を行い、記事という形でまとめて、世に発信する作業を行っている。
都市の魅力。都市に縁を持ち、そこで生業を持つ者たちの魅力。
その魅力を素材の味そのままに最高の状態で届けていくことが、情報発信者の持つ役割だと俺は考えている。
トレンドを作り出す。しかし、それだけではダメだ。
都市に根付くムーヴメントをカルチャーとして、文化として残していくために、どんな手助けができるのかを考えた。
それはアーカイヴ、記録を残すことではないだろうか。
定点観測を続けること。その都市に誰がいたのか。どんなことが起こっていたのか。アクティビストたちの生きた証を言語化して残すのだ。
人間にはさまざまな役割がある。そのなかで記録を残す者が必要だ。
人はいつか亡くなってしまうから。同様に、お店や組織も永続することはほとんどないから。
3年前に書いた名古屋・大津通「Q.O.L COFFEE」の記事だ。
先日、久しぶりに来訪した。オーナーの嶋さんは変わらずにそこにいた。楽しい時間を過ごした。週末のイベントに招待してくれた。それがうれしい。
人生を豊かにするのは、人と人とのつながりだと俺は思う。つながりの上に発生する幸せなもの。それを享受して今日も俺は生きている。
週末のイベントでは同い年のデザイナーや素敵なカレー屋さんのオーナーと出会った。出会いの数珠つなぎを辿っていく旅が人生の醍醐味なんだろう。
亀島「リトルトリー」との出会いもそうだ。
オーナーはDJも行っていて、素敵なカルチャーを自然な流れで教えてくれる。
そしてそこに行き、俺はまた適切な言葉を探し、記事を書く。そして発信する。その繰り返しだ。
俺の周りの人間は最高だぜ。じゃあどう最高なのか。君にとって、その人たちが紡ぐものとの出会いはどうして最高になるのか。
それを言語化して詳しく説明する、センス良く説明するのが、俺たちの役割だと思う。センスは磨き続けなければならない。センスってどうしたら磨けるんだろうか。
あなたの知らない都市の魅力をどうしたら俺は届けられるだろう。
そう考えて、俺は今日も言葉を探す旅に出る。意外と世界は狭い。すぐそばのことを知らない。
だとしたら、今日も俺はあなたに素敵な出会いを提供できるかもしれない。偶然でありながら、必然の出会い。
自分の関わる媒体を、そんな媒体に育てていくことが俺の理想でもある。
27歳。30歳までの3年間で自分に何ができるのか。
考えながら、実践。そしてまた考えながら、実践。その繰り返しを熱量をもって行っていく。これが俺の記事を書く理由です。
素敵な出会いを楽しみにしながら、それを惜しみなく公開していきます。
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