グリューワイン作り比べ、飲み比べ
手元にいくつか空いたワインがあったので、年末にグリューワインを作ってみた。ワイン以外の素材は同じで、ワインだけを変えたら、どれくらい味わいが変わるのか、試してみた。
グリューワインとは
ワインをスパイスやフルーツと一緒に煮込んだ飲み物。ドイツやその周辺地域で親しまれている。似たようにワインを煮込んだり、フルーツやスパイスを混ぜる飲み物は各地にある。
日本では11月~12月に各地であるクリスマスマーケットでよく提供されていて、ホットワインという名前でも知られている。カルディに、瓶詰めになっているグリューワインが売られており、私の母はよくレンジでチンして飲む。
スパイスと柑橘類さえあれば家でも簡単に作れるので、余ってしまったワインを違った飲み方で楽しみたい時や、夜のおやつのお供に温かいお酒が飲みたいときにおすすめ。
ざっくりした作り方
まず材料
【ワイン】
◉赤ワイン…750ml (フルボトル一本分) 白でもいける(後述)
【フルーツ】
◉オレンジ…1つ。6~8個に切る。(苦みが少ないのが良ければ皮を剥く)
【スパイス】
◉クローブ(ホール)…7~10個程度
◉スターアニス…2~3個
◉シナモンスティック…2本程度
【甘み】
◉砂糖…小さじ2~4杯。はちみつやメープルシロップでも代用可
以上が基本の材料。お好みで下もご検討あれ。
○レモン、ライムなど…数カット入れてもよい。あまり入れすぎると風味が雑になるので、オレンジと量を調整する。
○リキュールやブランデー…入れても50ml程度まで。
○追いシナモンスティック…1,2本
つくりかた
1.全部鍋に入れます。
2.とりあえず15分煮ます。最初中火、温まってきたら少し弱める。
3.味を確認しながら15分以上煮る。味見をしながら煮る時間を調整。ただ長くても計1時間くらいか。アルコールを飛ばしたい場合は火の勢いはあまり落とさず、かつ長めに煮る。飛ばしたくなければその逆。甘さが欲しければ砂糖を小さじ1杯単位で調節する。
4.味加減が好みになったら火から上げ、粗熱をとる。
5.ボトルにいれて、出来上がり。
だいたいこんなかんじ。そんなに日持ちしないので、ゆっくり飲むにしても次の1週間くらいで飲み切るように。
ワインの種類ごとの感想
今回、4種類のグリューワインを作った。
1.ボルドーブレンド(フルボディ)
2.ピノ・ノワール(ミディアムボディ)
3.テンプラニーリョ×シラー(フル×フル)
4.シャルドネ(白ワイン)
ボルドーブレンド(カベルネ・ソーヴィニョン×メルロー)
オレンジやスパイスと調和しており、ほどよい濃さの果実味。ただ、ワインの味わい以前に少し煮込み過ぎてしまい、「ぶはっ」てなるくらい味が濃くなった。アルコールをどれくらい飛ばせるのか?とぼんやり考えた末の失敗。少しお湯を足して飲む事態に。笑
ピノ・ノワール
唯一のミディアムだったからか、他と比べて飲みやすく。ただアニスかな、香りが強く出てる気がしたけどそれはワインの違いだったのか。ここはまた作ってみないとわからない。
テンプラニーリョ×シラー
フルボディの2種類のワインをブレンドしたもの。ボルドーと似た感じになるかと思いきや、一番グリューワイン向きなのか?と思うほど味が落ち着いていて、ジンジャークッキーとの相性も最高でした。もとの味が強いほうがスパイスのなじみが良いと思われる。
シャルドネ
グリューワインは赤のイメージだけど、白でもいける。もとのワイン次第だけど、レモンを多めにしても良いかもしれない。今回はもともとシトラスのニュアンスのあるワインだったからか、オレンジジュースのような飲みやすさに。これは温めなくても美味しいかもしれない。不思議な味になった。
って感じの試作グリューワインの感想でした。気が向いたらまた作ります。
次回はゆずとか違う柑橘類を入れてみたいけど、失敗したら悲惨になりそうでちょっと怖い。