俺のおやじ、ミノル 【其ノ陸】俺のおやじ、ミノルは懲りないヤツである。
俺のおやじ、ミノルは、筋金入りのアホである。
以前、臼に頭が挟まって抜けなくなった話をしたが、
同じ頃、線路沿いに連なっていた木製の塀の隙間に
首を突っ込んで汽車が通り過ぎる様を眺めていたら、
またまた首が抜けなくなったそうだ。
兄貴たちに引っ張ってもらっても抜けない。
で、またまたとうちゃん(俺のじいさん)が
呼ばれてきて、ぶっ壊して抜いたそうだ。
まぁ、懲りないというか、アホというか。
そんなイタズラばかりしていても、
親には怒られなかったというから、
不思議な親子である。
そういえば、俺もおやじには
あんまり怒られた記憶がない。
(そのかわり怒るとこわい)
そんなおやじ、ミノルだが、
やっぱり俺はにくめない。
ぴーこ
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実家にいた頃は、俺にはおやじはいるのか?と思うくらい、夜遅くまで呑みあるっていて顔を見る機会も少なかったおやじ、ミノル。晩年は缶ビール1本を飲むか飲まないか、というレベルの酒量でしたが、それでも楽しく嗜んでいたようです。おやじへの酒代として大切に使わせていただきます。