俺のおやじ、ミノル 【其ノ弐拾】 俺のおやじ、ミノルは、緊急時だというのに女性のおっ●いを見ていた
30年ほど前の話である。
おやじがまだバリバリの40代だった頃、
勤めていた茨城のとある印刷会社で
あるアクシデントがあった。
工場内で働いていた女性が
稼働中の裁断機に誤って手を挟んでしまったのだ。
不幸中の幸いは
(といっては相手の方にお叱りを受けるかもしれないが)
切断されたのが指だけで済んだことだった。
とはいえ、小さな工場にとってこれは一大アクシデントであり、
本人は顔面蒼白になり、その後気を失った。
近くにいたオヤジは異変に気づきすぐにその場に駆け寄って