~Vol.1~その柔らかさは数字表現不可 篠原 泰之さん~
経理をはじめ、管理部門のスペシャリスト(を目指しています)
■経歴■
1990年生まれ、東京都出身。
スタートアップで経営管理業務に従事する傍ら、管理部門構築支援や簿記講師、執筆活動など、財務経理を軸に幅広く活動している。 日商簿記1級保有。
■インタビュー終えてみて感じたこと■
初インタビューの篠原さん。副業というと「特別なこと・普通とは違うこと」と思いがちですが、意外にも意外な内容でした!副業始めてまだ1年足らず。その最初の1歩とは??
・私の感想
なによりものすごく穏やかです!(笑)
中性的というか、ゆったりとした空気感でめちゃめちゃ話しやすいです。
「経理御願いしたいな」「簿記とか勉強したいけど周りに聞ける人がいないな」そんな方はぜひ!
※何かご依頼の際はコメントに残してくださればお繋ぎします( `ー´)ノ
※ほ⇒ほっぺ 篠⇒篠原さん
●副業として始まるまで
ほ「副業で財務関係をしているってすごいですね。」
篠「そうですね、珍しいと思います。」
ほ「経理とかその周りとかって絶対ニーズありますよね。」
篠「会社として必須のポジションですからね。ベンチャーだと、財務経理系のバックオフィスに1人月分のコストをかけるのは事業フェーズ的に現実的でない中、0.2人月や0.3人月分のコストでジョインできる財務経理人材の価値は増加していると思います。」
ほ「もともとそういうお仕事してたんですか?」
篠「新卒で会計事務所に入り、法人の決算申告を主に担当してしました。その後、財務経理を2年間経験して、現在の経営管理に落ち着いています。そういったバックグラウンドを活かして副業を行っています。」
ほ「それって依頼めちゃめちゃくるんじゃないですか?」
篠「依頼はそうですね…ありがたいことに引き合いを頂いています」
ほ「それ(経理の外注)ってなかなかやっている人が少ないんですか?」
篠「いるにはいるんですけど、少ないですね。経理やってる方は結構安定志向の方が多くて、大企業に正社員で入っていれば安泰だなってマインドの方が多いので、副業やる身からすると競争相手が少ない印象があります。結構ブルーオーシャン的な感じでやらせていただいています。企業側から見ると、会計周りは、会計事務所に外注するというマインドが、多いですね。ただし、決算を会計事務所に依頼することは多くとも、日々の経理業務をアウトソースするという選択肢は少ない感じです。会計事務所は決算や税務申告に特化しているので、経理の内製支援までにはなかなか手を出せない実情があります。」
ほ「そうなんですね!篠原さんってyoutubeとか結構観ます?キミアキ先生っていう都内で会計系のチャンネルしている面白いおじさんなんですけど、そのチャンネルでも「『会計の仕事は主婦で在宅でもニーズがある』って言ってて僕も勉強し始めたところなんですよ。」
篠「(すぐに検索して見始める篠原さん。はや(笑))あ、音だしちゃってごめんなさい(笑)」
ほ「そっか、会計事務所があるのでそれが固定概念になってしまってて経理を外注しようってならないんですね。そもそも副業でやろうって思ったきっかけはあるんですか?」
篠「そうですね、経理の方って1社に長く務める傾向が強いんですけど、基本的な経理の仕事ってどこの会社も一緒なので、マーケとかに比べ横展できることがとても多いんですね。だから複数社経験して本業に活かしたいというのがきっかけですね。」
ほ「なるほど。むしろ勉強とかスキルアップのほうが高いんですね。会計事務所に頼むのか、個人に会計を外注するメリット・デメリットって何ですか?」
篠「そうですね…会計事務所はメリットで言うともちろん、会計士さんや税理士さんと言った、士業さんが業務を行うため、品質は担保されると思います、でもスピード感は企業が求めるそれに追いついていない事務所さんが多いと聞きます…あとコスト的にもかかりますね。また、税理士さんの仕事は税金申告が主なので、日々の経理業務をサポートしている会計事務所は少ないです。請求書発行とか振込業務とかの類のものですね。個人に外注するメリットは、コスト的に安い、企業に合わせて業務を細かくアレンジできる、日常業務の手を動かす業務まで大歓迎、この辺りが会計事務所と異なるところでしょうか。」
ほ「費用感って、固定費でもらってるんですか?」
篠「会社にもよるんですけど、毎月継続して関与させて頂いているお客様は固定金額で頂いてます。月の想定稼働時間に私が定める時間単価をかけ合わせて、契約することが多いです。あとはプロジェクト単位で業務依頼を受けることもあり、その場合は時間単価で請求させて頂くことが多いです。」
ほ「スポットでも依頼を受けている、と。」
篠「そうですね、最近はbosyuとかタイムチケット経由で依頼を頂きましたね。」
ほ「へ~やっぱりサイトによって全然反応が違うかったりですか?」
篠「反応は違いますね。」
ほ「僕もココナラ、クラウドワークスとか…全然カラーが違いますよね。」
篠「クラウドワークスとかランサーズとか、やっぱりコンペになるので受注率が低いかなって思います。bosyuは見たら即決してくれる人が多いので最初にメールを頂いて、そのまま受注となることが多いですね。」
ほ「確かにbosyuはやりとりができるまで早いですよね。サイトの仕組みが簡単ですもんね。初めての受注ってどんな流れでした?」
●初受注まで
篠「1件目はジモティですね。アルバイト募集欄に経理募集投稿を見つけ応募した、というのが1件目の受注でした。最初は実績がないので募集が出ているところにアプローチしてまず1件実績をつくりたい、という思いもありました。」
ほ「なるほど~そこから2件目の受注は結構時間かかりました?」
篠「2件目は、1か月ちょっとくらい…副業紹介が得意なエージェントさんとお付き合いがあり、紹介頂きました。3件ほど紹介頂き、ご面談を経て、一番フィットした会社さんにお世話になりました。」
ほ「経理ってやることが明確でいいですよね。会話が進みやすいですよね。それを思いついてから最初の1件目まではどれくらいかかりました?」
篠「志しから考えると半年くらいですね。本業の方で副業が解禁されたんですよね、それが昨年の7月くらい。そこから僕も一気に加速しました。経理を募集していて、副業でも関与できそうな案件を探しまくりました。」
ほ「じゃあ解禁されるまではうずうずしてたというか。」
篠「そうですね。動きたいけど、後ろめたいというか、ちょっと1歩踏み出せずにいました。」
ほ「そうですよね。この先の展開で考えていることはありますか?」
篠「そうですね、現在の仕事は当面継続していくつもりです。財務経理とか、簿記を教えたり、記事を執筆したりとか、幅広いジャンルでお仕事ができているので、結構自分の理想に近い現状です。本業の方では最近、3年勤めた会社から、グループ会社に転籍して、管理部門をマネジメント含め、幅広く担当しています。将来的には、現在主軸の財務経理のみならず、労務や法務含め、管理部門全体を統括できる人材となり、チャンスがあれば独立したいなと考えています。」
ほ「いや~堅いですね!」
篠「そうですね、AI時代到来と言われていますけどベンチャーだと、まずAI導入する資金的余裕がありませんし、仮にAIを駆使するSaaS(ソフトウェア アズ ア サービス)が登場したとしても、 そのサービスを動かす人材は必須なのでそこにフィットするのではないかと思います。」
ほ「そうですよね。AIである程度仕分けができてもチェック機能は必要ですし、そこからどういう提案ができるか、コンサル的なことは人間じゃないとできないですし、クライアントの将来の展望もありますから人間が関与する余地はあるわけですし、(AIである程度仕分けができることで)スピードがあがって受注件数は増えそうですよね。だからマイナスなことは何もないですよね。処理したものに対してどう扱うか、意味を考えるのは人間ですもんね。」
篠「法律で定められていることは(AIなら)できるでしょうけど、その先の考える作業やプロマネはどうしても人間がやる必要がありますよね。」
ほ「実際に副業を始めて変わりました?」
篠「変わりましたね。複数社経験して業務の横展開ができています。あと、そもそも論なんですけど、経理をはじめとした管理部門ってコスト部門なんですよね。その中で自分の価値を見出すってなかなか難しいんですよね。」
ほ「売り上げを作る、何かを生み出す、という仕事ではないですもんね。」
篠「そうなんです。給与を頂いていても、その分貢献できてるかというとイマイチ自信がなくて…副業して対価をもらえると自分の仕事が必要なんだなって実感できますし、それがモチベーションになっていますね。本業の方でも自信をもって仕事に取り組めています。」
ほ「篠原さんの影響で副業を始めた同僚もいますよね。」
篠「2、3人いますね。」
ほ「うんうん。その中での篠原さんのオリジナリティとか差別化ってどう考えています?」
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