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「灯り」と名付けたブレンド

紅葉が街中でも進む11月。
ちょっと油断すると寒くて震えてしまう、服を迷ってしまう季節です。

昔から、この空気が凛としてくる季節の、帰り道の家々に燈る灯りがとても好きです。
家族の笑い声が聞こえてくればなおさら、温かい気持ちが自分にも宿ります。

空気の冷たさが逆に温かさをフォーカスさせてくれるこの季節に、「灯りブレンド」を作りました。帰り道の家の灯りを目にしてホッコリとした気持ちになるような、優しい甘味のブレンドです。
どうしても気温が低い中、コーヒーが急ぎ足で冷めていくのは止められませんが、冷めきってもなお、温かさを連想できるような甘味が長く続く配合にしました。

ブラジルをボディに、アフリカ勢のタンザニアとエチオピアを加えたこのブレンドは、優しいチョコレートのような風味をきれいな酸が縁取り、果実味が後味の甘味へとつながっていきます。

〈Roast / Cupping Log〉
豆:Brazil, Tanzania, Ethiopia
焙煎:Nordic Roast
焙煎機:Aillio Bullet R1
抽出:December Dripper(半浸漬式)
抽出温度:96℃
カップ:Avensi Senti

このブレンドは、ネットショッピング限定で、今月の豆5種セットでお買い求めいただけます。

当店コーヒー豆は、
・焦げ味が出ないように焙煎し(焦がさない焙煎)
・焙煎直後から樽内で圧をかけて保存する(加圧熟成)
ことで、苦味の無いまろやかな味を引き出しています。

加圧熟成は、焙煎してから1週間もしくはそれ以上、二酸化炭素で圧をかけて酸素に触れない環境下(樽内)でコンディショニングを行い、コーヒーの出す香りのオイルの定着を行います。
これで、様々なコーヒーの持ち味が、バラバラではなく角がとれてまろやかにまとまります。
そして、樽から出した後も、空気が触れないような容器の中であれば、さらに味は良いほうへ変化していきます。
お客様のお手元で、是非コーヒーの成長をお楽しみいただければと思います。

当店のコーヒーは、沸騰直後のアツアツのお湯で淹れることを推奨しています。
焙煎による苦味がないので、お湯の温度を下げる必要がなく、逆に高い温度で淹れることで豆が持っている個性がはっきりと出ます。
ペーパーフィルターで淹れて、すっきりとしたフレーバーを楽しむのも良いですが、コーヒー豆のオイルも一緒に抽出されるフレンチプレスのような淹れ方も、甘味が余すところなく出てオススメです。

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